2003.02.18(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)
おっさんおっさん
のっけから悪夢のようなタイトルをつけてしまって猛反省の真っ最中だが、なにしろこの間の2/14ときたらちょっとした買い物ブギ(*1)だったのだ。一般的に言えばゲームボーイアドバンスSPの発売日として知られる彼の日 (バレンタイン等は比較的どうでもいい) 、あと『ファイナルファンタジータクティクス アドバンス』と『メトロイドフュージョン』も発売日。でまあ、全部買っちゃったんだけど。あと『ピンポン』のDVDも買った。そんな大変な1日でありヨドバシカメラのいつまでたっても絶望的にへたくそな行列誘導に半分気を失ったりしつつふとソフト棚見たら、いつのまにかアヌビスも発売になってたんで、それも買いました。そんな1日。こんな奴は死んだ方が世の中のためだ。
ところでこのゲームはどう表記したものか迷う。パッケージに従えば英語表記で『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』なんだけど、それだといかにも気取った感じが鼻につく。別にこれはしょぼいゲーム日記であるので、あんまり斜に構えた表現はできれば避けたい。いっぽう説明書にはこのたびは『アヌビス ゾーン オブ エンダーズ』をお買いあげいただきましてうんぬん、とか書いてあるがこれはこれで気が抜けることこの上ない。だいいち同じ説明書でも他の箇所では『アヌビス ZONE OF THE ENDERS』とかある。なんでもいいけど、表記くらい統一しろよと言いたい。あとパッケージにフリガナをつけないのも僕のごとき横文字コンプレキサー (←この時点ですでにおかしい) にとってはどうかと思う。まあそんなこんなで、こういう時はとりあえずファミ通表記に従えば問題ないという古来より伝わる手法を用いて『アヌビス ZONE OF THE ENDERS』(カタカナと英語の間のスペースが半角なのが説明書と違う)と書くことにした。
話がものすごい唐突さで横道にそれているけど、とにかく2/14当日はゲボアドSPをいじってるうちに時はすぎ、翌日翌々日なんつったら『ピンポン』見てるだけで時がすぎ、あと昨日は何もしていない。それで今日のこの日である。やっとアヌビスの箱を開けました。
ちなみに他の2つのゲームはいまだに箱も開けてませんし、ゲボアドSPも持ち出してません。だってふだん地下鉄の中で読んでる小説まだ読み終わってないし。
ああそうだ前回の日記で「サイレントヒルの残りのエンディングの内容と酒と涙と男と女持ってこい」とか書いてみたら、ありがたいことに本当にメールを何通かいただきました。もはやまったくアヌビスと関係ありませんが、この場をかりてお礼させていただきます。しかし言ってみるものだ。書いただけで本当にメールをくれる人がいるのなら、じゃあ、えーとお金もください。名誉も。
さてアヌビスだ。例によってほとんど予備知識なし (すでに知っていたこと:なんか板野サーカス(*2)っぽくミサイルが出ていた気がする、ビックバイパーがなんかロボになったりするらしい、女神転生の金子絵師が一部ゲストデザインしたとかなんとか、おなかすいたなあ、等) で前作も遊んでないままに説明書を読みましたが、この段階でなんつうかロボットアニメ魂にあふれた技の数々にけっこう嬉しくなる。敵メカをつかんで盾にしたり武器がわりに振り回すなんて実に憎いし僕のコントローラ操作でそんな動きができるなんてたまらないわけですが、プレステ2のボタンのすべてを使い切ってはばからない操作系なので、実際問題として僕に使いこなせるのかどうかがわからないわけですが。
そんな不安なまま電源を入れたわけだけど、とりあえずタイトルバックに流れるデモムービーが大量すぎると思った。もしかしてすでにゲーム中のおいしい場面全部ここで紹介しきってねえ?と思うほど。なんかすでに最終決戦とか始まってましたよ? あと何人か死んでたみたい。
あわててスタートボタンでデモを閉じて、とりあえず操作チュートリアルを始めてみる。でまあ予想通りいま一歩つかいこなせてなかったので、この時点でEASYモードで始めることを墓前 (デモで死んでたらしき人の) に誓った。
そんなこんなでゲームスタートです。いきなりの急展開の末、猛烈な胸の強調っぷりに鬼気迫るものを感じさせる女性と戦ったりしつつ、そのあたりでセーブしてやめました (早い) 。
まずこの時点でひとつはっきりと言えることは、主人公が尋常じゃなくおっさんめいているということだろう。見るかぎり年齢的には20代後半から30代前半。世間一般のおっさん像からいえばむしろ若い方と言えるかもしれないが、その声の渋みとむやみなどっしり感はまさしくおっさんのそれだ。気に入った! いや別に少年が戦争に巻き込まれたりするいつものやつ(*3)だって嫌いじゃないんだけど、このおっさんぶりを見るにどうやらこの先に硬骨な展開が待ちかまえていそうなイメージがある。これだけのおっさんが主役を演ずる以上、軽佻浮薄な見ててなんかもうどうでもいいからという気分になるストーリー展開にはなるまい。まあ、多分。がんばれおっさん!