人生: 砂漠終わりました

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2006.06.25(MOTHER2より)

砂漠終わりました

 前回の日記で砂漠を越えたと思ったらまた戻って、戻ったと思ったらやられたのでまた戻って、そんでだいたい半分くらい歩いたあたりでセーブしましたが、今日はその続きです。具体的にはまた歩く。

 ウロウロとまあ実際よく歩いたもんだと思うのは、つくづくあのニヤニヤした丸い奴がうざかったせいですが、とりあえず歩き終わりました。本日の戦果はちょっとレアな回復アイテムやわりとありふれた回復アイテムやちょっとレアな回復アイテムなど。回復アイテムばっかりだけど、まあ、いいか。さらば砂漠よ。もはや二度と来ることはあるまい。と思ったけど、たぶんシナリオ的にもう1回来ることになるよなあ。あの場所。
 ともあれひとまず砂漠行は終わり、乾いた砂の上から舗装された国道に戻ってあとは4つ目の町に戻るだけである。と、ひとつだけやり忘れていることに気がついた。
 あの、具体的に表現するのはゲームやってない人に対してためらわれるが、抽象的に表現するととてつもなく変なことになるアレがまだ国道沿いに残っていたのである。

 抽象的に表現するなら、それはスロットマシーンだ。
 いや大丈夫、これは本当に抽象的表現なのです。僕が抽象と具象を逆に憶えるという「エスカレーターとエレベーター現象」を起こしているわけではありません。抽象的に言ってそれはスロットマシーンなのです。
 もうちょっとだけ具体的に言うと、1ドル(ゲーム中の最低単位)を入れるとクルクルと回り出して、徐々にスピードが遅くなりまず1つ目がたとえば「7」を示し、その隣が「レモン」(か?)になり、最後のひとつがピタリと止まって「7」になり、あー惜しい! 真ん中のが7だったらスリーセブンだったよ! というものである。これだけ説明しているにもかかわらず、実はこれが何であるかの説明にまったくなっていないという不可思議な事実を君は知っているだろうか。ゲームやった人なら知っているだろう。たしかにこれはスロットマシーン的なものでありながら、ぜんぜん違うものなのだ。これを見た瞬間、僕は「バカじゃねえの」と心底あきれたのだった。もちろんいい意味で。

 説明にずいぶん字数を割いてしまったけど、まあ要するにスロットマシーンだと思ってくださいよ(だいなし)。そう思っておけば話は早いんですよ。
 前にこの砂漠を通ったときにもこのスロットには出会っていて、もちろん「バカじゃねえの」といい意味で思い、3回ほどスロットを回してみて、まあ特に絵柄がそろうこともなく終わり、そのまま去ったのだった。
 そのとき僕が思ったのは、「もし絵柄がそろったら何が起こるんだろう?」ということであり、「もしかして絶対に絵柄がそろわないんじゃねえの?」ということでもあった。なにしろこれはスロットマシーンのようだが断固としてスロットマシーンではないものなのだ。ドラクエのカジノとは話が違うのだ。だいたい1ドルだし。安すぎじゃないのか。

 で、今回。もう砂漠も最後(たぶん違う)だってんでこのさい遊んでみました。腰をすえてやってみました。まあできることといえば限られていて、基本Lボタンでチェック(いわゆる「しらべる」コマンド)して、表示されるメッセージに「はい」と答えるだけである。すると1ドル支払われてスロットが回るのだ。あとは見ているうちに左から順に回転が止まっていき、「レモン」「レモン」ときて、最後のがゆっくり回転数が落ちていき……「レモン」…を通過して……もうちょっとでまた「レモン」だけどスピードは遅く……しかしちょっとだけ回って「レモン」になり、あああでもさらにもう1歩回転しちゃって絵柄そろわなかったー!とかそういう感じである。
 いったいどれくらい回し続けたのだろう。最初の当たりが出たのは、あれは10回目くらいだったと思う。絵柄がそろわないようにプログラムされている可能性も感じていた僕にとっては驚きだった。いや本当にそういう「スロットのようでいて絶対絵柄がそろわないようにできている」というナンセンスギャグもありえるゲームなんだからなにしろこれは。ちなみに当たったら景品がもらえた。まーなんていうか比較的ショボいアイテム。むしろ比較せずとも絶対的にショボかった、と言っておこう。
 こうなるとがぜんスリーセブンを出したくなってくる。「7」「7」「7」である。「7」で止まって、真ん中も「7」で止まり、最後のひとつが「7」かと思いきや「7」を通り越して、でももう1回「7」が来るか来るか来るか……来たー!と思ったとたんもう1つだけズレてハズれたりのアレである。
 いったいどれくらい回し続けたのだろう。スリーセブン、それは見果てぬ遠い夢。えーと絵柄が4種類あるから、単純計算で4の3乗、つまり64分の1の確率ってことか。いわゆる本当のスロットマシーンと比べるとそうとう高い確率だけど、そうは言っても64回まわすったらけっこう骨よ。いったいその先に何があるというのか。LボタンとAボタンを押しながら僕はその時を待ち続けたのだった。

 で、ついに揃いました。あれは本当にどれくらい回し続けていたのだろう。スリーセブンが揃ったのだった。
 だいたいの体感時間でいえば50回くらい回したような気がする。50度回し続けていた気がする。その先にいったい何があったのか。
 もらったのはちょっとレアな回復アイテム1個でした。
 ……そりゃ、まあ、金額にして50ドルしか賭けてないんだからそんなもんだよなあ。

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 匿名上等・あいさつ不要・タメぐち有りというルール無用の残虐ファイトがまかり通る悪夢のコメント欄。そこでは管理者の「なんかノリが合わねえ」の一言でコメントが削除される恐怖政治が横行していた。
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