人生: 過去ログ 2003年06月

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過去ログ 2003年06月

※下に行くほど新しい記事です。

2003.06.07(家電・エレクトロニクスより)

東芝 RD-XS40

HDDレコーダ欲しい! となればデジタル人間たる者RD-Styleシリーズを買うべしという昨今の風潮であるし、実際「HDDレコーダに、まあせっかくだしDVDもつけちゃいました」的なHDD万歳コンセプトに大いに惹かれるので購入。ちなみに最安値のRD-X30買おうかとも思ったけど、パソコン連係機能があるRD-XS40にしました。思いつきで。

ハードディスクのためなら死ねる

 まずはHDDレコーダが何なのかという事について説明せねばなるまい!(声優の声で)
 えーと、なんかパソコンでおなじみハードディスクが中に入ってて、記録してるらしいですよ。映像とかを。(声優の声で)
 いや実際嘘はついてないんですが。とりあえずHDDだからランダムアクセス(*1)が可能ってのはでかい。サーチが何の遅滞もなくスイスイできるし、頭出しなんかもう速攻で一瞬だし、これは重複表現だ。スゲエぜハードディスク!
 というかたぶんこの辺に書くことって他社のHDDレコーダと大差ない機能ではあると思うんですけど、手元に比較対象もないのでここはHDDレコーダ全般の素晴らしさを恥ずかしげもなく書こうと思う。
・録りながら、以前に録った番組も見れる
・それどころか録りながら、その番組を「最初から」見れる
 チキショーすげえよHDDレコーダ! えーとこれ喜んでる (泣きながら) の僕だけかしれませんが、個人的にものすごい便利っていうか、ふだん生きてて「ふと気付いたら映画の予約録画始まって10分後で、途中から見るのはイヤだしでも他に見たい番組もないし、ただ無為に残った1時間50分を過ごす」ということの多い僕からすれば、その映画を録りながらも最初っから見れるわCMに入ったらCM飛ばして続き即見れるわで、ま、まさに神ビデオだ!(夢カメラみたいなもの)
 あと、番組ごとに停止位置を記憶してくれるというのも地味に便利。長い番組でも途中で止めて、それはそのままで別の番組とか見れる! スゲエ!
 唯一納得いかないのがCMオートカット機能がないという点だが、なんでなんだろう。業界的な問題なのかしら。まあ「ワンタッチスキップ」と「ワンタッチリプレイ」(*2)を組み合わせれば比較的簡単にCM終わり位置を探せるので、別にいいといえばいいか。

生活の中のRD-XS40

 ところで昨今意外に大事なのが動作音だ。特にHDDレコーダともなるとファンの音が意外にばかにならず、寝てる最中に予約録画が始まったりすると強制的に叩き起こされたり大変な目に遭うんじゃないだろうか。と思ってたんだけど、まあ大丈夫なレベルでした(報告)。
 ファンの音はそこらの外付けハードディスクよりはるかに静かだ(*3)。だいたいの雰囲気でいうと、初期のプレステ2よりやや静かに感じるというレベル。あと流体軸受のHDDを使ってるらしく、おなじみのカリカリという動作音も聞こえない。録画中も寝てられる。
 じゃあオールオッケーかと言えばそうでもなく、起動から2秒くらい?が一番音が大きいんですよこれ。えーと我が家としては寝床とRD-XS40の間は約2mなんですけど、眠りの浅い時とかに起動したら一瞬だけ目が覚めて、また即座に寝るくらいのレベル。個人的には。特に「自動でネットに接続して録画予約メールが来てないかチェックする機能」(そんな名前ではなかった気がする)をONにしてると、2度ほど寝てる間に起動するんで厄介だ。電源入れっぱなしにしておくという手もあるが、さすがにどうかと思う。最終的な折衷案として「慣れればなんとかなる。多分」ということで頑張ってるわけなんですけど、実際どーだろ?
 で、急に話は変わってDVD機能。なにしろ我が家ではDVDプレイヤーといえばイコールプレステ2という未開の地のような環境であってまたしてもろくな比較ができないのだが、とりあえずなんか良かった(*4)。んーと具体的には、サーチが低速〜超高速までできるのが単純に便利かつ楽。サーチ中はスライダ(*5)で全体の長さと現在位置が表示されるので、感覚的にもわかりやすくていい。
 あとはまあわりと普通っていうか、実際スロー再生とかコマ送り再生とかありますけど、別にビデオテープ時代からある機能なんで衝撃は受けないですよ正直な話。あ、でもズーム機能(*6)にはちょっと衝撃を受けた。何の役に立つのかわからないけど。

UIっつうんですか? そういうやつ

 それとまあ操作感は少なくともプレステ2より確実にいいですよ。なにせリモコンだし。
 つうか結構いいユーザーインターフェイスしてるっていうか、たとえるならプレステのRPGみたいな「△ボタンを押したらウィンドウ開いてメッセージと選択肢が出てくるんで十字キーで選んで○ボタンで決定」式の、なんつうの対話式なインターフェイスなんで結構わかりやすい。小難しい機能とか使うときはまだひっかかる点もあるけど、わりと許容できるレベルでしたな。
 あと「クイックメニュー」ボタンが使い勝手よくてピースですよ。えーとこれはたとえるならマウスの右クリックメニューっていうか。このボタンを押すと、その場面で有効と思われるコマンドがずらって並ぶんですよ。たとえば再生中だったら「最初から再生」とか「リピート再生」とか、そういうコマンドが並ぶわけですよ。で、例によって十字キーで選択して実行するっていう。個人的にけっこう好きな操作系。基本操作の補助的な意味合いが強いようなんだけど、もっと突き詰めちゃって再生とか早送りとか以外の操作は全部これでってくらいでもいいとすら思う。
 あとメニュー表示関係も、たとえば操作ガイドはいついかなる時でも下端にあるとか、ステータス表示は絶対に右上にあるとか、ちゃんとUIが統一されてユーザーが混乱しづらいつくりになってるし、見た目もセンス良くまとめられてて立派だ。このへん他社製品はいまいちわかってないというのが、カタログを眺めてみた僕の印象(*7)
 と、こんだけ褒めちぎってはきたものの、RD-XS40もリモコンのボタン配置はまだ一考の余地ありと感じたとは付け加えておこう。再生ボタンの位置が悪くて、親指を相当曲げないと押しづらいんだよなー。ふだん使わないようなボタンも多くてジャマ&探しづらいしなー。それこそクイックメニューにまとめちゃって、ボタン削っちゃえばいいと思うんですよ。「音声切り替え」とか「字幕表示」なんて操作に一分一秒を争うわけじゃないし、クイックメニューで十分だと思うんだけど。

ネットランナー

 それと操作系といえば、ネット接続機能。最初これたいしていらないだろ、とか思ってたんですけど、んーまあ実際毎日使う機能ではないとも思うんだけど、実はすこぶる便利だと思った。意外にも。
 まず単純に便利だったのは、パソコン上から予約できることですよ。ONTVとかTVガイドとかの番組表から適当にクリックしてけば予約できるっていうのは結構気持ちいい。番組名なんかも自動で入るから、あとで録りだめた番組をチェックするときもタイトルで探せて便利だし。番組名や人名で検索できるし。
 さっき誉めたプレステRPG操作系も便利だったけど、キーボード+マウスの操作系と比べたら明らかに後者の方が手早く扱えるわけで、ましてこのネット機能使うような奴はそうとうなナニじゃないですか。あたりさわりのない表現で言うと、ダメ人間。そんなダメ人間的にはパソコンのWebブラウザ操作系で予約や整理ができるっていうのは結構メリットですよ。タイトルの漢字とかキーボードで打てるし。
 それと外出中に便利そうな「メールで番組予約ができる機能」。実際便利なんですけど、その際「open rdstyle 20021130 2100 2154 1 S A」とか魔法の呪文めいた表現をさせられるっつうのが難ですな。あらかじめ署名とかテンプレートとして用意しておけばいいんだろうけど、手軽とはいえない。こういうのこそWeb上の東芝のページに自動メール送信フォームを置いとけばいいのに、なんでやらないんだろうか(*8)
 あとここまでくると博士の異常な愛情(博士というのはRD-Style設計者として有名な片岡さんのことだと思われます)だと思うんですけど、「ネットdeリモコン」と称して、パソコンのキーボードからこのレコーダを操作できるってうのは本当にやりすぎだと思った。でもこれがあると編集のとき意外に便利なんですよ。詳しくは後述。
 ちなみにオフィシャル的にはWindows専用的な扱いになってるこのネット機能ですが、実はウェブブラウザベースなので基本的に全部Macintoshからでも可能っぽい(*9)。件のネットdeリモコン機能は最初なぜか強制終了したけど、次に起動したら問題なく動いた。これだからJavaアプリは。

編集機能は蜜の味

 ところで、なんでも聞くところによるとRD-Styleの編集機能はズバ抜けてスゴいらしい。例によって他社製品と比較してないんで詳しいアドバンテージはわかんないんですけど、いやでも実際使ってみてその使いやすさはたしかにわかる。
 基本的には「HDDにとりあえずぶちこんで」「コマ送り等使って適当な場所にチャプターを打って」「いらないチャプターは捨てて」「DVD-RAMにコピーする」っていう流れなんですけど、とにかくこの作業がラク。ラクっていうか「ここはどうすればいいんだ?」っていうことがない、ストレスのかかんない操作系。んーとこのへん実際に操作してみないと実感できないだろうからもどかしいんですけど、例の対話型のインターフェイスでとことんわかりやすく作ってます。よくできたパソコンのアプリっぽい操作感覚。
 しかもアレだ、さっき書いた「ネットdeリモコン」機能使えば、リモコンのかわりにキーボード使って操作ができるんですよ! あーこれもやってみないとわかんないかもしれないけど、実質ボタンの配置が広くなってるっていうだけなのにリモコンの数倍操作がラク。リモコンって片手に収まるようにムリヤリ小さくまとめてるから、意外にボタン押しづらいんですよ。しかもキーボードなら、受光部を向けるっていう手首のストレスとも無縁だしねー。ショートカット憶えるのにちょっと時間かかるのと、コマ送りボタンを連射する時とかはさすがにもたつくという欠点はあるけど、一度ためしてみる価値はあると見たぜこれ。
 唯一編集機能でがっかりしたのは、動画をつぎはぎするとその切れ目で一瞬画面が停止すること。このへんMPEG動画だからしかたない(*10)し他社製品でもたぶん同じだと思うんですけど、でもVHSビデオにすら負けてるっつうのはどうよ実際? CM抜きすると、CMの直前に一瞬止まるんですよ? 京本正樹とかが。
 そのへん意地でもなんとかしたいっつう場合は、さらにレート変えてダビングし直すっていう手もあるんですが、手間も時間もかかるし画質も落ちるんでおすすめはできない。HDDレコーダの唯一の弱点ですな。

人生変えちゃう夏かもね

 とりあえずそんな訳でこれでRD-XS40に関して自分の知るすべてを(適当に)書ききってしまったわけですが。
 買って2週間ほど経ったけど、もうすっかり生活パターンが変わってしまった。 テレビのある生活になってしまった。いや、いままでもテレビはあったわけだけど。とにかく「番組表(*11)でちょっと気になったらとりあえず録っとく」という王族ばりのぜいたくなマネができるのは大きな変化だ。VHSビデオだとあんまり野放図に録画するとすぐテープ一杯になるしテープも劣化するし探しにくくなるんでためらったものだけど、HDDの大容量+検索性の高さのおかげでいくらでも無茶ができるようになった。夜の番組なんつったら常に野球中継延長を見こして1時間多く録画しておく太っ腹ぶりですよ。
 まー他社製HDDレコーダと比較もせずに乱暴いっちゃえば、即買いレベルのマシーンだって思いますよ。機能的にイカしてて操作性が良くてしかもネット連携・パソコン連携っつう遊びも効いてるとくればこれはもはや隙ナシの構えじゃないですか。あとはいつ新機種にとって代わられるかハラハラってくらいで、今買わずしてどうするって話ですよ実際。

*1 ランダムアクセス

ビデオテープみたく最初から順に1ポイントだけしか見れないのはシーケンシャルアクセス、どこでも好きな位置を瞬時に見れるのがランダムアクセスだそうだが、僕だってわかって書いてるわけじゃないので注意が必要だ。

*2 「ワンタッチスキップ」と「ワンタッチリプレイ」

まあ言ってみれば数秒単位の早送り・巻き戻しボタン。初期設定で5秒・10秒・30秒・5分の中から設定できる。考えてみるとこれ、アナログなVHSビデオでは不可能な機構ですな。

*3 静かだ

ちなみにこれは何の参考にもならない情報だろうけど、僕が買ったやつは起動したとたんやたらカタカタカタカタ言って、いくらなんでもこりゃあ殺生だろうと思って軽く(友達の肩を叩くくらいの強さで)叩いたら、たてつけがよくなったらしく静かになった(本当)。あんまりだと思う。

*4 とりあえずなんか良かった

この文を書いた奴はどうしようもない役立たずだ。

*5 スライダ

パソコンでいうと動画や音声を再生するときに、下に表示される例の横棒withツマミ状のあれ。

*6 ズーム機能

再生中に好きな位置でズームをかけられる。本当に何の役に立つのか疑問。MPEG動画形式の構造上可能だからっていう勢いだけでつけちゃった機能なんじゃないだろうか。言い過ぎだろうか。

*7 印象

実際のとこどうなんだろう。こればっかりは実際に使ってみないとわかんないからなー。

*8 なんでやらないんだろうか

とか言ってたら、自動メール発射ソフト(Windows用)を作ってる人がいた。「ダウンロード」のページから「予約メール送信」。あと、ONTVの「メール録画予約」機能を使えばWebベースでメール送信できる。

*9 全部Macintoshからでも可能っぽい

MacOS X 10.2.6+Internet Explorer5.2でひととおりの機能が使えることを確認した。個人的にIEは使いたくないが、iCabやSafariだとうまくいかない機能もあるんでしかたない。なお、オフィシャルページでダウンロードできる「ライブラリアン」はWinアプリなんで当然Macでは使えない。

*10 MPEG動画だからしかたない

GOPっていうやつですか? よく知らないけど。

*11 番組表

特にONTVとかだと毎日好きなジャンルの番組をメールで通知してくれるんで便利。いわばソニーのCocoonの手動版ですな。というか自動でやられるよりもこっちの方が好き。

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2003.06.15(マンガ・アニメの話より)

青春

 いまだに「青春」って書くたびにハイロウズの曲が頭に浮かぶのはどうしたものか。

 でまあ話はかわって衛藤ヒロユキ(*1)の単行本が出てたんで買ってみたんですよ。『がじぇっと』第1巻。
 この人そんな連載してたっけなあと思ってよく見たらどうも月刊コミックブレイドという読む気をおおいに失わせる雑誌に連載してるらしくって、あーそりゃ気付かないわけだ。
 で、その内容というのがびっくりするくらい直球で青春なのだった。というか実際ビックリですよものすごい少年期の青春ですよ。学校と友達と慣れないオシャレとぎこちない恋と夏休みですよ。ガジェットの謎とかそういうのもからめつつ基本的にはものすごく僕たちの夏休みですよ。でもこういうの、正直嫌いじゃないぜ。っていうか、大好きですよこういうの正直言って。
 恋愛で苦労する話だけどあんまり切なくはないっていうか、ドロドロしてないのがいいっつうか(まあ中1だし)、もともと『グルグル』の頃からすでに少年の日々をてらいなく大まじめに描く人でしたが今回さらに直球で勝負しにきたって感じで。気がついたらギャグ要素まったく入ってないし。
 そんな具合に最近めずらしい「買ってみたらスゲエ良かった」系の本だったんですけど、やっぱりこの作者だし、続き出るまで1年くらいかかるんだろうなあ。

*1 衛藤ヒロユキ

主に『魔法陣グルグル』の作者として有名。

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