人生: 過去ログ 2002年11月

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過去ログ 2002年11月

※下に行くほど新しい記事です。

2002.11.04(PC関係の話より)

ジャグワ

 いままでこれでもかとばかりにMacOS9系を使ってきた僕だが、時代の波があまりにも黄色かった(*1)ので、JaguarことMacOS X 10.2を導入してみました。おおむね誰にとってもどうでもいい話がこうして始まろうとしている。
 でまあ気が狂いそうになるほどのOS Xの外観の美しさとか、意外なほどのカラムビューの便利さとか、アニメーションを多用しててOSのメタファが「理にかなった」動きをするのが気持ちいいこととか、どうしても動作に一瞬のもたつきがあっていささか気持ち悪いこととか、日本語IMEで今まで使ってたoptionキー中心の操作系からcontrolキー中心に変更を余儀なくされて困ることとか、そういうことはつまらない話になりそうなのでおいといて。

 この数日間OS9からOS Xに移行というにはまだ不十分だけど、まあインストールとその先の作業をいろいろやってて深く思ったのは、新しいOSを入れるっていうのはまったくゲームそのものだなあということだ。
 システムをできるだけクリーンにたもちつつ自分用のフォルダ構造を組み立てていくのは、自軍の被害を最小限に抑えつつ敵陣深く侵攻していく様に似ている。あるはずなのになかなか見つからない機能をヘルプやネットを駆使して探すのは、どうしても解けない謎の解法を求めるかのようだ。攻略パターンを見つけるようにツールを駆使して、経験値稼ぎのようにアイコンを整理していく。
 ああ楽しい。というか、もの凄いハマる。気がつけばもういじりだしてかれこれ一週間。週末の連休もすべてこのOSに捧げてしまった。しかもまだ終わってない。ひととおり環境はととのえるのは終わったが、せっかく新OSにした以上新OS用の「使える」ツールをそろえるのがスジだ。ラスボスは倒したとはいえ、まだおまけシナリオがたっぷり残ってるのだ。
 OS Xにいまこそ移行すべきだと声を大にして言おう。ただ面白いゲームをやるためだけに移行すべきなのだ、僕らは。好き勝手なことを言っている。

*1 時代の波があまりにも黄色かった

なんか、もう、どうでもいいや。

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2002.11.05(逆転裁判2より)

空白期間

 あれからどれだけの時がすぎたのだろう。まあ1週間かそこらではあるとしてもだ。
 前回の日記では、やや和風のそしていささかオカルティックなシナリオをクリアしたところまで書いた。実を言えば日記では省略していたが、その後例によっていつも通り間髪入れずに次のストーリーが始まってしまいそうなると思わず探偵パートをクリアーするまでやってしまい、しかし直後に間髪入れずに裁判パートが、という睡眠不足道まっしぐら驀進コースで大変なことになっていたのだった。もう少し具体的には、テント状の施設で事件が起きるシナリオだった。さすがに最初の裁判パートが終わったあたりで自分がだめになりかけていることに気づいてヤメましたが。
 ああそういえばこの話の冒頭、いかにも殺されそうな雰囲気とともに登場した人物がその予想をまったく覆したところが個人的に面白かったです。あまりにも個人的すぎる話でどうかと思うが。
 というようなことがあったのが前回まで。そして、そこから後の記憶がない……僕は、いったい……とかなると話が広がって面白いんですけど (広げれば良いという物ではない)、実際のところためしにMacOSXをインストールしてみたら思いのほか面白くてハマってたというのが事件の真相だった。こ、これでは被告の有罪は確定的だ! 何の話だ!
 とは言うものの、ソフトをダウンロードしてる暇な時間とかにはちょっと手を出したりとかはしたのだ。それは3日くらい前のことだったと法廷記録にも書いてあるとかいないとか。それで、始めたとたんに「たしかあの時の証言では……」とかなんとか要回想 (自力で) みたいなことになって、正直だれが殺されたかすら記憶があいまいだっていうのにそんな細かいこと憶えてねえっつう勝手な理由により、例によってHPゲージがボーンつって、まあ、リセットしましたけどね。ええ。
 そんなこんなでしかし裁判パートをクリアーして、そして探偵パートふたたび。それが昨日のことだ。もちろん寝不足だった。しかしなにしろ佳境だったのだ。かけてもつれた謎が解けそうだったのだ。誰が呼んだか銭形平次。お、俺が銭形!? (呼んでねえ)
 それで、まだ具体的なところは明らかになってないものの、銭形的にはおそらくこういうことであろうと目星がついた部分とそしてさっぱり目星のつかねえ部分 (このへんはハチが担当) とが、そのー……つまりここ物凄い盛り上がる場面なのでしてな!? 正直日記書いてる場合じゃねえのですよ! 続き遊びてえ! 謎解きてえ! 逆転してえ!

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2002.11.06(逆転裁判2より)

人は、その気になれる

 今回のタイトルが「人は、誰かになれる」と (意味なく) かかっていることを誰が気づいてくれるのだろう。
 そんなことはどうでもよく (本当に) 、今日の裁判。なんというかまだゲームやってない人のためを考えるととても言えないことばかりなので、えーと、書かない! ああもう絶対に書かねえ! 口がさけても! でもキスしてくれたら教えてあげる!←最近この手の言い回し聞かなくなりましたね。
 というわけで、本筋とまったく関係ない話をしよう。

 アドバンスの電源を切って興奮もさめやらぬまさに数分前。この日記を書こうと僕はMacの電源を入れた。それでまあ詳しい経緯ははぶくが、昨日も書いたとおりまだOSの移行中で一部のソフトの設定がちゃんとできてないのである。で、「この書類を開くアプリケーションが見つかりません」というアラートが出てきた。
 ……その瞬間、僕の脳裏に例のBGMが鳴り出したのだった! そう、例のあの最高に盛り上がったときに鳴るBGMである。がんばって書くとパンパンパランパンパンパパンパン、(もう1回くり返し)、パーララーというあれである。こっちも書いてて恥ずかしいんだからつっこまないでほしい。とにかくその曲である。
 「この書類を開くアプリケーションが見つかりません」というメッセージが表示された瞬間、僕の中でそれは検察側の反証 (書類を開こうとしたことに対する) と映ったのだった! 大丈夫?この人。いやいや、なんだったらピキィーンッていう例の効果音も聞えてきたのだった。怖いのはこれが狙ってやってるとかそういうことじゃなく、本当に何の意識もせずまったく素で脳裏に響いたということだ。しかもそれが鳴っているのがおかしいとかよくできてるとか、そういう意識さえまったくしていないことだ。
 そして僕はアラートメッセージの下にある「アプリケーションを指定する...」ボタンをクリックした。もうおわかりですね。そう、その瞬間僕の脳裏には「異議あり!」と声が響いたのだった。そしてファイルダイアログが出る! どれだ? どのアプリケーションを指定すればいい? 失敗は許されない。HPゲージが減らされるからだ。……って、それ違う!
 ここで正気に戻った。このときやっと気づいた。これはMacOSであって逆転裁判ではない。
本当、大丈夫なんでしょうか僕は。

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2002.11.10(逆転裁判2より)

成熟に至る道程

 この日記のスタンスとして重要な箇所に関する詳しい話は断固として書かないので、今日の日記はとてもあいまいな内容になるに違いない。じゃあ書かなきゃいいのにという気もするけど、この重要なポイントをすっとばしてはゲーム日記としての沽券が、まあ、そのなんだ。あれだ。
   何の話かというと、計5回ばかりやり直すはめになったってことなんですけど。うわかっこ悪。
 ある2つのポイントでひっかかったのだった。ひっかかるのもしかたないんじゃないのか、と少し思ったのだが具体的にどの場面かは書かないので誰の同意も得られないまま話は進むのだった。なんだかすごく損をしてる気がする。
 なんというか、その直前にいかにも伏線でございという感じのやりとりがあったりしたんですよ。それは実際はこの場面の伏線じゃなかったっていうか、本編の裁判とは関係ない伏線だったんですけど、そんなの遊んでる方にはわかんねえよ! と僕は言いたいのです。いや、まあ、僕だけかもしれないんだけどそれはもちろん。
 いや待てそうだ今書きながら思い出したけど、それ以外にもちょっと伏線っぽいけど別に何の伏線でもないちょっとしたくすぐりでしかなかったやりとりもあって、それでもひっかかったんだ。ダブルで伏線らしきものにひっかかったのだった。いや、たしかに考えすぎというか、もっと真剣に頭をしぼればそんなとこでひっかかるより先に正しい結論にたどりつけたとは思うんだけど。
 じゃあその次にひっかかったやつ。あれはいただけない。だってさ、本当にどれともとれるんだもの。ああ具体的に書きたい。しかもそこ、間違えてももう1回とかじゃなく、それはそれでストーリーが進むから本当にチャンス1度きりなんですよ。当然のごとく電源入れ直してやり直しなんですよ。なんだかんだで30分くらいやらないとそこにたどりつけないし。それを計3回ですよ。あの場面、設問をもうちょっと明確にしておくべきだったと思うんだけど。ああ本当に具体的に書きたい。

 思うにこれは、まだ裁判ゲームというジャンルが成熟してないせいなんじゃないだろうか。実際のところ今回をいれてもまだ2作だし。
 たとえばドラクエ2。なんか信じられないんだけど、よく考えたらこの頃まだフィールド型RPGというジャンルは成熟してなかった。謎かけの「べし・べからず集」がまだできてなかった。たとえばこうだ。
・前作で使った謎だからといって、次回作でノーヒントで出していいというものではない。(*1)
・プログラマー的な発想でしかわからないトラップを組んではいけない。(*2)
・広い場所に次に進むべき方向の指針もなく放り出してはいけない。(*3)
・とにかくノーヒントはだめだ。(*4)
 こういった反省のもとにドラクエ3は名作になった。逆転裁判も『1』のときにあった「あきらかにおかしいんだけど、ストーリーの流れ上それを指摘してもミスということにされてしまう」という問題は『2』ではクリアーされていた。きっと今回の『2』でこんなべし・べからず集ができているにちがいない。
・謎かけの前に、その謎かけと無関係な思わせぶりなひとことを言わせたりしない。
・謎かけの設問はどう答えるべきかを明確にする。
 これだけは守ってください。『3』ではきっと。

*1 前作で使った謎

ラゴスは「1」でアレが隠されていたアレと同じ方法で隠れていたが、そんなのわかるか。

*2 プログラマー的な発想

ロンダルキアの洞窟の大量の落とし穴はすべてある法則に従って存在したのだが、そんなのわかるか。

*3 広い場所

船を入手したら自由度がひろがりすぎるのだが、かんべんしてください。

*4 ノーヒント

太陽の紋章はおそろしくノーヒントの場所で「しらべる」しないといけないのだが、もうなにがなんだか。

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2002.11.24(逆転裁判2より)

フラグ

 フラグが立たねー! いくらスコット卿ばりに南極点にフラグを立てようとしても立てようとしてもアムンゼンは通常の3倍のスピードで飛び去っていく(*1)

 えーと、前回の日記からだいぶ間があいてるのがそのせいかといえば、否。具体的にはつらかったり風邪をひいたりしていた。それはそれとして、ここ数日フラグが立たなくて困っているのだった。
 フラグ。この言葉が一般的な用語なのかどうかいまだによくわからない。とにかく条件が揃わないのだった。話が先に進まないのだった。
 あらゆる相手にあらゆる事を聞いた。あらゆる物を見せ、あらゆる人物について尋ねた。あらゆる場所をクリックした。しかし肝心のアレが手に入らない。アレがないとあの人がしゃべってくれないのだ。たぶん。あるいは自分が気付いてないだけですでにアレを手にしているという可能性も否定できない。like an 青い鳥の逸話。
 そんなこんなで3日ばかり迷いに迷っていたのだった。同じことを質問しては同じセリフを聞かされていたのだった。Aボタンを強烈に速射していたのだった。あと、その過程でこのゲームのセーブが正確には「一時中断」すなわち再開と同時にファイルが消失するのではなく、純粋に「保存」だということが判明して、つまりヤバいという場面でセーブしておけばそこから何度でもやり直せるので、じゃあ前回僕が5回ばかり最初っからやり直しまくったのはなんだったのかという気にもなったのだが、もういいです優しい言葉なんかかけられても辛いだけですから放っておいてください。
 で、もういいかげんあきらめて攻略ページとか見るので、死んだほうがましです。僕は。とか思ったころに突然フラグが立ちました。嘘のように。
 今にして思えばたぶんものすごく微妙にクリックしきれてなかったというか、クリックする場所が1ドット単位で惜しくもずれてたとか、そんな感じだったんだろうと思うんだけど、チキショー。

 フラグ立てというのが、ちょっとどうにかならんか、と言われはじめて早10年かそこら経っていると思う。それでもいまだにフラグ立てがなくならないのは、まあ、ないと困るし。という理由だと思う。フラグが立っても立たなくても話が進んじゃうと話のつじつまが合わなくなっちゃうし(*2)、かといって誰か親切な人が強制的にフラグを立ててくれるとかだと、それはたしかに親切かもしれないけどゲームにならないし。
 たしか堀井雄二のお蔵入り作品『白夜に消えた目撃者』だと「フラグが立たなくても話はちょっとだけ進んで、でもゲームオーバーになるけど、けどそのゲームオーバーはフラグ立てのヒントになっている」っていう実験をしていた。らしい。なにしろとうとう完成しなかったゲームなんで、どうだか知らないけど。後の堀井作品に特にフィードバックされてる様子もないから、たぶん無理があったんだろう。
 結局のとこ有効なフラグ立てそこない対策としてはせいぜい「ヒントをまめに出す」くらいしかないのが現状というとこなんだろう。逆転裁判の場合すでにかなり簡単だし、無理にヒント出し過ぎなくてもいいんだけど、詰まったとき対策はしてくれても良かったかなーとか思います。大作っつうわけでもないだろうから、そこまで手間さくのは難しいのかなー。

*1 スコット卿がどうとか

お願いだから読み飛ばしてください。

*2 話のつじつまが合わなくなっちゃうし

『ときめきメモリアル』形式のストーリーぶつ切りシステムだと比較的そうでもないんだけど、この手のゲームではそうもいくまい。

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2002.11.27(夢トイレより)

公共のマナーを考える

 そこは公園にほど近い公衆トイレである。トイレをやっと見つけた私はそこに近づこうとするのだが、そのとき足下がゴミだらけでひどく汚れていることに気付く。
 マナーのない人々が捨てた食いカスやコンビニの袋があちこちに散乱している。見ればボランティアの人達が清掃作業をしているようだ。
 私はとにかくトイレに行きたいのだが、ついていないことにちょうど通り道の真ん中がゴミのまとめ場所になってしまっていた。特にべとべとに腐りかけたリンゴの食い残しが点々と落ちていて、私はそこを歩くのをためらう。
 なにしろ、いま私は裸足なのだ。

いや度:★★★

まさかトイレの夢でオチがつくなんて。おそらく「ゴミ程度の障害ではトイレにたどり着いてしまう」という不安から、後付けで清掃作業やら裸足やらが付け加えられたのだと思います。

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