人生: リメンバー赤城山

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2006.06.28(MOTHER2より)

リメンバー赤城山

 ちょっと前回までの行動をおさらいすると、砂漠を通過する→4つ目の町に行く→見逃しを探しに砂漠に戻る→やられて4つ目の町に戻る→やり直しに砂漠に戻る→4つ目の町に帰る という流れになっている。簡単に言えばグダグダである。さて本日4つ目の町に帰って本格的に町の調査を終えた僕が何をするかといえば、あらたに必要になったアイテムを探しに砂漠に戻るのである。もはや本格的にグダグダである。

 ええとそれにしても今日のダンジョンは面白かった。心底バカバカしかった。もちろんいい意味で。具体的にどうバカバカしかったのかを書けば即座にネタバレになってしまうので端的なところだけ抜き出すと、僕は最初に「3番目に強いボス」と戦いました。みなさんはどうでしたか。けっこう忘れてるもんだなあ、12年も遊ばないでいると。
 12年と言えばひとむかしとちょっとである。正確に言えば「10年=ひとむかし」として1.2むかしである。連立方程式だ。そしてどうでもいい。いま遊んでいる『MOTHER1+2』はものすごく素直な移植版なので、そんな1.2むかしを感じさせる時事ネタが1.2むかし前のまんま残ってたりする。たとえばゲームの舞台がまだ「199X年」だったり、あるいは4つ目の町で「MOTHER3開発会議」が行なわれていたり、あああ本当にあの時は今度こそすぐに発売になるって信じていたんだよなあ。そしてあるいは砂漠のまんなかで某埋蔵金の発掘工事が行なわれていたり。

 この発掘工事がそもそも時事ネタだということを、もう知らない人だっていっぱいいるのだろう。あれは1990年に『ギミア・ぶれいく』という人気テレビ番組で始まった「徳川埋蔵金発掘プロジェクト」というシリーズで、誰あろうMOTHERの生みの親である糸井重里その人が中心になって進められた娯楽ドキュメント的な、ええと何ていうか当時ライブで観ていた人はみんな楽しんだけれどどっか心にモヤモヤしたものが残った、そんなものでした。ちょっとしたブームだったのです。赤城山に眠ると言われる伝説の埋蔵金を求めて発掘また発掘、毎回本当に何かあるんじゃないかと思わせる見事なヒキとともに続き、最終的にやっぱよくわかんねえ!と思いながら終わった、そんな番組でした。当事者の糸井氏本人もそこで起きる筋書きのないドラマや人間模様に激ハマりしたとかしないとか。いや本当もの凄く熱かったのよ当時。
 そのへんのあらすじはこの「怒濤の予習編その1」「その2」に詳しいのですが、ちなみにこの記事自体が糸井さんのWebサイトの記事で、1999年にリベンジ的に行なわれたスペシャル番組の予告的なものでした。結局1999年にも埋蔵金は出てこずに、また6年も経ってしまったのだ。
 そう、赤城山の発掘工事は思えばMOTHER2の発売前というかいいかげんいつまで「発売日未定」のままで続ける気だこいつら!とみんなが思っていた頃の話で、「糸井は埋蔵金発掘にかまけてMOTHER2を放り出しているんじゃないか」とか冗談交じりに言われたりもした。そして埋蔵金シリーズが終わってからしばらくした頃、ようやくMOTHER2は発売されたのだった。MOTHER2を遊んだ人はそのゲームの中に埋蔵金を探して発掘工事をする人々がいることに気付き、ニヤリとしつつどっか心に残ったモヤモヤしたものを思いだしたりもしたのだった。
 今回遊び直すまで忘れていたんだけど、ゲームの中には望月さんもいた。埋蔵金のあるなしはこの際おいといて、糸井さんは本気でこの現場が好きだったんだとちょっとしみじみし、まさか本気でこの発掘作業でMOTHER2が遅れたんじゃないだろうなとちょっと思ったりもした。

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