人生: 過去ログ 2001年08月

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過去ログ 2001年08月

※下に行くほど新しい記事です。

2001.08.12(その他もろもろの話より)

8月8日午後7時52分

 どうだっていいようなことを考えながら (武富士って入ったことないけどやっぱり店の中は例のCMのテーマがBGMになってるんだろうかとか、もしそうだったら店員はたまったものじゃないだろうとかそんな具合のどうだっていいようなことを考えながら) 歩いていたら、「平日!」って大きな声がした。
 たぶん高校生だと思うんだけど、自転車の三人組が「平日だってよ!」「平日?」「平日だよ!」って大声で確認しあっている。はじめ僕の耳がどうかしたんじゃないかと思ったけど、たぶん三人はマクドナルドの平日半額かなにかそういうものを買おうとしてるんだろう。
 よりによって水曜日の夜7時だっていうのに、今日が平日かどうかわからないのはおかしいんじゃないかって思ってから、それは夏休み中だからだってことにしばらくしてからやっと気付く。夏休み中は曜日の感覚がないものだったかどうか、僕は憶えてないけどまあ多分そんなものなんだろう。
 学生だった頃がずっと昔ってわけでもないのに、そういう気分を僕はすっかり忘れてしまっていた。少なくとも僕は小説家にはむいていないっていうことだろうとか考えながら歩いていると、誰かに呼び止められる。それは学生相手のキャッチセールスかなにかだった。いくらなんでもそれはできすぎだろうって思う。
 ただ歩いているだけで汗が鼻のあたりを落ちてきて、夏休み中ってこんな暑かったっけ? とか思った。

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2001.08.13(映画の話より)

デスペラード

 タランティーノ的なる言葉、とそれを名付けたい。
 何の話だいったい、と思うだろうがそれはつまり、「フル・ティルト・ブギ」に代表されるああいった言葉のことである。何の話だ、いったい。
 もう少し順序立てて言うと、『フル・ティルト・ブギ』とは映画『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(*1)のメイキングビデオのタイトルで、ちなみにこの作品がクエンティン・タランティーノ監督の強い影響下にあることは言うまでもない。
 そういうわけでタランティーノ的なる言葉である。別にこの映画やビデオの中でタランティーノが発する言葉(*2)がどうこうという意味ではなく、純粋に「フル・ティルト・ブギ」という言葉カッチョイー! ムヒョー! とか思っているのである。
 フル・ティルト・ブギ、その語感だけでも相当なものだが、意味もなかなかうならせる。直訳すると「全速力のブギ」といったところだろうか。ブギとはもちろん例の下品かつド迫力で渋いダンスのことである。しかしtiltもboogieも色々な別の意味があって、一概に直訳もできない。だいいちブギ自体にも俗語で「急いで行く」という意味もあるから「全速力の超早」とかそういう意味合いもでてくるのだった。日本語にすると物凄く味わいがない。やはりフル・ティルト・ブギだ。レンタル屋でこのパッケージを見るたびに心底素晴らしいと思う。信じられないほど見事なタイトルだ。男子たるもの一生に一度はこんなタイトルを付けてみたいものだ。何がだ。
 「フロム・ダスク・ティル・ドーン」というタイトルも良かった。まあこの辺はもちろんタランティーノが考えたわけじゃなくてロバート・ロドリゲスのセンスが生み出したものだろうが、それにしてもタランティーノ的であるのは読者も納得してもらえると思う。クールというには泥臭く、マッチョイズムと呼ぶには洗練されすぎている。こういった言葉のセンスで抜群といえばやはりタランティーノではないのか。『ジャッキー・ブラウン』というタイトルには心底グッときたものだ。単なる人名なんだけどさ。そういう問題じゃなく。
 スティーブン・キング(*3)も最近凄いことになっている。『ガンスリンガー』や『ザ・スリー』あたりも心にズドンと来るが、やはり白眉は『レギュレイターズ / デスペレーション』(*4)だろう。なんだかタイトルの話ばかりしているが。それにしてもこの語感は凄い。やはりラ行音と濁音、そして母音の使いどころを心得ている。この言葉のチョイスにしびれるのだ。読者はこの話についてきてくれているだろうか。

*1 『フロム・ダスク・ティル・ドーン』

普通の監督だったら思いついても恥ずかしくて絶対に人に話せないような小学生妄想レベル抜群の内容の脚本をキッチリ書ききってしかも一線級の作品にしてしまったロバート・ロドリゲスは本当に偉い。素の意味で大好きな映画です。

*2 タランティーノが発する言葉

ファックだとか、ファックがどうとか、ファックがどうしたとか。

*3 スティーブン・キング

小学生妄想レベル抜群転じて一線級作品という点に関して言えばロバート・ロドリゲスをも上回ること間違い無しの小説家。

*4 『レギュレイターズ / デスペレーション』

正確には『レギュレイターズ』『デスペレーション』だけど、まあ二つセットの作品だし。

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2001.08.27(マンガ・アニメの話より)

もう何がなんだかわからない

 なんだったっけなあ、あのマンガ。たしか少年となんか、魔物?か? とにかく異世界的なものがコンビを組んでいたはずで、かなり激しいバトル (たとえば電撃風な衝撃波がドカドカいうような) をその二人がくぐりぬけていた。わりと友情というか心の交流みたいなそういうものもあったと思う。そしてその話のきわめて重要なアイテムが、ええと、鍵だったっけ、いや本だったかも、人形? もっと広く魔法とかだったかもしれない。
 いや、これは決して『金色のガッシュ!!』のことを言っているのではない。

 『金色のガッシュ!!』連載はほとんどノーチェックに近かったんですが、この間から読み始めたらこれが結構に面白くて、単行本の1〜2巻まとめて買って読んだらこれがスゲエ面白いときたものです。テンションのド高いお笑いと熱血 (お涙) と戦術バトルがいい感じで融合しててイエー。
 で、なんで連載開始時にノーチェックだったかっていうと、ここで話は最初の方に戻るんですが、どうも思い返してみるに『金色のガッシュ!!』と非常にかぶった連載 (しかも内容的にいまひとつ) が、同時期にあったような気がするんですよ。
 たしかあの連載の印象がどうも悪くて、それとけっこうに被った内容のガッシュもなんとなく流れで読む気がしなくなったとか、そんな記憶があるんですが。しかし思い返せば返すほど、その連載とガッシュのかぶりっぷりは尋常ではなく、もしかしてそれって単にガッシュそのものの事なんじゃないのか? という気さえしてきます。もしもそうだとすれば、いったい僕の記憶というかそういうのはどうなっているんだという疑問が。
 あー、とりあえずガッシュ面白いですよ。週刊サンデー連載中。

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