次の試合で君は確実に死ぬ!
っつうか今週の『エイケン』。俺的なドスゲエ頑張りを見せて読んだわけですよ
(*1)。
それで思ったんですけどこんなマンガ人間業じゃねえです。ロッキー4のドラゴ調にいえば、「奴は鉄でできているのか?(おもに作者の神経が)」とか。いやボロボロにけなそうとかそういうわけじゃなくってですね、素直にこの魂のはっちゃけぷりに感服し、そしてまあ実際あきれたわけですけど。
今週号を読むまでの僕のエイケン知識をさらっと解説しておきますと (←うぜえ)、「主人公はいい人」「とりあえず巨乳をわしづかみにする (主に事故で) ことでストーリーが進行していた」「くまのぬいぐるみの中になんと美少女が!」「なんか巨乳の清純派ヒロインが、ええと、いるんですよね?」「高校が舞台と思われる」「見たことはないがポニーテールで巨乳の人 (not 清純派) が、重要なキャラらしい」「なんでも巨乳と占いになんらかの関係が?」などという、ろくにストーリーを追ってないっぷりが頂点に達した感じなんですが、なんでこの程度の情報の中に巨乳という言葉が4度も登場するんですか。
そんなわけで読み始めた今週号。まず最初に僕が思ったのは、このポニーテールの明らかに間違った (色々な意味で) キャラクターは、なんつうのか何事だろう本当の話、ということだった。お笑いマンガ道場の富永一郎先生画かと思ったというのはいくらなんでも嘘ですけど、富永先生を思い出したのは本当です。つうか作為なしで素で思ったんですけど、このポニーテールの人はたとえば前回などに体形が極端に変わってしまう薬をうっかり飲んでしまったとか、ある種のそういった呪いをかけられてしまったとか、前回に。そういうキャラクターなんだろうかと思いましたよ。本気で。
そしてストーリーといえば件のポニーテール女子による悪魔のささやき状の妄想だけで1話が完結してしまうというある種強烈な夢オチっぷり。というかこれは夢オチをいいことにタッチボイン状況を無作為に並べただけであって、ストーリーと呼んでいいんでしょうかこういうの。ス、スゲエ!
いや冗談抜きで。だいたいこの手のモテモテ物というのはストーリーとかそういうのは本来関係なく、妄想の突き抜け具合を競うものといえます。言えるか? たぶん。そう、モテモテ物にストーリー展開だとかまともな恋愛観とか脱ぐなとかそういうことを要求するのは、いわばミステリ漫画に対して血わき肉おどるバトル (波動拳あり) を望むようなものであって、筋違いもはなはだしいと言えましょう。きちんとした事を言っているようで、とても失礼な事を言っている。
そういう意味においてエイケンたるやどうだ。ストーリーとかそういうのはこのマンガに必要なしと断ぜられ、このなんつうかまさにダイアモンド
(*2)。そんなジャック・ハンマーばりの凄まじい明日の捨てっぷりには素直に敬意を払いますよ僕は。払われても困るとは思うが。
あ、そういえば『ラブひな』と『エイケン』の関係って刃牙とジャックの関係に似てねえ? 勇次郎が何になるのかはさておき。
*1 俺的なドスゲエ頑張りを見せて読んだ
読んでて猛速でページ閉じたい気持ちにカツを入れつつ。
*2 このなんつうかまさにダイアモンド
中途半端な引用具合。『グラップラー刃牙』ですけどね。