人生: 過去ログ 2003年12月

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過去ログ 2003年12月

※下に行くほど新しい記事です。

2003.12.01(リンクより)

GFF-Maniax

http://gff-maniax.hp.infoseek.co.jp/

 ああシン・マツナガ専用高機動型ザクはかっこいいなあ。
 というわけで『GUNDAM FIX FIGURATION』といえばガンダム系完成品トイでは神レベルに達したりしなかったり(←主に不良品)のメカフィギュアシリーズで、僕の棚は大変なことになっている。そのスペースの占拠ぶりたるやただごとではない。
 そんなイカすシリーズなのだが残念なことにまともに一望できるページが発売元にすらないとくる。で、有志(1人だけど)作られたのがこのページ。
 写真のポージングもうまいんで、実物を持ってる僕もつい見入ってしまうぜ。

このページを知ったのは:

GUNDAM FIX FIGURATION』スレから

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2003.12.07(ドラゴンクエストVIより)

ハッピーエンド

 例によって久しぶりの更新だ。
 理由としては風邪とか恒例の部屋の模様替えが発動した(*1)とか色々あるが、中でも大きいのが「区切りのいいところにきてしまった」ということだ。
 区切りがいいのだ、今ちょうど。具体的に書くのもなんなのでぼかすと、えーと世界を救った。そんな感じ。こ、これはたしかに区切りがいい!
 思えば絶望的な戦いをくり広げたりもした。長いダンジョンを抜けてやれやれやっと一息つけるかと思いきやさらなるダンジョンに自動的に突入したり。まあこんな強制イベント式のダンジョンであればすぐに次のイベントに入るだろうとのんきこいてたら思った以上に広かったり。パーティーの回復役的存在が即死したり。もちろんザオラル系死亡から回復系呪文はその死んだ彼しか使えないので、棺桶引きずって歩くしかなかったり。やっとひととおり探索し終わっていかにもイベントのきっかけっぽいモノを調べたらいきなり強力きわまる術をおぼえて、これ先に調べときゃよかったって後悔したり。かといってここまでセーブしてない(セーブできる場所がなかった)のでリセットしてやり直すのも嫌だったり。ボスが半端なく強かったり。マジックポイントが底をついたり。つうかこの圧倒的不利からして、全滅することが確定してるイベント戦闘なんでしょ?と思ったら勝てたり。その直後にボスがパワーアップして復活したり。今度こそ全滅イベントでしょ?というかむしろ殺せ!ひと思いに!こんな毎ターン毎ターン神に祈りながらAボタン押すのつれえよ!と思ったころに倒せたり。そして気がつけばダンジョンに足を踏み入れた時からレベルが5ばかり上がっていたという。……もうちょっとレベル上げてから踏み込むべきだったか。

 で、世界は救われたのだった! いや、まだゲームは途中なんでこれから二転三転して世界はふたたびどん底になるとは思うんですが。今のところ世界は平和を取り戻しハッピーエンドの気配すらただよっているのである。超ハピスパハピノリノリなのである。ことによるとスタッフロールすら始まりかねないいきおいである。これを区切りのいい場面と言わずしてなんと言おう。ここでうかつにゲームを始めてしまうと、また急展開が起こってこの謎を解かねば明けても暮れぬっつうかまあ言葉の使い方は間違ってるがそんな必死こくはめになるのは目に見えている。いやまあそれが面白いわけなんだけど、今はただひとときの休息を楽しんでいたいのだ(英雄きどり)。ていうか、今まである種「へたに間を空けてゲームするとストーリーとか忘れちゃう」という危機感にあおられながら遊んでたわけで、こういうストーリー上ひとくぎりにたどりつくとその危機感が失せてなんかのんびりしちゃったのだ。そういう結論だ。
 とはいうものの、これ以上遊ばないとマジでゲームする事じたい忘れかねない気分になってきたので、そろそろ遊ぼうと思います。とりあえず、平和になった町や村をあちこちたずね歩く。

*1 部屋の模様替え

これを始めると強制的にゲームが進行しなくなる。なぜならテレビの前に遮蔽物が置かれたり、テレビのコンセントが抜かれたりするから。

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2003.12.09(映画の話より)

こんな映画を見た

シルベスター・スタローンの? 定時制は最高!』

あらすじ:
 低学歴コンプレックスから一念発起、定時制高校に入学した主人公(シルベスター・スタローン)。クラスメート達はクセ者ぞろいながら勉学の情熱は共通。友情を深め、ヒロインとの恋も進展する一方、彼らに偏見を持つ悪徳教師の嫌がらせはエスカレートしていく。成績のかかった中間試験でインチキ問題を出題してきた彼に、ついに主人公の怒りの鉄拳が炸裂する!

(以下ネタバレを含むので注意してください)
 低予算バカコメディの怪作。シルベスター・スタローン主演と言っても、スタローン登場シーンはすべて『ロッキー』や『ランボー』から使い回しのカットに吹き替えでセリフを足しているか、さもなければ遠景で撮ったそっくりさん。そのため平気で1シーン中に髪が伸びたり服や背景が変わったりする。逆にまったく同じ顔のアップを1シーンで何度も使い回したり。考えてみると、この1発ギャグだけで全編引っ張っているのは凄いかもしれない。
 ちなみに見たのが字幕版でアメリカのそっくりさんがスタローンの吹き替えをしているようなんだけど、僕はスタローン本人の声にあんまりなじみがないので似てるかどうかまではよくわからなかった。とりあえず口を閉じたシーンでも平気でベラベラ喋るのは面白かったけど。あとよりによってクライマックスだというのに『ロッキー』のパンチンググローブを殴るシーンを使って人を殴るところとか。普通に拳闘シーン使え。
 よくこんな企画が通ったなと思ったら、どうやら手当り次第にオファーして唯一いい返事をくれたのがスタローンだったらしい。そのメチャクチャな仕事の進め方もすごいが、オーケーしたスタローンも凄い。好きになりそうだ。
 ところでどうしても理解できなかったのが、途中何度もいっさい脈絡なく『パワーレンジャー』のパロディらしき挿話が入ること。本編とまったくクロスしないし、何かの伏線なのかなーと思って見てたらとうとう最後まで何も関係なく終わってしまった。そういうギャグなんだろうか。シュールだなあ。もしかするとパワーレンジャーを見てれば意味が分かるのかもしれないけど。
 このパワーレンジャー部分でピンク役を演じる(というかこの部分のキャストは全員本編には登場しない。どうしてこういう余計なところで金をかけるのか)現役ポルノ女優のお色気場面がこの映画一番の見せ場と言えば言えるかも。
 正直「スタローン主演」というギャグだけで映画1本まるまる引っ張ってるんでものすごくダレるしそこ以外はあんまり面白くないんだけど、こんな映画でも真顔で演技する(あたりまえだけど)スタローンの勇姿は必見。


 ……という夢を見た。←オチ
 タイトルだけ後付けだけど、それ以外のディティールは全部夢で見た通りです。いったいなんでこんな夢を見たんだろう。思うに、僕は多分死ぬね。近いうち死ぬと思うね。  

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2003.12.13(ドラゴンクエストVIより)

無職(いままでが)

 ここ数日、悩みに悩んでいた。
 ついに現われたのである。その、例の職業にまつわる施設が。そうハローワークが。それは明らかに嘘とはいえ、そんな感じの施設が。
 ちなみにこの日記の定番としてこれからシナリオ面ではまだしもシステム面でかなり立ち入った話になるので、気になる人はここから先は読み飛ばしてほしい。そんな具合に話を進める。
 ハローワーク(言い張る)では当然ながら職業を選択するわけで、問題はこの職業なのだ。ここでどんな職業を選び、この先どのように成長させていくかはゲームを進める上できわめて重大な選択だと言えるだろう。やり直しが効くとはいえ、効率を考えればやはり失敗は許されない。
 だいいち、僕は職業を決める上でキャラクター性も考えて決めるのでますます難しいことになるのだ。
 たとえばミレーユ(*1)だ。彼女のキャラクター設定を考えれば、まず「そうりょ」そして「まほうつかい」として育て、最終的に「けんじゃ」にするのは当然と思える。ここまではむしろ悩む必要はないとすら言える。
 しかしここで考えてみよう。パーティにはすでにチャモロ(*2)がいる。「知的な魔法系」という意味ではミレーユとチャモロはもろにキャラがかぶっているじゃないか。チャモロも同じように「そうりょ」「まほうつかい」「けんじゃ」で育てるのは、あまりに芸がない。というか、遊んでて面白くない。こういうのはいろんな職業に就かせてバリエーションあふるる特技を覚えるのが嬉しいのであって、同じように成長していくのでは全然面白みがないというものだ。まあ、多分。
 そこで職業一覧に目を移すと、上級職「レンジャー」はなかなかテクニカルで、わりとチャモロ向きと言えやしないかという気がしてくる。してくるのだけど、このレンジャーになるための基本職は「しょうにん」「まものつかい」「とうぞく」とある。ど、どれも知的キャラ向きじゃねえ!
 と、ここであっさりと断念するようでは軍人とは言えない。(←言えなくていい) まあ待て、よく考えてみよう。「まものつかい」だが、これを生物学的アプローチと考えるならむしろチャモロにぴったりと言い張ることができないか。ちょっとした南方熊楠気分でいけやしないか。ドラゴンに変身するのも一種どこでもゲロを吐くのと似てはいないか。(南方熊楠という名前を出した時点で思考が横道にそれる)
 「しょうにん」も考えてみれば頭が悪くてはできない職業だ。むしろチャモロにぴったりと言い張ることができる。「とうぞく」も、……えーと、いやいや待て待て職業の説明によれば「迷宮で宝箱の数がわかる」とある。「わかる」! これは知的活動の所産であると誰もが認めよう。これはむしろチャモロにぴったりと言い張ることができる。うるさい黙れ(自分が)。
 そんなわけで自分を言いくるめて、どうにかこうにかチャモロの進路が決定されたのだった。1人決めるのにもこの騒ぎである。まして今や5人パーティーである上に、なんかよく知らないけどあと1人くらい増えるんだよね? 増えるよね? なんかでそんな話を聞いたような気がする。それはたぶんこれまでのシナリオで思わせぶりに登場したりしなかったりしている彼のことだという気もする。彼の分も考えに入れなければいけない。未確定の要素が入ったとたん作戦のすべてが瓦解するようでは軍人とは言えない。

 で、どうにかこうにか全員の身の振りかたが決まったので、これから適当に世界を巡りつつ手に職をつけていこうと思います。

*1 ミレーユ

 金髪ロングの謎めいた美女。と、書くとなんだか銀河鉄道999のメーテルみたいだ。

*2 チャモロ

 メガネ君。という説明だけでは『妄想戦士ヤマモト』を思い出すが、そうでもないか。

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2003.12.17(ドラゴンクエストVIより)

自由な地平

 久々に放り出された。
 今のところ行くべき具体的な場所もヒントもこれといってなく、新たな移動手段と白紙部分の多い地図だけが手元にあるようなそんな状況だ。あとは手前の甲斐性で勝手にやれという状況だ。長渕剛ばりに言えばお前が行くから道になる的な生きて生きて生きまくれ式の状況と言えるが、なんで長渕ばりに言わなきゃいけないんだ。
 で、とりあえず行けそうな場所に行ってみてあんまりうまいこといかなかったり、ちょっとしたショートイベントを無事こなしたり、新たな地平にたどり着いたと思ったけどよく考えたらここ前にきた場所じゃん、とかそんなこともやったりした。前から思ってたんだけど、ドラクエで表示されるマップはなんとかもうちょっと見やすくならないものだろうか。
 それにしても今までがなまじ周囲の事情や相手のつごうであっちこっち振り回されていただけに、今の放り出されっぷりが強烈だ。実際、どうせ自由にやれとは言っても数歩歩いたら誰かに呼び止められてまたイベントが始まるんだろうとすら思っていた。
 この手の「放り出し」はどこに行けばいいのかが心底わからない(あたりまえだけど)ので、ある種ぬるま湯的なプレーに慣れたユーザーにとっては結構キツいという側面がある。有名なところではドラクエ2なんかでも、それまで「次はどこそこの町」式の1本道プレーが続いていたところに、船が手に入ったとたん突如この広い海すべてがお前のものだ的な展開になってしまいとまどうプレイヤーも多かったときく。
 ていうかこれが問題なのは、たとえばメチャ敵が強い場所にうっかり行っちゃっても実際そこが敵の強い場所でまだ来るべきじゃない場面なのか、それとも単に自分が弱いだけで必死こくべき場面のか、まったくプレイヤーに区別がつかないところだ。あと必死こいてそこをくぐり抜けたらやっぱりまだ順番としては間違った場所でした、みたいな悲しい目にあったりとかもするし。それがプレイヤーを不安にさせ、社会そのものに対する不信感をも生み、少年犯罪を助長するのだ(大きく出てみたが失敗)。
 じゃあ今回のドラクエもそうかといえば意外にそうでもない。あちこち歩いてみて分かったんだけど、山脈や浅瀬といった「障害物」がうまく配置されてて、「まだ行ってはいけないところ」には実際いけないようになっている。たぶん。おかげでけっこう安心してほっつき歩きつつイベントがこなせるのだ。漫遊、っつうんですかね。ここに少年犯罪の入る余地はない(まだ言う)。
 こうなってくると放り出しも悪くないものだ。もちろんこの先に何があるのかわからないという漠たる不安はあるけれど、それは冒険を楽しくする1つのスパイスと言っていい。未踏の世界を自分の手であきらかにしていく作業は楽しいものだ。まあ、これがいつまで続くのかはよくわかりませんが、今は日本産RPGではめったに味わえない冒険者気分を味わっていようと思う。

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2003.12.27(マンガ・アニメの話より)

初めて奴を男と認めた

 いままで正味の話少年マガジンといえば豪快すっ飛ばしマンガ(読むのを)として僕の中で有名だったのですが(*1)、いや本当好きな人には悪いと思っているのですが、だってしょうがないじゃんかGOLDRUSH打ち切りになっちゃったし(←どうやら彼はずいぶん前から読んでいないらしい)。
 とは言うものの、なんだか最近『おれはキャプテン』(*2)も始まったしでちょくちょく読むようになったんですよ。立ち読みで。ごめん。でも面白いよ『おれはキャプテン』。
 で、つられて他の連載マンガも読むようになったり読まないようになったりしたんですが、ごめんいくつか読むの正直言ってつらいマンガとかもあるんだ僕だってがんばってはみたんだとか、まあそれは少年マガジンに限ったことでもありませんが。とにかく色々流しでとはいえ読んではみたんですよ。ちなみに『奇跡の少年』(*3)が毎回異様なテンションで面白かったです。
 そんな中でどうも判断に困るっていうか自分の立ち位置を見出せないでいたのが『魔法先生ネギま!』(*4)で、根本的にこのジャンルにさほど興味がなく、しかしそれだけにとりたてて怒りの炎を燃やすわけでもなく、えーとまあ、その調子でがんばればいいんじゃない?(チキンをほおばるのに夢中になりながら発言)という程度の感想しか持てないという中途半端っぷりをいかんなく発揮していたわけですよ。
 それはそれで別にいいわけですが、しかし今日! 唐突にネギま超おもしれえと悟ったわけですよマジで。思えば僕といえばアメコミ大好き人間。アメコミといえばトランスフォーマーとかXメン等数十人単位でやたら大量のキャラクターが登場しては消えまた別の話で登場しの大所帯ぶりが魅力といえます。こ、これだ!(そうか?) いや実際の話女の子わんさかコメディーだと思うから入り込めないところあるわけで、アメコミ式キャラクターの洪水マンガとして読むと普通に面白いよ? 少なくともここまで大量のキャラがレギュラーとして出てくるマンガそうそうないし。マジ話単行本とか買いそろえかねねえですよ。注目点はどのキャラとどのキャラが絡むのかと、あとはまあ、どうでもいいや(ひでえ)。アメコミ読む時もそこくらいしか見てない気がするし(つくづくひでえ)。

*1 豪快すっ飛ばしマンガ(読むのを)

『神聖モテモテ王国』連載再開記念引用。

*2 『おれはキャプテン』

野球マンガ『ショー☆バン』の原作者の人が描いている野球マンガ。この人のマンガはいつも性根が曲がっていて素晴らしいと思う。

*3 『奇跡の少年』

麻雀マンガ『哭きの竜』の人が描いている超能力マンガ? とりあえず登場人物全員が正気じゃない。

*4 『魔法先生ネギま!』

『ラブひな』で「女の子わんさかコメディー」という舌を噛み切りたくなるようなキャッチフレーズをつけられても超余裕で次回作のコレではむしろ女性陣を大増量しているんだから、なんていうか、凄い。

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2003.12.28(映画の話より)

全米震撼

 「興奮した観客が『すごく面白かったです!』とか言うCM」。あれほど見る気をなくすCMはないと思うのですが、まあ、今でもよくあるくらいだからみんなあれでメチャメチャ見たくなってるんじゃねえの?(なげやり) もちろん映画の予告の話ですよ。

 この間テレビ見てて「単純にすげえな」と思わされたのが、『すべては愛のために』のCMだ。えーと基本的に恋愛映画って見ないんでよく内容覚えてないんですが、なんかこうしっとりしたいい声のナレーターが真面目な惹句を読み上げるわけですよ。だいたい「えっシュワちゃんが妊娠!? な〜んてコレ映画のお話」の真逆みたいな感じで。そうか感動的な話なのか僕は見ないが君は君でがんばれという感じですが、その感動的なラストに彼はこう付け加える。「泣けます」 もちろんしっとりしたいい声で。
 そのなんだ、今の観客が(今に限ったことかどうかはよく知らないが)「泣ける」映画に強く惹かれるというのはわかる。ただなんていうか、しっとりしたいい声で言う「泣けます」には、説得力が100%ない。
 これはいい声であることが問題なのかもしれない。「いい声」というのはつまるところ紳士の発する声(ちんぴらがいい声を発した例を私は知らない)であって、そして紳士とは涙を見せないものだからだ。仮にジョージ・ジョースター卿(*1)が「泣けます」と言っても、「そうかなあ」と我々は思うのではないか。まあジョースター卿は奥さんの形見の指輪が戻ってきたときに泣いてましたけど(よけいな横道にそれる)。
 じゃあここはいい声じゃなくむしろ映画で泣くことに違和感のないキャラクターを持ってくれば良いのだろうか。たとえばCMのラストで、映画を見終わった観客が顔をくしゃくしゃにしてこう言う。「泣けます」 説得力はあっても、見たくなくなるに違いない。それならこうしたらどうだろう。CMのラストでしっとりしたいい声の男が男泣きに涙を流しながら「泣けます」と言う。もう何の映画かさっぱりわからないけど。

 つまるところ本当に泣ける映画なんてのは実際に泣かせる映像満載であろうから、こんな不自然な「泣けます」を入れる暇があったらいい映像を見せて直感的に理解させる方がいいに決まってるし、なんていうか、CM作ってる人って、すげえな(脳の構造などが)って思わされたわけですよ。

 ていうかね、『すべては愛のために』ってたぶん言うほど恋愛映画じゃないよ。必死に恋愛映画っぽく見せてるけど、原題は『BEYOND BORDERS(国境を越えて)』だし。もちろん別に国境を越えた恋愛じゃないし。つうかアメリカ版の予告編はこんなだし(*2)。これ見てから日本であんな紛らわしい邦題つけてこんな能天気な企画やってるの見ると、ああ大変そうだな(地獄の閻魔様が。これから)って思わされて、泣けます。←もちろんこれが言いたかった。

*1 ジョージ・ジョースター卿

ジョナサン・ジョースター(ジョジョ)の父。紳士だった。

*2 アメリカ版の予告編

こっち見ると、普通に面白そうな映画に見える。

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