人生: 過去ログ 2002年02月

鉄の靴  > 人生  > 過去ログ 2002年02月

過去ログ 2002年02月

※下に行くほど新しい記事です。

2002.02.05(テレビの話より)

その魂

 あえて言わせてもらえば、『仮面ライダー アギト』の最終話は個人的に非常にオッケーだったっていうか。
 いや実際マジでかなり奇麗にまとまってたし。そりゃ確かにアレだ、そのなんというかないがしろにされた問題もいろいろとありましたが、つうか氷川が大活躍していたのでアリ! 涼がカッコ良かったのでオッケー! 北条登場シーンが全て良かったのでバッチリ! 沢木がいい感じだったので満足! というかオープニングのバー二ングアギト必殺パンチがドカーンていって炎グワータイトルドーンっていうのがメチャカッコ良かったのでこの時点でオール完璧! 本気で。
 いやそんな具合で非常に満足の最終回だったわけですが、その一方で納得いかねえ! 何がってアナザーアギトのソフビが売ってねえことが! 最終回終わったのに! アナザーの1体もない一方で、なんかスカイライダーがズラーって平積みになってるのは、こう、なにかのギャグですか。ヨドバシカメラ的には。
 てな具合でもう毎日毎日マサトーとかアギトは俺1人でいいとか叫んでいた僕なんですけど、この度縁あって無事にアナザーアギトのソフビ購入することに成功いたしました。縁もなにも単に入荷したというだけではありますが。いやーでもスゲエ出来いいわこれ。ハンパじゃなく強力な出来の良さ。造形に限って言ったらS.I.C.(*1)並と言ってまあ言い過ぎかもしれませんが気分的にマジそのレベル。
 もともとアナザーアギト自体がソフビ映えのするデザインではありましたが、それ言ったら同シリーズの真・仮面ライダーと比べてこの出来の良さはどうよ? 割引価格490円 (税抜) でこのクオリティって、ちょっと凄すぎない? 凄いよ木野さん! そら真島君かて憧れるわ!

今日のまとめ:
・アギト最終回はオッケー
・アナザーアギトのソフビは究極感ただよう出来
・後番組の仮面ライダー龍騎は面白いんだけど、あのデザインだけは慣れない

*1 S.I.C.

バンダイが贈る、おもにライダーとかキカイダーとかの凄まじい造形力のリアルフィギュアシリーズ。でもS.I.C.クウガだけはちょっとこう違うような気がするので、そんなことより早くライダーマンを出していただきたい。

この記事単体のページ...

 « 「人生」トップページに戻る
2002.02.10(その他もろもろの話より)

バスは目的地に向かい走り続ける

 僕はただぼんやりとバスの窓の向こうの景色を眺めていた。
 まるで今すぐにでもちょっといい話が始まりかねない書き出しだが、むろんそんな事はないのだった。
 その路線は少し田舎じみた住宅地の真ん中を走っていて、僕はかわりばえのしない家並みだの歯医者の公告が貼ってある電柱だの、いかにもどこかの小学校に続いていそうな雰囲気の脇道だのを特に理由もなく見ていた。
 そこに、あひるがいたのだった。

 あひるである。
 今の一文はひらがなだといささか読みにくい。アヒルである。
 ど肝を抜かれた。そのあひるがいたのは仮にも歩道である。バスが通る車道と家々に挟まれたその歩道にあひるがいたのである。
 まさかこんな所にあひるがいるとは思わなかった。メメクラゲ(*1)がいるとも思わなかったけれども、あひるだって普通はいないだろう。だって、ここは繰り返し言ってるとおり普通のセキスイハイム的な家々の建ち並ぶ住宅地で、バスが何本も通る程度に広く比較的ていねいな舗装のされた通りであって、もちろん水辺の町というわけでもなくむしろかぼちゃかなにかを栽培していると思しき畑がすぐそばにはあるというくらいの、言わばあひるに似つかわしくない風景だったのである。
 赤信号でバスは止まった。あひるはまだそこにいた。赤信号の停車時間を利用して観察するに、どうやらそのあひるは付近の家で飼われているらしかった。なにしろ空のオリがあったから。オリといっても、ひと昔前ぐらいによくあった、大型犬とかを入れるような例の野球部のフェンスみたいな壁で囲んである、あれである。なるほどあひるを入れておくのに適している気がする。違うかもしれないけど。
 よく見ればそばでは飼い主かもしれないおばちゃんが、畑の大根を水洗いしている。してみるとあひるは今放し飼いというか散歩中なんだろうか。あひるって散歩させるものなんだろうか。さあ?
 信号が変わりバスが動き出して、あひるの姿も見えなくなった。全てが終わった後になって思うと、自分はいま何らかの夢を見ている (何の夢だかよくわからないが) と思えるほどに現実感のない光景だった。
 その後何度かその道を通って、そこには例のオリもあってもちろんあひるも中に入っていたので、全て夢でも幻でもなかったことはよくわかったのだが。

 そしてもうあひるのいる光景にも慣れたその頃、今度は車が燃えたのである。

 文字通り車が燃えていたのだった。「文字通り」と書いたものの、いまひとつ「文字通りと言われても……」という雰囲気のする一文ではある。
 しかし本当に濛々たる黒煙と激しい炎のど真ん中に、車らしきシルエットがあったのだった。おそらくジムニーだった。これは車が燃えているとしか考えようがない。考えてみると我々は普段生活する中で、完膚なきまで壊れた車とか、あと映画などで爆発する車とかを見ることはあっても、めらめらと燃える車というのはそうそう見ない。
 そんな具合にちょっとというかかなりの衝撃映像が目に飛び込んできたのだった。もちろんバスの窓を通じて。
 そして、あひるもまたそこにいたのだった。
 すぐ目の前の家の玄関に、炎上する車を憮然とした顔で眺めているおばちゃんがいて、で、その腕の中にはあひるがいるのだった。よく見たらこの場所は例の家の真ん前だった。
 なんなんだこれは。どこのシュールコントだ。
 車大炎上!そしてあひる!とは、相当なシチュエーションである。この家は体を張って僕にちょっとした不思議体験をさせようとしているのか。狐につまませたいのか。まるで何もかもが夢のように過ぎ去っていかせたいのか。
 とかなんとか思っている間にバスはその事件現場を通りすぎ、僕の視界はいつもの平凡な日常の中に戻っていったのである。

 その日の帰り道、注意してその脇道を見ていると、なるほど車こそもう撤去されていたが地面にははっきりと焦げ跡がついていて、少なくとも夢ではなかったことが分かった。もちろんあひるもそこにいた。もうあひる程度では驚かなくなっている自分もそこにいた。

*1 メメクラゲ

有名な「こんなところにいるとは思わなかった」もの。気にしないでほしい。

この記事単体のページ...

 « 「人生」トップページに戻る
2002.02.12(リンクより)

iCab 日本語版

http://www1.harenet.ne.jp/~take-jun/iCab/index.html

 適当にGoogleなどからリンクを辿ってページを開いたときなどに、何の警告も選択権もなくいきなり大音量で響くMIDIというのだけはだめだと思います。殴られそうになったら「だめではない」と言い換えるだけのチキンハートもあります。
 それはそれとして、このiCabというブラウザで「環境設定」 → 「プラグイン」で「audio/midi」「audio/x-midi」「audio/mid」あたりのチェックを外すといともたやすくMIDIファイルをシャットアウトすることが可能になることに気付きました。ヤ、ヤッタゼ! 前から使ってたけど、あらためてこのブラウザすげえよ! Macintosh専用だけど。

このページを知ったのは:

新しもの好きのダウンロ〜ド』からだっけ?

この記事単体のページ...

 « 「人生」トップページに戻る
2002.02.16(ゲームの話より)

忘れたわけではあるまいな

 えーと『ナムコスーパーウォーズ』っていうゲームがあって、このゲームなにしろメーカーホームページにも何の情報も載ってないので、たとえば先々週のファミ通とか見てないと何のことかさっぱりでしょうが、とにかくナムコスーパーウォーズ。
 なんかワンダースワンのゲームらしくって(*1)、ナムコキャラ総出演でシミュレーションRPGでドーンとかそういう具合らしいです (←若干なげやり) 。
 総出演というからにはもちろんJ.P(*2)とかキング&バルーンの王様(*3)とかウォークマン(*4)とか当然のごとく出るんだろうな? とか意地悪は言いませんが、本音のところではそれくらいは出してほしいと言いたい。いや、そういう話ではなく、ファミ通の記事に載ってたキャラ紹介見て思ったんですけど、コレ違うじゃん! こんなキャラはナムコキャラじゃねえ! ぼくのパパはパパじゃない!(ジョジョ) そんな気持ちで満たされています。心が。
 まああれです、クローヴィス (クロヴィス) がああいうことになってるのはドラゴンヴァラー(*5)のせいだからしかたないとして、あとワンダーモモのマスクのフード状の部分がなくなっているのはいかにも心きかぬわざだと思いますが、まあそこは萌えキャラの顔をはっきり見せたかったのかよああそうかよと納得するとして、どうしても許しがたいのは源平です! 『源平討魔伝』の扱いです! 僕が許そうが許すまいが世界はいつも通りに動いているのは理解していますが、だからといって許すと思ったら大間違いだ!
 この景清、メイクが違うことなってるじゃんか!
 全面白塗りで太いマユで赤目だなんて、そんなの景清じゃねえのです。景清は目と口にどぎついクマどりをしてこそ景清であって、こんな中途半端に色男を気取ったキャラを景清と呼ぶなど、名無子(*6)としての僕の矜持が許しません。
 ましてやキャラ説明によれば、「源氏の一族を倒すためだけに黄泉の国から生き返った存在であることに疑問を感じつつある」とか書いてある始末で、そんな滅びし平氏のうらみを忘れるような景清がどこにいるのか。景清なんつったら登場した瞬間に速攻で諸行無常と (サンプリングボイスで) 言いだすデストロイ野郎であって、そういう源平の世界観を平気で覆すようなことをされては僕のナムコ魂も黙ってはいないというものです。なんだナムコ魂って。
 で、そんなこんなでナムコ魂の命ずるままに右上のごとく景清を描いてみたんですが、描いてみると意外にディティールとかバランスとかすでに完璧忘れてる自分に気付きました。完璧にそらで描けたあの頃のナムコ魂のかけらもありゃしねえのです。えーと、あの、ゴメン。

*1 ワンダースワンのゲームらしくって

「私はこの時点でおかしいと気付くべきだったのかもしれない」

*2 J.P

ジョン・ポール・ファーガソン。『ゼビウス』の主人公の1人 (いや、本当に) 。

*3 キング&バルーンの王様

甲高い声でしゃべる。

*4 ウォークマン

『キューティQ』のえーと、ボーナスキャラ。歩く。

*5 ドラゴンヴァラー

いちおう『ドラゴンバスター』の続編。てっきりナムコ的にもなかったことになっていると思ってたら、このゲームでは『バスター』よりむしろ『ヴァラー』の世界観の方を採用しているらしくて、もうその段階でおかしいと思うんですけど、まあいいや。

*6 名無子

『源平闘魔伝』のネームエントリーにおける「AAA」。

この記事単体のページ...

 « 「人生」トップページに戻る
2002.02.20(PC関係の話より)

暮らしの豆知識

 いまやこの混迷のインターネット界を導くそのなんかあれとして時代の寵児風なGoogleですが、でももし俺とGoogleが殴り合いになったら俺の方が絶対強いね! あ、Googleの全社員が殴りかかってくるとかのトンチはなしというルールで! そういう話だったらもう僕とか最強伝説級ですよ。まあ俺とGoogleの関係をたとえるなら、俺が空条徐倫でGoogleは例の野球服着た子供みたいなもんかな。←絶妙に関係性が薄い

 少なくともこんな話をしたかったわけじゃないと思う。

 そう、Googleは凄いという話でした。(←脱線しすぎ) で、普通世間ではGoogleには名詞とか、あと歌詞のような特定のセンテンスを入れる程度のぬるい使用法で満足しているようで、こんな日本なら俺がひっくり返すのもたやすいことだと思い、そして満足してぐっすりと眠る (←妄想END) のですが、つまり僕がここで提唱したいのはGoogleのちょっと小粋な使い方です。たったこれだけのことを言うために10行を超す文章を書いている。

 たとえばいざというとき、あなたならどうする!? (←極めてあいまいな問い) そうです、こんなときこそGoogleにお伺いを立ててみれば、まるで藤子不二雄がまだ二人で一人だった時代の漫画に出てくるコンピューターに質問したときのごとくパツイチで答が返ってくるらしいですよ。想像では。
 具体的にはこうです。受験勉強中、つい睡魔に魅入られてしまったとき。お困りですね、奥様。(←幼妻!?) そんなときはGoogleで「眠気を覚ますには」と検索してみましょう。すると平気で62件の検索結果がはじき出されてきます。ここで凄いのは、これが自然語検索とかそういうのじゃなくって純粋に「眠気を覚ますには」というセンテンスが直で含まれてるページが出てくるっつうことです。つまりこの場合だとあらゆる状況における「眠気を覚ますには」という、いわばケーススタディが一気に出てくるので、こ、これは実用的すぎる雰囲気だ! 具体的に言うとオーリよりも実用的かもな!
 じゃあこういうのはどうだろう。「冷静になるためには」。大切なことだと思います。特に今の僕にとって。その検索結果がこれだ!

対局中に冷静になるためには、対局中に特定の癖の動作を意識的に実行することです。(テニスでは、グリップを握る直すとかしています)
冷静になるためには、逆転の発想をするのが近道です。
世界の3大宗教の1つイスラム教について正しい知識を持つこと、冷静になるためには重要です。
「すべておまえが悪い。怒りすぎて冷静になるためには、ジーンズを買うしかないだろ」
色んな事思い出して、辛すぎる。自分が本当に冷静になるためには、これらの楽しかったころを1度忘れる必要がある。そう確信したから……。
冷静になるためには、自分の顔を鏡に映すと攻撃意欲が減っていくので効果的らしい。
冷静になるためには何かを食べないと落ち着かない。
慌てず騒がず、まず動いていない自分を見る。冷静になるためには、そうすることが必要だと思います。
最初からワクワクする展開にヘージョーシンを失ってしまいました。 冷静になるためには、早く水 (続き) を得なければ。
間。(冷静になるためには必要です)
冷静に物事に対処すること──伊達は自らにそれを求め、実践してきた。冷静になるためには、情は不要だ。

 こ、これだ! これだけのことをやり尽くせば、きっと冷静になれる! ジーンズを買おう。さらに何かを食べつつ、水 (続き) を得るべし。その後こういった楽しかったころを一度忘れて、鏡で自分の顔や動いていない自分を見るのだ。加えて逆転の発想でイスラム教に関する知識を深めればバッチリだろう。特定の癖の動作を意識的に実行することも忘れてはいけない。情けは不要だ。
実は、僕のページが検索結果に含まれていたのでこの使い方に気付きました。ある種可能性を感じる使用法ではあると思う。

この記事単体のページ...

 « 「人生」トップページに戻る

「人生」から検索

「人生」RSS配信中

RSS 1.0 RSS 2.0 ATOM FEED RSD 1.0

(RSSの意味がわからないときは、気にしないのが一番です)

「人生」携帯版

アドレスを携帯に送る...

powered by MT4i