人生: 過去ログ 2003年03月

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過去ログ 2003年03月

※下に行くほど新しい記事です。

2003.03.13(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

もっとやり直し

 信じがたいことに前回のアヌビス日記から半月ほども間があいている。
 この間なにがあったのかっていうと、ハードディスクが壊れて、しかもとっておいたはずのバックアップにももちろん失敗していました (マーフィーの法則) 。しかもそれとまったく同時に無闇に忙しくなって復旧作業もろくにできやしねえ有様。アヌビス? もちろん遊べてませんよ!
 そういうわけでやり直しである。なにぶんブランクがかなり長いわけで、シナリオ上どんな状況にあるんだったかとか、そもそもどうやって操作するんだったかとかさえ記憶があいまいである。たしか前の日記を書いたあと、けっこう話が進んだのだった。たぶん。なんだか記憶があいまいだが、そんな気がする。
 それでとりあえず最後にセーブしたところから始めてみたところ、えーと、ひとことで言えば、地獄絵図?(*1) そういうミッションがスタートしたので、とりあえず電源を切りました。
 あの、なんつうか半月以上間をおいて遊ぶミッションじゃない。あれは。もっと順に遊んでいってテンションをおおいに高めた末にその最高潮で遊ぶべき場面であって、なんか右も左もわからないような僕がのこのこやってきてなんとかなる場合ではないのだ。というか正直、あまりの地獄絵図っぷりに引いた。そのときの僕のうろたえようといったらベトナム戦争の醜さを描いた種類の映画に登場する新兵もかくやというほどだったという。本来ここは古参兵ばりの落ち着きと勇猛を見せるべきところであって、こんな調子では、とてもだめだ。坊やは家に帰ってママのミルクでももらっていやがれということだ。

 そこで、戦場の勘とここまでのストーリー展開を思い出すために、ひとつ前のセーブデータからやり直すことにします。具体的には、巨大な棒につぶされかねない場所。セーブデータに刻まれたタイムスタンプによれば、1時間ぶん前の地点。僕は過去を取り戻す旅に出るのだ。
 ところで今、なんで僕はこんな巨大な棒につぶされかねない場所にいるんだっけ?

*1 地獄絵図

たぶんこれだけの説明でも、遊んだことのある人ならわかってもらえると思う。

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2003.03.16(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

ロボットアニメ魂

 思い出した……全てを!(0.5秒単位で場面がフラッシュバックをしつつ)
 そんなわけで前回からいろいろとやり直して、いまや事態はクライマックスを迎えつつある。あまりにもすっとばした文章展開だが、ゲームのくわしいことを書くのはひかえるとこういう具合になる。えーと、もう少し具体的に書くと、例のブラックホーク・ダウン級(*1)の地獄絵図ミッションをクリアして、ガンダムもマグネットコーティングされたところ(*2)だ。

 それにしてもここまで遊んでつくづく思うのは、このゲームがロボットアニメ魂にあふれているということだ。ロボットアニメ魂って、自分で書いててもなんのことだかわからないけど。
 ロボットアニメである種おなじみというか、語り草というか、そんな名場面。熱い演出。見る者の血を荒ぶらすなにか。それはたとえばこれまでもさんざん書いてきたような尾をひく大量ミサイルだったり敵ぶん投げだったりIフィールドだったりビームサーベルだったりするわけだが、今日遊んだあたりはさらにその上をいく強烈なロボットアニメぶりだったのだ。
 尾をひく大量ミサイルだのなんだのは言ってみれば、あくまでも「その場その場の演出」であって「シチュエーション」ではなかった。実際ここまでは比較的シチュエーション的には弱いというか、普通にゲームゲームしていたというか、なんだかんだで敵を倒せとか突破しろとか、ちょっと変わった状況でも条件にそって移動するとか、あんまりロボットアニメ魂はそこにはなかったのだ。それはそれなりにゲームとして面白くはあったのだけど。
 しかしここ最近の展開たるやどうだ! 思わず感嘆符をつけるほどに強烈な展開がめじろ押しとくる。えーとできるだけまだゲーム遊んでない人のために適当にぼかしながら言うと、「ルウム戦役で戦艦5隻を次々沈めるシャアの気分」とか「超大型のMAをガンダム1機で破壊するアムロの気分」とか「波動砲発射プロセスを読み上げられるヤマト乗組員(*3)の気分」とかがむやみに味わえる、俗に言う燃えるシチュエーションというやつがこれでもかと次々に登場するのだ。あと、どうもうまいたとえが思いつかなかったけど、例の暗闇で戦うアレもすごくロボットアニメ魂に満ちていたと思う。もちろんブラックホーク・ダウン級のあれも。
 こういうのがただ美麗なムービーで見られるとかそういうのだったらあーはいはいってなもんですが、実際に体験できるというのは半端じゃなく楽しい。というか嬉しい。そう、純粋に嬉しい。もうゲーム性とかどうでもよく、こういう夢のシチュエーションを自分のコントローラ操作で「体験」できるっていうのが嬉しい。実際、なかなか体験できるものじゃないし。

 なんていう具合にワーイなんて言いながら遊んでますが、いよいよ次はマグネットコーティングを施したガンダム (まだ言う) のパワーが存分に発揮される場面だ (たぶん)。いまだに操作のおぼつかない僕が存分にパワーを発揮できるのかどうか自信がないが、とりあえずやれるだけはやってみるつもりだ。というか今のうちに慣れとかないとなー、最後の戦いで即死することは確実なんだよなー。不安だ。

*1 ブラックホーク・ダウン級

いいかげんな気持ちで書いたけど、よく考えるとこの場面のたとえとしてはかなり当を得ている気がする。

*2 ガンダムもマグネットコーティングされたところ

もちろんゲーム中に出てくるのはガンダムでもないしマグネットコーティングもされないが、こういうたとえをすれば万人にわかりやすいはずだ。違うかもしれない。

*3 波動砲発射プロセスを読み上げられるヤマト乗組員

実はヤマトは見たことがないんで、本当はガオガイガーのファイナルフュージョン承認とかそのへんを書きたかった。

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2003.03.18(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

ハードボイルド

 あえてどのあたりとは言わないが例の場面では、ちょっとジンときた。

 世の中シナリオ表現にもいろいろあるけど、おおざっぱな分類で言えば饒舌なシナリオと寡黙なシナリオの2種類があると思う。饒舌なシナリオの (現時点での) 究極の形を多くのギャルゲー等でおなじみノベルゲーム形式とするなら、一方で寡黙なシナリオの究極形というのは、最初から最後まで無言というやつだろう。ゼビウス(*1)とか。
 いやこれはいたって真面目な話、言葉以外にもシナリオを表現する方法というのはあるわけで、ゼビウスにはたしかに物語があった。まあそれは極端な話として、できるだけ言葉をきりつめてもなお豊かな物語性をかもし出すことは可能なわけで。たとえば『ファイアーエムブレム』なんかは特に第一作なんか誰も彼もほとんどしゃべらないのに、そこに豊かな人間関係をプレイヤー誰もが見いだすことができるという好例ですな。
 で、アヌビスはどうかといえば間違いなく寡黙型だ。このゲームに出てくるキャラクターはたいてい必要以上のことをしゃべらない。ストーリー展開を理解させるためのいわゆる説明ゼリフを削ったら、もう本当に何が残るのかというぐらいにぎりぎりのセリフ量にしぼっている。そこが主人公の渋さとあいまって、ゲームをぐっと渋めなトーンに抑え続けているのだ。ああというか主人公にただ思い付いただけのセリフをべらべらしゃべらせていったい渋くしたいのか頭悪く見せたいのかさっぱりわからないようなシナリオを書く誰かがとてもそばにいるにも関わらず、こういう抑えたトーンを保ち続けたアヌビスのスタッフはとても偉いと思う。ちょっと余計なことを書いてみた。
 まあとにかくそんな簡潔なセリフの応酬の中で、たまにふと横道にそれてこれまた簡潔になにか大事な感情を表現するセリフというのが、僕はおおいに好きだ。余計な説明は無用、たったひとことで思いの丈を言い切る言葉のマジック。アヌビスにはそれがある。あのシーンではちょっと、ぐっときたね、僕は。実際の話。

*1 ゼビウス

もう知らない人も多いんだろうなー。一応言っておくと、縦スクロールシューティングゲームの草分け的存在。

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2003.03.21(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

エンディングのその後で

 「エンディング直前のプレーは万全の体調で望め」 これが海軍練兵隊教官ハートマン軍曹から嫌と言うほど叩き込まれた心構えだ。のっけからここまで嘘を書くのもどうかと思う。
 とにかくエンディング寸前で、おそらくラストバトルがこれから始まりそうだという場面でセーブしたのなら、次のロードの時には完璧な体調と時間的余裕、充実した環境でなければならない。僕はそう考えているし、君もそうだろう。←こうとでも書かないと誰もついてきてくれなそうで不安なのでそこはわかってほしい。
 だって大ボス戦ともなると、まず間違いなく最強の相手であり血で血を洗う激しい戦いになるのは間違いないわけで、そこに寝不足プレーでは敗北は必至といえるじゃないですか。よしんばかろうじてボスを倒したとして、疲れてぼんやりした状態でエンディングを見るなんていうのは、その、がっかりだ (いろいろと) 。
 時間的な余裕も大事だ。なにしろ相手はボスである。まずRPGなんかだったらボスに至るまでに長くて手強いラストダンジョンを踏破しなければいけなく、それだけでけっこうな時間がかかる。さらにボス戦がこれまたザコ戦の数十倍の長さときた上に、その後にはエンディングそしてスタッフロールである。ふだんのプレー感覚でやっていると、ちょうどテンションも上がりきって感動的な場面で、なんかバスに乗らなくてはいけない時間になったりとか電話がかかってきたりとか下の階から「ごはんできたわよー」的な声がしたりとか、そういう感動だいなしなことになりかねない。そしてたいていそういう場面ではポーズすらできないのだ。いやいやポーズできたとしてもそんな中断があっては感動はやっぱり台無しである。これはまずい。これだけはいただけない。エンディング手前でロードするときには、普段に倍する時間的余裕を用意すべきであって、それができないのならゲームなんかやめちまえ!(言いすぎ)
 まあそんな具合で、今日やっと体調と時間がエンディング直前にふさわしいものとなったので遊べました。あと他にも「新しいイスがもうすぐ届くからそのイスで遊びたい」とか「ゲームボーイプレイヤーの発売日前に終わらせたい」とかいろいろな思惑も交錯しましたが、とにかく今日。ちゃんとエンディング見れたし。
 あーもちろんこの日記では未プレーの人に配慮してエンディング近辺について具体的な言及はさけるのですが、あえて抽象的に言うなら、いいエンディングでした。王道でありつつもヒネリを効かせて、あと泣かすとこはきっちり泣かす、なんつうか良質のアニメ映画とか見たような気分。なんで映画かって言えばスタッフロールの流れ方が映画っぽかったから (適当) 。

 ところでこのゲームにはクリアー後のお楽しみ相当のナニもあるという話です。エクストラミッションがどうとか。よく知らないんだけど。個人的にはそういうのあんまり興味ないんですよねー。なんでここまで興味ないのかって考えてみたら、まあ時間ないからっていうのもあるんだけど、それと別にどうも僕は物語性重視で遊んでるから、っていう結論も出ましたよ。
 物語性。いやなにもシナリオ重視という意味でもなくって、それはシナリオなんかどうでもいいようなアクションゲームとかでもそうで、エンディングまでいったらゲームってやっぱり「完」じゃないですか。大いなる完ですよ。読んだことなけど。いったん完になったものはそこできれいに思い出にフタをしたいわけですよ。
 そう言いつつも、せっかく制作スタッフが手間ひまかけてこさえてくれたおまけ要素をまったく無視するのもなんか悪いなーという気もしたりして。このへんきっちり割り切って遊べる人 (たぶん世界の大多数) ってうらやましいなあとか思いますねー実際。どうよ? これ読んでる諸君はそのへんどう考えるよ?
ちょっと奇をてらって問いかける形で終わらせてみました。別に答えなくていいです。

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2003.03.30(ファイナルファンタジー タクティクス アドバンスより)

長い

 このページの準備しててつくづく思ったんだけど、タイトル長い! なんだこの長いタイトルもうあったあきた! もういい二度とそんな長ったらしいタイトルじゃ呼ばねえ。いいか、今日からお前は「FFTA」だ! あってるじゃん。(ショートコント終了) そういうわけで今後この日記ではFFTAと表記することにする。なんだか気取った略称で恐縮だが、「FFタクアド」と口では言えても文字でそう書くのはちょっとどうかと思うので。

 それはそれとして、今日やっと本格的に遊び始めた。ここまでの道のりは長かった。どうしようもなく長かった。買ったのが2月14日だからまる1ヶ月以上はじっくりことこと寝かせていたことになる (この人は「寝かせる」の前には「じっくりことこと」と書かないと死んでしまう病気なので気にしないでください) 。
 なんだってこんなことになったかっていうと、まあもちろんアヌビスを遊んでたってこともあるし、あとゲームボーイプレイヤー(*1)の発売を待っていたわけでもあり、あと実際のとこゲームシステムを理解するのに時間がかかった。
 そうなのだ。このゲームやたらわかりづらいっていうか、えーと慣れればわりとイケるんですけども、慣れるまでがやたら大変なのだ。これはもちろん僕がすっとこどっこいだという事実が少なからず関与していると思われますが、少なくとも説明書はいまの2倍くらいの厚さでもいいと思うし、ゲーム中でもヘルプとかでわかりやすくしようという努力は見えるけどそれでももうちょっとなんとかなったと思う。
 なんつうかこのゲーム、わりと細かいところで変わったシステムとか取り入れてて、従来のゲームでつかんだお約束が通用しないとこがあるんですよ。もう最初とか何やっていいのかさっぱりわかりませんでしたねークラン結成直後。
 結局その後、攻略本とか買ったりしてね。かといって別にルールを知りたいだけで、話の先を知りたいわけじゃないから開けないページとかあって、うっかりめくれかけると速攻本を閉じるような、もう何がしたくて攻略本買ってんだかよく分からない行動とかも取るわけですよ。それほどまでに分からなかったわけですよ実際の話。

 それでなんとか理解できたので、さっきまで遊んでました。おもしろかったです。←前置きが長い

*1 ゲームボーイプレイヤー

ゲームキューブ+家庭用テレビでゲボアドのソフトが遊べるアレ。いまさら僕が言わなくてもみんな知ってると思うけど、たいへん素晴らしいハードだったです。

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