人生: 見落とし注意

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2004.07.12(ドラゴンクエストVIより)

見落とし注意

 わからないことになった。
 昨日言ってた通りまだ入ったことのない町に入ってみて、その話の流れでとある非常に入り組んだ地下迷宮を攻略しているところなんだけど。
 そこでどうにも先に進めなくなってしまった。
 まず地下1階はなんとかなった。ずっと前にあるところで聞いて意味は分からないままに「おぼえる」したメッセージの示すとおりにやったら、うまいこと階段にたどりついたのだ。
 地下2階は楽勝だった。ついさっき入った町で聞いたメッセージがそのまま答になっていて、あとは「おもいだす」しながらその通りに動くだけでこれまた階段である。
 問題は地下3階だ。これまでの話の流れからいえば当然どこかで聞いたメッセージがヒントになって先に進めるところだが、僕はそのメッセージにこれっぱかりも心当たりがないのだ。
 いやなムードだ。とりあえずリレミトをかけて迷宮を抜けて、さっきの町でもう1回全員に話を聞いたりもした。地下迷宮の比較的そばにいる謎めいた老人に話しかけたりもした。問題の地下3階とちょっと似た構造だったある場所をふと思い出し、その場面でやった行動をやり直してみたりもした。どれもまったく効果がない。これはまずいムードだ。
 もちろん単なる情報不足という場合もある。これから先に行く町とか城で、ようやく地下3階の攻略法が手に入るのだ。それまでこの地下迷宮はおいといて、いよいよという場面で地下3階の突破方法があきらかになる。よくある話じゃないか。だが、そうじゃなかったとしたらどうだ。ものすごく不安だ。
 だいたい今までのヒントもそうだったのだ。地下2階はまあまだしも、地下1階のヒントなんかは問題の迷宮とまったく関係のない場所で、まったく脈絡なく登場した人物が言い放ったメッセージである。あまりの唐突さに、大丈夫なのこの人と思うくらいの素なメッセージだったのだ。
 ふつうこういう重要なメッセージとかはその周囲の人々も「あの人はおかしな研究ばっかりしているけど、いったい何者なのかしらねえ」とか「あのじいさんの話すことは俺にはなんのことやらさっぱりだぜ」とか、そんな前フリをしてくれるものじゃないのか。そういうメッセージを見てプレイヤーは、ああこのあたりに重要なメッセージを話す人物がいるのだなと予感するのだ。しかるにあの素っぷりである。へたしたら話しかけ忘れて通り過ぎるんじゃないかってくらいの素っぷりである。というか、実際僕は地下3階のヒント人を通り過ぎちゃったんじゃないのか。
 僕はその手の失敗の多い人間だ。それはよくわかっている。この空条承太郎は……いわゆるうっかり野郎のレッテルを貼られている。宝箱を見逃したせいで肝心のイベントが進行しねーなんてのはしょっちゅうよ……。空条承太郎って? まあともかくそんな僕なのでこまめにメモしたりとかはするんですが、メッセージの読み逃しだけは対処法がない。やっちまっていたとすればもうこの時点で負けである。これまでに行ったすべての場所ですべての人物に話を聞くか、あるいは……その、攻略サイト的な、なあ?
 早計かもしれないのでここはいったんおいといて先に進むわけですが、どうにも不安だ。きっとどこかで見落としをしているんだ。なんてことだ。

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