人生: 偉大なる車泥棒

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2004.07.23(グランド・セフト・オート・バイスシティより)

偉大なる車泥棒

 GTAバイスシティ。それが今日から始めるゲームの名前(略称)だ。
 実のところ僕はGTAのことをよく知らない。あと、いまGTAという字面を見て一瞬とはいえグレートティーチャーうんぬんとか言い出そうかと思ったので、僕は死んじまった方が世の中のためだ。
 たしか最初にこのシリーズのことを知ったのは、スーパーファミコン版のGTA(初代)だったと思う。あ、こっから単なる思い出話が花をさかせる予定なので読み飛ばしていいです。ただ、これからバイスシティ日記をつける上ではやはり僕とGTAの関係を先に明らかにしておくべきであろう。
 GTAってゲームがヤバい! もう人の命とかチリよりも軽くてばんばん黒いイベント出てきて最高、みたいなゲーム雑誌のレビューがあったことを憶えている。実際僕もその現代ノワールな世界観には興味をおぼえたものの、まあ買う金もなければ売ってるところも見たことないしで放っておいたのだった。面白いのかどうか、よくわからなかったし。
 それから時は過ぎて、GTA3まで来るとシャレになんないくらいヤバい! やっぱり人の命とかチリよりも軽いし3Dで作り込んだ街ん中自由に歩き回れんの、みたいなゲーム雑誌のレビューだったか、そんなのを見た記憶もある。これはいよいよ気になってきたところに日本語版(プレステ2用)の発売。か、買いだ!(万札を握りしめて)と思ったものの、よく考えたらその時買う金がなかったんで人に見せてもらったのだった。
 ちょっと最初のサワリを遊ばせてもらったところ笑っちゃうくらい面白かったんだけど(実際笑った)、途中気まぐれに銃を撃つボタン押してみたら本当に人が余裕で死んだりして、まあ最終的に自分もハチの巣になったんだけど、ちょっとこの命の軽さに引いたりもしたのだった。いやいい子になろうとはしていませんよ?
 「怖い」という表現が一番近いと思うんだけど、まあマジ話こんな触れれば死するみたいな世界なんて怖いじゃん実際。そういう意味ちょいホラーなゲームとして僕の中で勝手に決定され、そういうのは今遊びたいのとちょっと違うかな、みたいなよくわからない(しかしよくある)理由でGTA3も買わずにいたのだった。
 そしてGTAバイスシティの発売である。これも同様の理由で買わないつもりでいた。むしろ今回の特徴である80年代マイアミバイスのりが全然自分的にはこないので、かえって買わないレベルはアップしていた。だってマイアミバイス見てなかったし。理由はわからない。たぶんナイトライダーかエアホーク見るので手一杯だったのだと思いますが。
 そんな僕の目に飛び込んできたのがボンクラゲーム雑誌(もちろんほめてます)『CONTINUE』の16号。これまで「スーファミ全般」だとか「セガ全般」だとか比較的広いワクで特集組んでたこの雑誌がこの号に限って巻頭特集がずばりバイスシティ1本やり。この気合いの入り方だけでムードに弱い僕とかはもうメロメロ直前ですが、記事を読むといきなり目に入ってくるのが「ダニー・トレホ(*1)」の文字。いきなり目に入ってくるのがそれっていうのも、どうかと思うよ実際。
 ダニー・トレホが声優およびポリゴン俳優として出演してるとくればクラクラこない男はいない。まあ、実際のとこいっぱいいるだろうけど、僕的にはおおいにグッとくるキャスティングだ。なんというか、トレホの旦那が認めたゲームということじゃないかそれは。具体的にはトレホの旦那のエージェントが認めたゲームといえなくもないが、男のロマン的にそれはなしだ。あと、デニス・ホッパー先生も出演しているときく。これは遊んでみない法はないだろう。

 で、購入。ゲーム内容から言って、たぶん中古品がだぶついてるだろうなーと思って中古屋行ったら本当にだぶついてた。少々すまないが、前にも言った通り僕はこのゲームにスーパー好印象抱いてるわけでもないしむしろマイアミバイス見てないしギャング映画とかもほとんど見てないんで、定価で買うほどテンション高いわけじゃないのだ。あと、広告の「さらなる自由を。80年代へ…。」ってコピーは言葉の流れが気持ち悪いくて普通にダサいからな! あれだけは認められない。
 そしてお約束でとりあえず解説書を読む。僕はRPGとかストーリーの驚きを大切にする類のゲームでは取説を読まないことにしているが、このゲームの場合はアリだ。第一、CONTINUEで読んだ以外はなにも情報もってないし。
 普通ゲームの解説書といえば「あなたは××となって、この××でどうたらこうたら」式の前口上があるものだけど、このゲームの場合いきなり操作方法とゲーム画面の見方から始まる。それはそれでいいけど、この操作方法がやたらと複雑だ。というか全部のボタンに機能がわりふられてる。しかも「歩行時」と「乗車時」で全然操作が違う。お、憶えられっこねえよこんなの!(だめだ)
 この時点で相当テンションが下がったんだけど、その後に続くバイスシティ(という街)情報ページが6ページに渡って「〜だ」「〜しろ」式のアメリカンワル口調で統一されてたのでみるみるボルテージが上がる。そうとも、俺はまだ名も無いチンピラだが、いつかのし上がってやる! 具体的にはブチャラティっぽい感じで!(ジョジョ)

 ゲームの電源はまだ入れてません。

*1 ダニー・トレホ

という名の職業をなさっている俳優。文字通り顔役。←うまいこと言ってやった

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