人生: アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-(まとめ読み)

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アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-(まとめ読み)

プレイステーション2用

※下に行くほど新しい記事です。


目次から...

2003.02.18(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

おっさんおっさん

 のっけから悪夢のようなタイトルをつけてしまって猛反省の真っ最中だが、なにしろこの間の2/14ときたらちょっとした買い物ブギ(*1)だったのだ。一般的に言えばゲームボーイアドバンスSPの発売日として知られる彼の日 (バレンタイン等は比較的どうでもいい) 、あと『ファイナルファンタジータクティクス アドバンス』と『メトロイドフュージョン』も発売日。でまあ、全部買っちゃったんだけど。あと『ピンポン』のDVDも買った。
 そんな大変な1日でありヨドバシカメラのいつまでたっても絶望的にへたくそな行列誘導に半分気を失ったりしつつふとソフト棚見たら、いつのまにかアヌビスも発売になってたんで、それも買いました。そんな1日。こんな奴は死んだ方が世の中のためだ。

 ところでこのゲームはどう表記したものか迷う。パッケージに従えば英語表記で『ANUBIS ZONE OF THE ENDERS』なんだけど、それだといかにも気取った感じが鼻につく。別にこれはしょぼいゲーム日記であるので、あんまり斜に構えた表現はできれば避けたい。いっぽう説明書にはこのたびは『アヌビス ゾーン オブ エンダーズ』をお買いあげいただきましてうんぬん、とか書いてあるがこれはこれで気が抜けることこの上ない。だいいち同じ説明書でも他の箇所では『アヌビス ZONE OF THE ENDERS』とかある。なんでもいいけど、表記くらい統一しろよと言いたい。あとパッケージにフリガナをつけないのも僕のごとき横文字コンプレキサー (←この時点ですでにおかしい) にとってはどうかと思う。まあそんなこんなで、こういう時はとりあえずファミ通表記に従えば問題ないという古来より伝わる手法を用いて『アヌビス ZONE OF THE ENDERS』(カタカナと英語の間のスペースが半角なのが説明書と違う)と書くことにした。

 話がものすごい唐突さで横道にそれているけど、とにかく2/14当日はゲボアドSPをいじってるうちに時はすぎ、翌日翌々日なんつったら『ピンポン』見てるだけで時がすぎ、あと昨日は何もしていない。それで今日のこの日である。やっとアヌビスの箱を開けました。
 ちなみに他の2つのゲームはいまだに箱も開けてませんし、ゲボアドSPも持ち出してません。だってふだん地下鉄の中で読んでる小説まだ読み終わってないし。
 ああそうだ前回の日記で「サイレントヒルの残りのエンディングの内容と酒と涙と男と女持ってこい」とか書いてみたら、ありがたいことに本当にメールを何通かいただきました。もはやまったくアヌビスと関係ありませんが、この場をかりてお礼させていただきます。しかし言ってみるものだ。書いただけで本当にメールをくれる人がいるのなら、じゃあ、えーとお金もください。名誉も。

 さてアヌビスだ。例によってほとんど予備知識なし (すでに知っていたこと:なんか板野サーカス(*2)っぽくミサイルが出ていた気がする、ビックバイパーがなんかロボになったりするらしい、女神転生の金子絵師が一部ゲストデザインしたとかなんとか、おなかすいたなあ、等) で前作も遊んでないままに説明書を読みましたが、この段階でなんつうかロボットアニメ魂にあふれた技の数々にけっこう嬉しくなる。敵メカをつかんで盾にしたり武器がわりに振り回すなんて実に憎いし僕のコントローラ操作でそんな動きができるなんてたまらないわけですが、プレステ2のボタンのすべてを使い切ってはばからない操作系なので、実際問題として僕に使いこなせるのかどうかがわからないわけですが。
 そんな不安なまま電源を入れたわけだけど、とりあえずタイトルバックに流れるデモムービーが大量すぎると思った。もしかしてすでにゲーム中のおいしい場面全部ここで紹介しきってねえ?と思うほど。なんかすでに最終決戦とか始まってましたよ? あと何人か死んでたみたい。
 あわててスタートボタンでデモを閉じて、とりあえず操作チュートリアルを始めてみる。でまあ予想通りいま一歩つかいこなせてなかったので、この時点でEASYモードで始めることを墓前 (デモで死んでたらしき人の) に誓った。
 そんなこんなでゲームスタートです。いきなりの急展開の末、猛烈な胸の強調っぷりに鬼気迫るものを感じさせる女性と戦ったりしつつ、そのあたりでセーブしてやめました (早い) 。
 まずこの時点でひとつはっきりと言えることは、主人公が尋常じゃなくおっさんめいているということだろう。見るかぎり年齢的には20代後半から30代前半。世間一般のおっさん像からいえばむしろ若い方と言えるかもしれないが、その声の渋みとむやみなどっしり感はまさしくおっさんのそれだ。気に入った! いや別に少年が戦争に巻き込まれたりするいつものやつ(*3)だって嫌いじゃないんだけど、このおっさんぶりを見るにどうやらこの先に硬骨な展開が待ちかまえていそうなイメージがある。これだけのおっさんが主役を演ずる以上、軽佻浮薄な見ててなんかもうどうでもいいからという気分になるストーリー展開にはなるまい。まあ、多分。がんばれおっさん!

*1 買い物ブギ

ソウルフルきわまる「おっさんおっさん」のシャウトが最高な笠置シヅ子の名曲。

*2 板野サーカス

たしか本来は板野作画監督による大量のミサイルの軌道の中にカメラ視界が突っ込む表現だったと思うんだけど、いつのまにか「煙が尾を引く大量のミサイル」のことになってしまった。ここでは後者の意味で使ってます。

*3 いつものやつ

いつもそうとは限りませんが、基本的にはいつものやつ。

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2003.02.22(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

アニメじゃない

 えーと前回主人公のおっさんぶりに頼もしいものを感じたのもつかのま、気がついたらなんか無精ヒゲを剃ってて若干の若返りを見せていますが、まあいいや。そんな具合にちょっとずつゲームを進めていますよ。現在の進行状況をできるだけ具体的じゃなく記すなら、懐かしいBGMとともに懐かしい顔と出会ったりしたあたり。
 やっと操作に慣れてきた気がする。いやいまだに全然使いこなせてはいないわけですが、それでも一部の操作は「えーとこの状態でこれを押すとこうなるんだっけ、たしか。あ、違う」という一連の負け思考を経ることなく、反射的に押せるようになりまして、ザコ敵に関しては痛快に破壊のかぎりを尽くすことが理論的に可能になりました (←だめそうだ) 。
 それでこの自機の性能にモノをいわせて、さながら10機のドムを3分で倒す(*1)以上の動きというかぶっちゃけガンダムでたとえるならW(*2)級の圧倒的な性能差でザコを殲滅するのが、これがかなり楽しい。操作に慣れてくると敵の動きを見て戦法を変える余裕とか出てきて、「ホーミングビームで牽制、敵がIフィールド(*3)で防御している間に高速で接近して、頭部をわしづかみにするやもう1体の敵にぶん投げ、ひるんだ隙にビームサーベルの連打を加えつつ、とどめの一撃で弾き飛ばして壁に激突させる」というようなロボットアニメでも作画予算の都合でそうそうできないような夢の大技を余裕でかませるようなります。もうね、半端じゃなく楽しい。ついさっき『クロスボーン・ガンダム』読み返してたせいもあるんだろうけど。あのマンガも長谷川裕一の趣味が爆発してて、ガンダムでも珍しいくらい縦横無尽に飛び回りながらの格闘戦をやってましたが、そういうアニメとかマンガで見たものすごい動きが自分の操作で自在にできるっつうのはこれはもうある種夢の世界ですよ。僕らが夢見たナニですよ。SEED(*4)の仇をアヌビスで討つですよ。

 あと、今日はなんか物語の背景説明を一生懸命されていたんですが、大筋でアレを破壊しなきゃいけないらしいという以外は、早口だったもんでさっぱりわかりませんでした。まあロボットアニメの常道からいえばこういうのは見てるうちになんとなくわかるようになってるものなので、たぶん大丈夫だろうと思う。

*1 10機のドムを3分で

正確な数は憶えていないが、おおむねそんなことになっていたと思う。初代ガンダムでは。

*2 W

『新機動戦記ガンダムW』。ガンダムの強さがインフレーションして神より強くなった作品。1機で敵大隊を全滅させたりする。個人的には好きです。

*3 Iフィールド

つうかもうある意味わかりやすいので、今後この日記ではたいていの用語をガンダムのそれで代用することにします。

*4 SEED

現在放映中の『機動戦士ガンダムSEED』。どんなにがんばってもその面白さが理解できないことで有名なアニメ。えーと、あのフラレメガネが面白いよ。あと、ものすごい恨み節女とかが。

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2003.02.23(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

リプレイJ

 なげやりなタイトルだと自分でも思うが、現になげやりな気分なんだからしかたがない。いや100%自分が悪いんですが今日はそういう話ですが。
 それは昨日にさかのぼる。ガンダムSEED見た後であーこのゲームがこんなじゃなくって本当に良かったなんて思いつつプレステ2の電源を入れ、なんだかんだで(*1)2つの拠点をおさえるベシ的なミッションに到達した。まあおおむねそんなところだ。例によって江戸時代の米騒動よろしくつかんでぶん回したりビームを発射したりしていたら (←米騒動に対するあいまいなイメージ) 、ふと気付けば問題の拠点2つともバッチリ破壊しつくしていた。あとはまあいわばこのミッションの最後のイベントムービーを見るくらいだとかおそらくそんなところだ。しかし同時に時計を見てみればいいかげん夜もふけていることにも気がついた。思い入れたっぷりにウムなんつってうなずいた僕は今日はもうこのへんで終わりにしようかなんて思ってセーブした。このゲーム、ムービー再生中以外はどこでもセーブできるなんて親切だなーとか思いながら。
 それで、まあ、このへんでアヌビスやったことのある人ならこいつ馬鹿じゃねえ?とか思ってることでしょうが、今日。ロードして始めたら、なんかまた拠点を2つともおさえないといけないことになってました。ワー。
 マニュアルを流し読みしてた僕が悪いんだけどさ。明らかに。このゲームでは各ミッションの途中どこでセーブしても、ロードして始めるときはミッションの最初からなのだ。一種アクションゲームの「ステージ」みたいな考え方だ。考え方はともかく、僕はこれからまた昨日と同じことをしなければならないっつうことである。
 ここでいつもの僕ならすべてのやる気を失って勢いでさらに意味なく他のゲームを買ってみたり (そして遊びもしない) すらするところだが、今日の僕はいつもとひと味ちがった。なにぶん多数のザコ敵相手の戦闘が楽しいこのゲーム。ある意味もう1回遊ぶのもアリである。それはそれで楽しい気がする。
 で、今度はかなり完璧に近い (個人的には) 戦いぶりで敵を殲滅し、前回よりもかなり早く最後の地点である。今度は最後までやり抜くゼという決意を胸に、なんかムービーが始まった時……、まあ、その……なにをうっかりしてたのか知らないんですけど、いや、僕が。なんとなーく、ポーズかかるような気がしてスタートボタン押しちゃったんだよね。ちょっとムービー見る前にトイレ行こうかなーとか、なんか考えちゃったみたいでこのミスター間抜けが。で、当然ながらムービースキップされましたよ。僕がやれって言ったんだけど。状況がさっぱりわからないままに戦闘開始で。誰と? さあ? で、リセットしましたよそれは実際。

 僕がなげやりな気分になっている理由もご理解いただけたかと思う。でも、まあ、今からもう1回、なんつうか3度目の正直で、やってみようかとも思います。気が向いたら。

*1 なんだかんだで

ふつう日記だったらいちばん書き記すべきことを完璧に省略しているが、まあいつものことだし。

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2003.02.26(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

やり直し

 ちなみに前回の日記書いたあと、本当にやり直したというから驚く。

 その後はさらにいろいろあって (例によって豪快すっとばし) 、現在どのへんかといえば、えーとこれ実際マニュアルにすら書いてあるミッションだからそうとう具体的に書いても構わないような気がするんだけど、あくまであいまいに表現するなら、なにかを守りつつなにかを倒すような、そんな場面。というか実質この場面だけ何度もやり直してるんで、毎日やってる割にいまだにここ。
 守りきれてないのだ。その、守るべき対象を。だいたい50%くらい。どうやら守れなければ守れないで普通に話は進むふうなんだけど、主人公が断固守りたいつってんだからこちらとしても主人公の意にはできるだけ沿っていきたい。どこまでできるかはわからんなりに守っていきたいわけですよ。守護月天ばりに。あと松任谷由美 (当時荒井由美) とか。自分で言うのもなんだけど、ひどくくだらない事を書いてるって本当に思う。
 あーもうなんつうか、あの連中が本当にじゃまくさい。なんて言ってもゲームやってない人にはさっぱりでしょうが、実際なんと言ったものか。あえて表現するなら味方ってことになるんですかね、あれ。実際のとこ僕が必死こいて守ってる対象に被害を与えてるので味方とは死んでも言えないんですが、「敵の敵は味方」式に言えば、味方。言ってみればそういった程度の連中。あいつらが本当にもう邪魔。いっそ破壊したい。したらだめなんだけど、破壊したらそうとうスッキリすること間違いなしだ。だいたい連中、声がいちいち野太いし (早くもいいがかりじみる) 。
 ミッション上とにかく敵 (これはいわゆる本当の敵) を破壊しないといけないんでRスティックでターゲットのロックをオンするわけなんですけど、これがまたあの連中にうっかりロックオンしたりするのだ。それもしばしば。こっちはただちょっと視点をずらしたかっただけなのに、なんだったら180度ばかり回転してまでロックオンしたりもする。しかもそいつは既になんだかんだ(*1)で無力化した後だったりして、心底ロックオン対象としては無駄なのだ。こんな奴ロックオンしなくていいんだよ! むしろ思いもかけないとこでロックオンされると視点が急回転して自分の位置を見失うんだよ!
 と、ここまで書いたところでやっと自分がRスティックに頼りすぎているという事実に気付いた。そうか、このミッションでは全体マップで敵だのなんだのを確認すればいいわけで、Rスティックで視点を変える必要性は薄い。むしろRスティックはロックオン専用と考えた方がいいんだ。そうだよこれだよ。スゲエ、考えと戦略がまとまった。やっぱり日記大事だ。自分のためだけに大事。
 それじゃあまたもう1回やり直しまーす。

*1 なんだかんだ

いちおう隠す。

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2003.03.13(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

もっとやり直し

 信じがたいことに前回のアヌビス日記から半月ほども間があいている。
 この間なにがあったのかっていうと、ハードディスクが壊れて、しかもとっておいたはずのバックアップにももちろん失敗していました (マーフィーの法則) 。しかもそれとまったく同時に無闇に忙しくなって復旧作業もろくにできやしねえ有様。アヌビス? もちろん遊べてませんよ!
 そういうわけでやり直しである。なにぶんブランクがかなり長いわけで、シナリオ上どんな状況にあるんだったかとか、そもそもどうやって操作するんだったかとかさえ記憶があいまいである。たしか前の日記を書いたあと、けっこう話が進んだのだった。たぶん。なんだか記憶があいまいだが、そんな気がする。
 それでとりあえず最後にセーブしたところから始めてみたところ、えーと、ひとことで言えば、地獄絵図?(*1) そういうミッションがスタートしたので、とりあえず電源を切りました。
 あの、なんつうか半月以上間をおいて遊ぶミッションじゃない。あれは。もっと順に遊んでいってテンションをおおいに高めた末にその最高潮で遊ぶべき場面であって、なんか右も左もわからないような僕がのこのこやってきてなんとかなる場合ではないのだ。というか正直、あまりの地獄絵図っぷりに引いた。そのときの僕のうろたえようといったらベトナム戦争の醜さを描いた種類の映画に登場する新兵もかくやというほどだったという。本来ここは古参兵ばりの落ち着きと勇猛を見せるべきところであって、こんな調子では、とてもだめだ。坊やは家に帰ってママのミルクでももらっていやがれということだ。

 そこで、戦場の勘とここまでのストーリー展開を思い出すために、ひとつ前のセーブデータからやり直すことにします。具体的には、巨大な棒につぶされかねない場所。セーブデータに刻まれたタイムスタンプによれば、1時間ぶん前の地点。僕は過去を取り戻す旅に出るのだ。
 ところで今、なんで僕はこんな巨大な棒につぶされかねない場所にいるんだっけ?

*1 地獄絵図

たぶんこれだけの説明でも、遊んだことのある人ならわかってもらえると思う。

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2003.03.16(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

ロボットアニメ魂

 思い出した……全てを!(0.5秒単位で場面がフラッシュバックをしつつ)
 そんなわけで前回からいろいろとやり直して、いまや事態はクライマックスを迎えつつある。あまりにもすっとばした文章展開だが、ゲームのくわしいことを書くのはひかえるとこういう具合になる。えーと、もう少し具体的に書くと、例のブラックホーク・ダウン級(*1)の地獄絵図ミッションをクリアして、ガンダムもマグネットコーティングされたところ(*2)だ。

 それにしてもここまで遊んでつくづく思うのは、このゲームがロボットアニメ魂にあふれているということだ。ロボットアニメ魂って、自分で書いててもなんのことだかわからないけど。
 ロボットアニメである種おなじみというか、語り草というか、そんな名場面。熱い演出。見る者の血を荒ぶらすなにか。それはたとえばこれまでもさんざん書いてきたような尾をひく大量ミサイルだったり敵ぶん投げだったりIフィールドだったりビームサーベルだったりするわけだが、今日遊んだあたりはさらにその上をいく強烈なロボットアニメぶりだったのだ。
 尾をひく大量ミサイルだのなんだのは言ってみれば、あくまでも「その場その場の演出」であって「シチュエーション」ではなかった。実際ここまでは比較的シチュエーション的には弱いというか、普通にゲームゲームしていたというか、なんだかんだで敵を倒せとか突破しろとか、ちょっと変わった状況でも条件にそって移動するとか、あんまりロボットアニメ魂はそこにはなかったのだ。それはそれなりにゲームとして面白くはあったのだけど。
 しかしここ最近の展開たるやどうだ! 思わず感嘆符をつけるほどに強烈な展開がめじろ押しとくる。えーとできるだけまだゲーム遊んでない人のために適当にぼかしながら言うと、「ルウム戦役で戦艦5隻を次々沈めるシャアの気分」とか「超大型のMAをガンダム1機で破壊するアムロの気分」とか「波動砲発射プロセスを読み上げられるヤマト乗組員(*3)の気分」とかがむやみに味わえる、俗に言う燃えるシチュエーションというやつがこれでもかと次々に登場するのだ。あと、どうもうまいたとえが思いつかなかったけど、例の暗闇で戦うアレもすごくロボットアニメ魂に満ちていたと思う。もちろんブラックホーク・ダウン級のあれも。
 こういうのがただ美麗なムービーで見られるとかそういうのだったらあーはいはいってなもんですが、実際に体験できるというのは半端じゃなく楽しい。というか嬉しい。そう、純粋に嬉しい。もうゲーム性とかどうでもよく、こういう夢のシチュエーションを自分のコントローラ操作で「体験」できるっていうのが嬉しい。実際、なかなか体験できるものじゃないし。

 なんていう具合にワーイなんて言いながら遊んでますが、いよいよ次はマグネットコーティングを施したガンダム (まだ言う) のパワーが存分に発揮される場面だ (たぶん)。いまだに操作のおぼつかない僕が存分にパワーを発揮できるのかどうか自信がないが、とりあえずやれるだけはやってみるつもりだ。というか今のうちに慣れとかないとなー、最後の戦いで即死することは確実なんだよなー。不安だ。

*1 ブラックホーク・ダウン級

いいかげんな気持ちで書いたけど、よく考えるとこの場面のたとえとしてはかなり当を得ている気がする。

*2 ガンダムもマグネットコーティングされたところ

もちろんゲーム中に出てくるのはガンダムでもないしマグネットコーティングもされないが、こういうたとえをすれば万人にわかりやすいはずだ。違うかもしれない。

*3 波動砲発射プロセスを読み上げられるヤマト乗組員

実はヤマトは見たことがないんで、本当はガオガイガーのファイナルフュージョン承認とかそのへんを書きたかった。

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2003.03.18(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

ハードボイルド

 あえてどのあたりとは言わないが例の場面では、ちょっとジンときた。

 世の中シナリオ表現にもいろいろあるけど、おおざっぱな分類で言えば饒舌なシナリオと寡黙なシナリオの2種類があると思う。饒舌なシナリオの (現時点での) 究極の形を多くのギャルゲー等でおなじみノベルゲーム形式とするなら、一方で寡黙なシナリオの究極形というのは、最初から最後まで無言というやつだろう。ゼビウス(*1)とか。
 いやこれはいたって真面目な話、言葉以外にもシナリオを表現する方法というのはあるわけで、ゼビウスにはたしかに物語があった。まあそれは極端な話として、できるだけ言葉をきりつめてもなお豊かな物語性をかもし出すことは可能なわけで。たとえば『ファイアーエムブレム』なんかは特に第一作なんか誰も彼もほとんどしゃべらないのに、そこに豊かな人間関係をプレイヤー誰もが見いだすことができるという好例ですな。
 で、アヌビスはどうかといえば間違いなく寡黙型だ。このゲームに出てくるキャラクターはたいてい必要以上のことをしゃべらない。ストーリー展開を理解させるためのいわゆる説明ゼリフを削ったら、もう本当に何が残るのかというぐらいにぎりぎりのセリフ量にしぼっている。そこが主人公の渋さとあいまって、ゲームをぐっと渋めなトーンに抑え続けているのだ。ああというか主人公にただ思い付いただけのセリフをべらべらしゃべらせていったい渋くしたいのか頭悪く見せたいのかさっぱりわからないようなシナリオを書く誰かがとてもそばにいるにも関わらず、こういう抑えたトーンを保ち続けたアヌビスのスタッフはとても偉いと思う。ちょっと余計なことを書いてみた。
 まあとにかくそんな簡潔なセリフの応酬の中で、たまにふと横道にそれてこれまた簡潔になにか大事な感情を表現するセリフというのが、僕はおおいに好きだ。余計な説明は無用、たったひとことで思いの丈を言い切る言葉のマジック。アヌビスにはそれがある。あのシーンではちょっと、ぐっときたね、僕は。実際の話。

*1 ゼビウス

もう知らない人も多いんだろうなー。一応言っておくと、縦スクロールシューティングゲームの草分け的存在。

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2003.03.21(アヌビス -ZONE OF THE ENDERS-より)

エンディングのその後で

 「エンディング直前のプレーは万全の体調で望め」 これが海軍練兵隊教官ハートマン軍曹から嫌と言うほど叩き込まれた心構えだ。のっけからここまで嘘を書くのもどうかと思う。
 とにかくエンディング寸前で、おそらくラストバトルがこれから始まりそうだという場面でセーブしたのなら、次のロードの時には完璧な体調と時間的余裕、充実した環境でなければならない。僕はそう考えているし、君もそうだろう。←こうとでも書かないと誰もついてきてくれなそうで不安なのでそこはわかってほしい。
 だって大ボス戦ともなると、まず間違いなく最強の相手であり血で血を洗う激しい戦いになるのは間違いないわけで、そこに寝不足プレーでは敗北は必至といえるじゃないですか。よしんばかろうじてボスを倒したとして、疲れてぼんやりした状態でエンディングを見るなんていうのは、その、がっかりだ (いろいろと) 。
 時間的な余裕も大事だ。なにしろ相手はボスである。まずRPGなんかだったらボスに至るまでに長くて手強いラストダンジョンを踏破しなければいけなく、それだけでけっこうな時間がかかる。さらにボス戦がこれまたザコ戦の数十倍の長さときた上に、その後にはエンディングそしてスタッフロールである。ふだんのプレー感覚でやっていると、ちょうどテンションも上がりきって感動的な場面で、なんかバスに乗らなくてはいけない時間になったりとか電話がかかってきたりとか下の階から「ごはんできたわよー」的な声がしたりとか、そういう感動だいなしなことになりかねない。そしてたいていそういう場面ではポーズすらできないのだ。いやいやポーズできたとしてもそんな中断があっては感動はやっぱり台無しである。これはまずい。これだけはいただけない。エンディング手前でロードするときには、普段に倍する時間的余裕を用意すべきであって、それができないのならゲームなんかやめちまえ!(言いすぎ)
 まあそんな具合で、今日やっと体調と時間がエンディング直前にふさわしいものとなったので遊べました。あと他にも「新しいイスがもうすぐ届くからそのイスで遊びたい」とか「ゲームボーイプレイヤーの発売日前に終わらせたい」とかいろいろな思惑も交錯しましたが、とにかく今日。ちゃんとエンディング見れたし。
 あーもちろんこの日記では未プレーの人に配慮してエンディング近辺について具体的な言及はさけるのですが、あえて抽象的に言うなら、いいエンディングでした。王道でありつつもヒネリを効かせて、あと泣かすとこはきっちり泣かす、なんつうか良質のアニメ映画とか見たような気分。なんで映画かって言えばスタッフロールの流れ方が映画っぽかったから (適当) 。

 ところでこのゲームにはクリアー後のお楽しみ相当のナニもあるという話です。エクストラミッションがどうとか。よく知らないんだけど。個人的にはそういうのあんまり興味ないんですよねー。なんでここまで興味ないのかって考えてみたら、まあ時間ないからっていうのもあるんだけど、それと別にどうも僕は物語性重視で遊んでるから、っていう結論も出ましたよ。
 物語性。いやなにもシナリオ重視という意味でもなくって、それはシナリオなんかどうでもいいようなアクションゲームとかでもそうで、エンディングまでいったらゲームってやっぱり「完」じゃないですか。大いなる完ですよ。読んだことなけど。いったん完になったものはそこできれいに思い出にフタをしたいわけですよ。
 そう言いつつも、せっかく制作スタッフが手間ひまかけてこさえてくれたおまけ要素をまったく無視するのもなんか悪いなーという気もしたりして。このへんきっちり割り切って遊べる人 (たぶん世界の大多数) ってうらやましいなあとか思いますねー実際。どうよ? これ読んでる諸君はそのへんどう考えるよ?
ちょっと奇をてらって問いかける形で終わらせてみました。別に答えなくていいです。

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