2005.06.19(機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙より)
シャアの転落人生
さて今回からは「エースパイロットモード」で遊ぶことにする。いやわかってますよ、本当は「サイドストーリーモード」にも分岐(かなりでかい)があって、そっちではアレがナニしないってことは。漫画版(*1)読んでるから。
でもほら、僕のスキルってアレじゃん? あと、ほら、漫画版読んでだいたいの展開は知ってるし(大変そうなことから逃げ続ける)。
で、「エースパイロットモード」。どうやら一年戦争のエースパイロットを主役に、彼らの戦いの軌跡を追う的なモードらしい。「らしい」っていうのは、まだ条件を満たしてないのか表示が「??????」になってる部分が多いからなんだけど。
とりあえず選択可能なキャラの中ではいちばんなじみ深い「シャア・アズナブル」で遊んでみることにした。
さて、このシャアというキャラクターで遊んでみて、初めてわかったことがある。
ガンダムってマジウゼえええええ!
思えばステージ1のルウム戦役で連邦の戦艦を潰していた頃がシャアの絶頂期だった。あの頃は敵といえば「当たらなければどうということはない」を地で行く戦艦の主砲やセイバーフィッシュ(*2)程度。ザクS型の高出力とザクバズーカがあればまさしく無敵でいられたのだ。戦艦の死角に回ってがんがんバズーカを連射していれば速攻で戦艦は墜ち、連邦には畏怖され味方からは表彰され、こんな楽勝のバラ色人生でいいんスか?とか言っちゃえるくらいに余裕ムード全開だったのだ。
それを、あの白いモビルスーツが。
ステージ2に入ったとたんガンダムがシャアの前に立ちふさがるのだ。もう凄い勢いで味方とか撃墜してくし、あとシャアも撃墜される(ゲームオーバー)。
今までのシナリオと違って相手はたった1機だっつうのに、なんべんリトライしてもシャアザクは通常の3倍のスピードでHPを削られて撃破されていく。ええい、連邦のモビルスーツは化け物か! マジで。
もう無理、たぶんこのステージ一生クリアできないわとか思い始めたころ、なんとかガンダムを撃退しムサイに帰還。ざまあみろこん畜生、お前なんか大気圏の熱で溶けちまえ!とか言ったところであいつはどういうわけか生き延びる(そういうストーリーだから)。
原作観たときはMSをいくら失おうとも連日攻撃をしかけてくるシャアがさすがにちょっとしつこくないかと思ったものだが、彼の立場から考えるとあれ多分もう引っ込みがつかなくなってるのね。
なまじ「赤い彗星」なんて言われて英雄モード入ってザビ家打倒もニュータイプ時代到来もすぐそこかと思ってた矢先にガンダム登場、次々撃破される部下。こ、コイツ、空気読めてねェ〜。そりゃシャアも必死なってガンダム(および木馬)墜としにかかるわ。
そして戦場の先々で(途中はダイジェスト)シャアの前につっかかってくるガンダム。そのたび苦戦するはめになるシャア。ていうか主に任務失敗になるシャア。それどころかせっかく彼女(ララァ)できたのにそのララァとアムロが戦場で2人きりのニュータイプ通話とかしやがる始末。ララァ、奴との戯れ事はやめろ!(訳:「おま、ちょっ、人の彼女となに勝手に!」)
しかもアムロ、過失とはいえララァ殺しちゃってるし。「僕は、とり返しのつかないことをしてしまった……!」じゃねえよ! 横から急に場をさらっといて何だよその悲劇のヒーローぶりは! 泣きたいのはこっちだっつうの! 本来スポットこっちに当たる場面だよそこは!
さらにステージは進みいよいよジオングに搭乗。さすがジオングだけあって片手で戦艦を破壊する(文字通り)圧倒的火力。もうこのさいガンダムぐらい倒したりできね? とかシャアならずとも思いますわ。プレイヤーとしても今度こそ楽勝でとか思いますわ。そしたらアムロの野郎、ジオングの死角である接近戦をやり始めるのね。「ここまで近づけば、全方向からの攻撃はできまい!」 あああもう本当にこいつうっぜええええ!
だいたいジオングに接近戦用の武器がないのって、純粋に設計ミスなんじゃないのか。あの技術士官(「足なんて飾りです」の人)、適当なMS渡しやがって。「大佐ならできますよ」とか特に裏付けもなく言ってる時点で怪しいと思ってたんだ。
そんなシャアの呪いをよそに善戦むなしくジオングは大破(そういうストーリーなので)。映画ではキシリアに「赤い彗星も地に落ちたものだな」とか歌丸さん並にうまい事を言われている頃である。まあガンダムも破壊できたのである程度はよしとしよう。しかしその頃、脱出したアムロは「シャアにも分かっているはずだ、本当に戦うべき相手が誰かということを……」とか言っていた(ムービーで)。
それはそうなんだけど、お、お前にだけは言われたくねええええええ!!
というわけで最後のフェンシング対決(生身の戦いなので能力的には初めてこっちが上になった)で、思いっきりアムロをボコにしてやりました。
うん、まあこれで気が晴れたんで7年くらいしたら許してやってもよくってよ?(『Zガンダム』に続く)
でも冷静に考えると、もっと本格的にボコってやってもいいくらいな気もする(『逆襲のシャア』に続く)。