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2005.08.04(サイレントヒル2 最期の詩より)

恐怖の谷

 怖かった……マジ怖かった……(涙をふきながら)。
 今の進行状況を未プレーの人に微妙に配慮しつつ言うと、内部が暗い集合住宅をあっちに行ったりこっちに行ったり、どうにかこうにか突破してサワヤカな湿った空気を満喫しつつ思い出の場所に……そして、運命の出会い(アバズレと)。そんなあたりでセーブして電源切ったのだった。
 怖かったつっても山と谷があって、実際に怖かったのは内部が暗い集合住宅の中だけなんですけどね。お天道様の下なら多少霧が濃くてガスってようが、なあにクリーチャーの2匹や3匹丸めてポイってなもんよ。おそらく太陽エネルギーで元気になるウルトラマンとかと同じ原理なのだろう。違うと思うけど。
 ちなみに今日『マリアナ伝説』(*1)読んだあとに遊んだせいで、途中に出てくるプールらしき施設でクリーチャーがヴォーヴォーうなってるの見てもシンクロ部のマッチョな面々やジジイ率いるマッチョ外人軍団がうろついてるようにしか見えなくて怖さよりは愉快さしか感じなかった。深層心理の影響とはかくも根深いものか。←深層心理って言葉を使えば大抵はなんとかなると思っている
 やはり思うにこのゲーム、暗い時がいちばん怖い。加うるなら暗くて狭いと特に怖い。面堂終太郎である。自分で書いててもいくらなんでもたとえがアナクロすぎないかと思った。
 別に敵クリーチャーが怖いわけではそんなにない。EASYモードで遊んでるせいもあるだろうけど、あまり殺られる危機感がなくてむしろ『キラー7』ばりにバンバン撃ってクールに決めんばかりの楽勝具合である。しかるにあの暗くて狭い集合住宅の中で、例のクリーチャー接近音がするととたんにものすご怖くなるのはいったいなぜだ。

 暗くて狭い場所になると無条件で怖くなる。これは人間の本能的なものなのだろうか。
 まあ人間だれしも真っ暗で懐中電灯の細々とした明かりだけが頼りの状態でやたら荒廃したいかにも何か出そうな部屋に放り出されれば、別に何が起きなくても怖いでしょそりゃ怖いよ実際。スキマ風でドアが揺れた音だけでも泣きそうなるでしょそんなロケーション用意されたら普通。そんでこのゲーム、事実そういう「突然音が聞こえる」シチュエーションを繰り出してくるからマジ怖い。つうかリアル自分ちのお隣さんが夏休みでお孫さんが泊まってるそうで突然子供の笑い声とか聞こえてきて必要以上に怖いんですが。
 特に今回の『2』なんつったらハードが前作のプレステからプレステ2へと移行し、必要以上にリアルな暗闇なんでいよいよ怖い。だから爆発系の花火とか唐突にやるの本気で怖いからやめて本当やめて。お隣さんの話ですが。なにこのゲーム以外のメディアを駆使した演出効果は。

 そして今はもうあの暗くて狭い場所は突破でき、突破した途端になにひとつ怖くねえぜという風情でハードボイルドにクリーチャーを必要最小限の動きで打ち抜くという、かえって以前のヘタレぶりが際立つ変貌ぶりを見せている僕です(私信じみる)。
 いちおう数メートル先も見えない文字通りの五里霧中な霧の中なんだけど、ぜんぜん怖く感じないのはやっぱりそのロケーションがたいして怖くないからなんだろうなあ。現実にあったら「うわすげえ霧だ霧だ」でむしろ楽しめちゃうもの。これでも『1』の最初の頃は霧の中ってだけでも怖がれてたものですが、さすがに慣れたのか。
 いっそこの調子で暗闇にも慣れれば怖いものなしになるのだが。でもそうなるとゲームとしては何も面白くなくなるのか。いつものことながらアンビバレンツだ。  

*1 『マリアナ伝説』

田丸浩司(と、ゆうきまさみ)による、競泳用パンツ一丁のマッチョどもがプールで暴れ回るマンガ。(この説明には主人公とヒロインが登場していない)

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