人生: 野獣死すべし

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2005.03.07(ドラゴンクエストVより)

野獣死すべし

 だいたいの進行度を言うなら、高い山を登っているところである。
 この登坂難度の高さといったらどうだろう。傾斜45°とか余裕で超えちゃってて、冒険家タイプのスキーヤーがミスして転がる衝撃映像がいまにも出てきそうだが、雪は特にない。(※この人はこれで説明になると思っているらしい)
 とにかく大変な登山なのだ。アイガー北壁とかそんな感じだ(よく知らないまま書く)。途中の宿屋イベントで製作者の思惑通りにトホホーってな感じを味わいつつも頂上をめざし、ああよく考えたら別に頂上に登ればいいって話でもないんだったか、とにかく先へ先へと進む我らが一行。もちろん会話ではラブりつつ。

 で、この山。ふだんならあえて固有名詞をぼかして書くところだが、そういえばゲーム中、特に固有名詞で呼ばれていないこの山。僕はこの山がダメだ。なんつうかもうダメだ。正直言って生理的にダメだ。
 別にいまさらマップが3Dで道に迷うとかそういう事を言いたいわけではない。実際道に迷ってはいるのだけど、そういう話ではない。
 モンスターがダメなのだ。つまり、見た目が。
 何かわざとこういうイヤな見た目のモンスターをこの場所に集めたんじゃないかってくらい、出てくるモンスターがすべてダメだ。
 ここは具体的に言わないとわからないと思うので言っちゃうと、リントブルムとオークとダックカイトのことなのだけど。
 まずリントブルム。こいつである。一見して単なるドラゴンといった見てくれのこいつであるが、舌が長い。
 いや本当に舌が長い(強調)。ビローンと伸びっぱなしのこの黄色い舌がブランブラン動くのが生理的にダメだ。原色だし。正視にたえないとまでは言わないが、できれば直視したくない。じっとしてろと言いたい。なのにこいつときたら「おたけび」で動きを止めることもできないとくる。いや、別に「おたけび」が効いたところで舌ブラブラが止まるわけでもないんだけど。
 そしてオーク。こいつである。見た目にはドラクエでおなじみのアイツであるしルックス的にもむしろイケてる方(モンスターの中では)とすら言える彼だが、今回のドラクエはポリゴンである。どうもいけない。時々あの長い鼻をピクピクッと震わすのだ。鼻だけ別の生物になったかの如く、しかもポリゴンの滑らかな動きで。あいつ顔は人間型なのに、鼻だけなんか違うのだ。そりゃオークだし。それにしたってあの鼻が……鼻が……(うわごと)。
 最後に控えしはダックカイト。こいつである。ていうかコイツもう純粋にどうかしてるじゃんルックスが。
 あの2つの目が、二の瞳(二十四の瞳っぽく言ってみたかった)が、オレを見るんだよ、オレを見てるんだよォォオ!(うわごとヒートアップ) しかも例によってなめらかな動きでフワフワと揺れながら。
 アレは目じゃなくって模様なのだと人は言うかも知れないが、どっちかと言うとあんな模様がついてるって方が引くわ。もし自分があの立場だったら絶対やってけないわ(誤ったシミュレーション)。肌に原色であんな模様ついてるって、おかしいだろうそれは普通に。だいたい密林のジャングルに生息してるならまだしも、高山地帯だってのに。

 そんなこんなで僕はこの場所からできるかぎり早く去りたいのです。

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