人生: テレビの話(まとめ読み)

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テレビの話(まとめ読み)

※下に行くほど古い記事です。


目次から...

2006.02.19(テレビの話より)

惚れ回

描いてみてえらく複雑な面構成なのにおどろいた  それがどうした男に惚れたなんて事を申しますが(局地的)、今回の仮面ライダーカブト第4回に惚れた! オレ、これからも見続けるよ!
 今回のあらすじはここ(多大なネタバレを含み、あとそのうち消える)ですが、ひとことで言えば正しいヒーロー物っつうんでしょうか。
 精神的にも生命的にも最大の窮地、頼むから誰か助けてくれ場面に駆けつけてこその男が惚れる男のヒーロー! そして大ピンチから救った上でさらなる精神的成長をうながす、この「男のいい仕事」!
 いやまあ別にいつもそういう狭い定義にこだわって観てるわけじゃないですが、こうもきっちり男のいい仕事をされれば惚れもするじゃない。 かっこよかった! 泣かせてくれたよ! 戦闘シーンの演出的にも見事なできだったし、このスキの無さはまさになんつうか惚れ回。
 この回さえあればジオンはあと10年は戦える。さすがに筆がすべりすぎだ。この回の存在だけで最終回まで見続けられる。見続けるぜ、最終回まで! それか予算がなくなりすぎてグダグダになっちゃうまで!←だいなし

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2003.04.06(テレビの話より)

キャッツ!ニャー!キャッツ!ニャー!キャッツ!ニャー!!

 いーいーモーノー見してもらったー!
 つう訳 (前回参照) で唐突に先週日曜『木更津キャッツアイ』のビデオ全巻借りて(*1)1日約1エピソードテンションで見てて、今日無事に最終回を迎えました。
 いやー二度目だけど面白かったー。最高に変でバカバカしくて、そのくせ妙に理におちててテンション異常に高くてテンポ凶暴に早くてそれでいて時々ジンとさせて。あーもうこのさいDVD買おうかなー。高いなー。
 ぶっさんも格好良かったー。しかめっ面の似合う俳優ランキングではいま日本で五指に入りかねない。笑顔もイカすぜ。笑顔といえばアニかわいいー。それとマスターいいやつー。うっちー変ー。バンビ普通ー (いい意味) 。
 いや本当いつかまたこういう名作に出会いたいものですな。というか、ふだんドラマのチェックとかしてないから出会う確率が天文学的に少ないので困る。宮藤脚本の新作はいつ? え? もう2週間切ってる? マジで? オフィシャルサイトとかあんま見ないからなー。
 って映画化ってなんだよ! 初めて聞いたよ! 冗談だろ! マジで!? マジなの!? うわーっ!

*1 ビデオ全巻借りて

僕の地方では再放送やってないので、別にスットコアイデアという訳ではない。

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2002.10.07(テレビの話より)

われらがホーニィ

 NHK-BSで不意打ちぎみに『ホーンブロワー』やってたのでド肝を抜かれましたよ正直な話。
 ホーンブロワーっていうのはつまり、C.S.フォレスターの小説のホーンブロワー・シリーズのあれなわけで、いやあ原作好きなだけにあんまりテレビ版つっても期待できないなーとか思って見てましたが、なんか大変オールオッケーな御様子で残り3話にもおおいに期待がもてそうな気配。
 っていうかアレだ、ホーンブロワー役のヨアン・グリフィズがナイスキャスティング! パッと見は線の細い美形っつう顔立ちのグリフィズですが、あの強烈な意志のドかたまりな目つきはまさしくわれらがホーニィ。そら隊長に一生ついていこうって気にもなるわ! その点物凄い説得力ですよ。
 思えば作中でもそうとう自分に厳しくというか厳しすぎて自己嫌悪でいつもつらそうなホーンブロワー提督でしたが、そういう部分は線の細い顔立ちが担当、そして周囲を圧倒する男の中の男的部分はあの目つきが担当と、きちんとホーニィを演じきってて偉えよグリフィズ! あんたも立派な男だ!
 そんな感じで熱い2時間でありましたとさ。ところで今日のこの話、みんなついてきてくれてるのだろうか。
実際よくわからないんだけど、ホーンブロワーって日本でどの程度認知されてるんでしょうか。

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2002.02.05(テレビの話より)

その魂

 あえて言わせてもらえば、『仮面ライダー アギト』の最終話は個人的に非常にオッケーだったっていうか。
 いや実際マジでかなり奇麗にまとまってたし。そりゃ確かにアレだ、そのなんというかないがしろにされた問題もいろいろとありましたが、つうか氷川が大活躍していたのでアリ! 涼がカッコ良かったのでオッケー! 北条登場シーンが全て良かったのでバッチリ! 沢木がいい感じだったので満足! というかオープニングのバー二ングアギト必殺パンチがドカーンていって炎グワータイトルドーンっていうのがメチャカッコ良かったのでこの時点でオール完璧! 本気で。
 いやそんな具合で非常に満足の最終回だったわけですが、その一方で納得いかねえ! 何がってアナザーアギトのソフビが売ってねえことが! 最終回終わったのに! アナザーの1体もない一方で、なんかスカイライダーがズラーって平積みになってるのは、こう、なにかのギャグですか。ヨドバシカメラ的には。
 てな具合でもう毎日毎日マサトーとかアギトは俺1人でいいとか叫んでいた僕なんですけど、この度縁あって無事にアナザーアギトのソフビ購入することに成功いたしました。縁もなにも単に入荷したというだけではありますが。いやーでもスゲエ出来いいわこれ。ハンパじゃなく強力な出来の良さ。造形に限って言ったらS.I.C.(*1)並と言ってまあ言い過ぎかもしれませんが気分的にマジそのレベル。
 もともとアナザーアギト自体がソフビ映えのするデザインではありましたが、それ言ったら同シリーズの真・仮面ライダーと比べてこの出来の良さはどうよ? 割引価格490円 (税抜) でこのクオリティって、ちょっと凄すぎない? 凄いよ木野さん! そら真島君かて憧れるわ!

今日のまとめ:
・アギト最終回はオッケー
・アナザーアギトのソフビは究極感ただよう出来
・後番組の仮面ライダー龍騎は面白いんだけど、あのデザインだけは慣れない

*1 S.I.C.

バンダイが贈る、おもにライダーとかキカイダーとかの凄まじい造形力のリアルフィギュアシリーズ。でもS.I.C.クウガだけはちょっとこう違うような気がするので、そんなことより早くライダーマンを出していただきたい。

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2001.12.25(テレビの話より)

木野さーーーん!

 あー、もう、アレだ。こんな充実した話を見せられたら、もう全面的にこの番組を好きにならざるをえない。
 『仮面ライダー アギト』の木野 (アナザーアギト) 最後の登場話なんですけどね。
 えーとアギトといえば3人ライダーとして、新世代系デザインで性格がこれまたポジティブナイスガイ野郎のアギト、生物系デザイン孤高のヒーロー型のギルス、メカ系努力でいつか勝利をつかむ派のG3、と無闇にキャラ立ってたわけですが、番組後半にきてさらに第四(*1)のライダーが登場。それが、そう木野ライダー。正式名称アナザーアギトなわけですよ。
 デザインは「真」の系譜といえる異形系ライダー、設定は正義とも悪とも一概に言えないダークヒーロー、しかも役者がおっさんで激シブ! メチャ渋いイイ声で「…変……身」とタメまくりで言ってくれるわライダー1号(*1)ばりの「とうっ」っていう例の声もアリで。なんつうか渋いライダーっていうありそうでなかなか出てこなかった方向性の一つの完成系だと、僕は寝言を言っているわけですよ (withよだれ)。
 そんなかなりカッチョ良い木野さんなんですが、今回ついにラスト。早えーもっと見てえーマジでーとか言ってる間にストーリーは急展開につぐ急展開を見せ、あーもう最後まで激シブかったっスねー。そりゃ泣くよあのラスト! 安西先生を前にした三井 (当時長髪) ばりに泣くわ!(*3) ああもっと見たいアナザーアギトの活躍を見てえ。なんかこう回想ストーリーとかスペシャル放送枠で外伝とかないのかよ! マジで。
 とりあえずソフビ人形買いますよ! ライダー物は買ったことないけど、これだけは買っておかないとヤバい! そんな気持ちです。バー二ングアギト初登場の回見て速攻映画版見に行った(*4)ときに近い興奮。

*1 第四

他にも黒いG3ことG4とか、G3量産型のG3マイルドとか、あとワンカットだけ登場した過去のアギトとかもありますが、そういう話じゃなくて。

*2 ライダー1号

直撃世代どころか再放送ですらろくすっぽ見てないのに、ライダー1号にはどこか特別な思い入れを持たずにはいられないのは、藤岡弘と島本和彦のせい。

*3 泣く

だってあの雪山のシーン、「倒れずに歩いてる」んですよ!? 通しで見てない人には何の話だかさっぱりでしょうが。

*4 映画版見に行った

実はいつのまにか見に行っていた。面白かったですが、「涼の出番アレで終わり!?」とは少し思いました。

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2001.10.25(テレビの話より)

これだけは言わせてほしい

 今週と先週やってた『騎馬警官』の前・後編はいつもの騎馬警官とは違います!
 いつもはあんな風につまらなくありません!
 いつもはあんな風にフレイザーがバレバレの失敗をしたりしません!
 いつもはあんな風にご都合主義な展開をしたりしません!
 いつもはあんな風に短くまとめれば1/4の時間でも話が成り立ったりしません!
 いつもはあんな風にしっとりしたジャズをBGMに夜の町をあてもなく歩いたりしません!
 いつもはあんな風に結局たいして問題が解決しなかったりしません!
 いつもはもっとスンゲー面白いんです!
 ああもう、なんで人が「もう最高」って言った翌週からいきなり最悪にヒドい回が放映されるんですか。

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2001.09.16(テレビの話より)

HERE WE GO COUNT ZERO

 『仮面ライダー アギト』にドハマリ中な僕としてはもはや写真集なども買ってしまいそうな勢いをみせはじめています。「こちらは私服での撮り下ろしが多いです。アギトとはまた違った賀集さん・要さん・友井さんの表情が見られます。」(オフィシャルホームページ (東映版) より) という、あきらかにそれはアギトの写真集ではない、アギトの役者の写真集だしむしろそもそも女性向けに作られたものでは?というそれを前にして悩む IN THE 本屋。とりあえず買わないでおきましたが。
 また違った場面では『仮面ライダー アギト シールブック』というあきらかにそれは子供向けでは? というそれを前にして悩む IN THE 本屋。
 そんな日々ですが、とりあえず『てれびくん』の応募者全員プレゼントという名目の通販 (1500円) で『3大ライダー超決戦ビデオ』なんていうシロモノはバッチリ購入する始末。メチャーメチャカッコイイですよー3大ライダーがー (口半開き) 。

 あとは映画版をいかにして見るか、だ。お子様たちに混じって。

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2001.07.25(テレビの話より)

つまり

 『仮面ライダー アギト』のあらすじは、「みんな津上翔一 (アギト) に関わってしまったがために人生をおおいに狂わされる」ということでよろしいでしょうか?
翔一と出会ったキャラは全員 (美杉一家を除く) それがきっかけで人生をふみはずしていくように思うんだが、どうだろう。今週は北条まで……。

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2001.07.15(テレビの話より)

負けるな僕らのV1

 『仮面ライダー アギト』楽しいデース! ワーイ!
 とかいう具合に毎週日曜の楽しみといえばアギト。加えて先週からは『パワーパフガールズ』(*1)も日曜日に移動しまして、今日ともなればビデオデッキ大稼働ぎみです。それというのも朝早く起きるのはつらいので。
 とにかく今回のアレといったら、アギト (翔一) がG3-X装着するという、氷川刑事(*2)凋落人生のファイナルのような展開なんですが、個人的には翔一版G3というライダーの二乗になった状態がとてもカッチョ良くて素晴らしいので、このままでも別にいいんですが。(ひでえ)
 しかしその一方で氷川ガンバレという偽らざる気持ちもあるわけで、氷川刑事には今後V1装着ということで頑張ってほしいっていうか。(どっちにしろひでえ)
 いやしかし実際アレですよ。アギト・ギルス・G3(-X)というトリプルライダーっぷりを見せているこの番組に、加えてさらにV1が主役級で登場してテトリスライダー(*3)ともなればそのカッコ良さはライダーの四乗ですなわち無限大という式が成り立つ (成り立ちません)。個人的には本当にV1がもっと出張ってくれた方が嬉しいので、氷川刑事にはぜひV1を装着していただきたい。そしてライダー四人で最後の敵を倒したりするのだ。いや、まあそれってアギトがG3装着してる段階で四人にはならないんですけどね。

*1 『パワーパフガールズ』

アメリカ人が生み出した凶暴なスーパーバカアニメ。自分の中ではシンプソンズを超楽勝で越え、ビーバス&バッドヘッドに迫る勢い。

*2 氷川刑事

落ち着いて考えてみると、主役の一人という立場にもかかわらず、作品中一番さんざんな目にあっているキャラクターでは?

*3 テトリスライダー

ダブル、トリプルの次はテトリスという誤解。

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2000.10.02(テレビの話より)

アンニュイな気分

 けだるい休日の午後。
 録りだめしてあったビデオを横目で見ながら、僕はふとこんな事を考えた。

「なんで『笑っていいとも! 増刊号』なんか予約してるんだろう」

「しかも毎週設定で」
いや、でもビデオだとCM抜きできるし……。(そういう問題ではない)

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2000.07.25(テレビの話より)

夢じゃなかったんだ

 と、いう言葉をgoogleで検索すると、本当にそういう状況(*1)をつづったページが大量にヒットしてちょっとどうかと思うんですけど、そんな話をしたいのではなく。
 前回書いたあの謎のクイズ番組の件でメール頂きまして、どうやらあの番組は本当にあったらしいです。ラピュタばりに。
 しかしその人の記憶でもおそらく『木曜スペシャル (日本テレビ)』であったということぐらいしか手がかりが残っておらず、事件の真相はいまだ藪の中。いや、木曜スペシャルという段階でイコールヤラセということで片づけてしまって大丈夫という気もするんだけど。
 あの番組について詳しく知っている方、今なお募集中。

*1 そういう状況

あなたが「夢じゃなかったんだ」という言葉から想像するような状況

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2000.06.24(テレビの話より)

夢と現実の狭間で

 あれは夢だったのか、それとも現実だったのだろうか。
 僕の子供のころの思い出で、今にして考えるとどうしてもうまく説明のつかない不思議な記憶がある。
 とかいう具合に書くとまるでこれからロマンスティックな物語が始まりかねないいきおいだが、その記憶とはテレビのクイズ番組を見た記憶でこれっぱかりもロマンの香りがしないのであった。

 とにかくその番組というのはこういう具合だった。
 スペシャル番組だったと思う。とにかく壮大なのである。まず一般から公募された出場者がいて、彼らがまあクイズ番組でいう回答者の立場になる。男女ペアだったと思う。
 そこで出される問題だが、それはなんというか暗号文なのだ。予言詩のような。記憶に残っている文面の最後は「そして私に口づけせよ!」だった。本当はこの前に何行も「〜〜の中心にて〜〜を見つめ私は待つ。」とかそういう雰囲気の言葉があったのだと思う。
 暗号文は、世界のどこかに番組スタッフが用意した宝のありかを示している。回答者の二人はスタジオに用意された百科事典だの何だのの資料をあさって、その暗号を解くというスリリングな内容だったはずだ。
 ここまでは、まあそんな番組があってもおかしくはないという話なのだが、ここから事態は変な方向に動き始める。回答者はスタジオにいる。そして見つけるべき宝は世界のどこかにある。そこで、その宝を探しにいく人間というのが別にいるのだった。たぶんタレントじゃないかと思うんだけど、その人は回答者の指示にしたがって世界を飛び回るのだ。いや、ちょっと待って、それは企画がダイナミックすぎじゃないのか。
 もし回答者が間違った推理をしたらどうするんだ。インドに宝があるはずなのに、「ニューヨークに行ってください」とかの指示がとんだら番組はどうなってしまうんだ。だいいち、ニューヨークに飛んでいる間、回答者はただ何時間もスタジオで待ってるだけなのか。
 どうもおかしい。物凄く大胆なヤラセなんだろうか。だいたいあのあいまいでどうとでもとれる暗号文から正しい意味を解釈できるという段階でヤラセっぽいじゃないか。しかし、そこまでダイナミックなヤラセというのは、当時のテレビ業界でもいくらなんでもないんじゃないのか。いや、川口浩の探検隊シリーズがあった時代だから、あるいは……、しかしこれはまがりなりにもクイズ番組だし……。
 という具合で話のつじつまが合わず、どうも自分の記憶を信じることができないのだが、しかし夢かなにかにしては細部のディティールを妙に憶えているのである。回答者の「アーチを探せ」という指示を受けたレポーター (?) が英語で「アーチはどこだ!」と叫びながら街を走り抜けるシーンを僕はいまだ克明に憶えている。この男は「アーチ」というものをよく知らなかったらしく、目と鼻の先にあるのに気付いていないのである。そしてアーチの下で見つけた宝はなんと巨大なヘビだった。「私に口づけせよ!」という暗号の指示通りにヘビにキスしなければならなくなる彼。制限時間はせまるが、彼は躊躇する。時間ぎりぎりで成功。回答者コンビには賞金 (賞品?) が支払われる。決してこれは夢などではなかったと思うのだ。

 誰か、この番組について知ってる人は教えてくれませんか。マジで。

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2000.04.28(テレビの話より)

芸人の鑑

 たとえばテレビを観ていて、「こいつだ!」と思える芸人に出会える確率はどれほどのものだろうか。このお笑いバブルの現代(*1)においてもそれは限りなく低い。
 そんな中、僕の心を震わせたのは他でもない、松尾伴内その人である。
 これは冗談ではない。松尾伴内である。元たけし軍団(*2)である。『なんでも鑑定団』とかで出張鑑定の司会をときどきやっているあの人である。笑顔がチャールズ・ブロンソン似の彼である。諸君、誤解してはいけない。彼の司会進行は実によどみなくもツボを押さえている。
 トバすところでトバし、オトすところでオトす。これはちょっと気の利いた若手でもできることだが、松尾の場合その呼吸、いわゆる「間」のつかみ方が実にうまい。最近とみにナチュラルな表現が幅をきかすお笑い界ではあるしそれを一概に否定する気もないが、しかし松尾のこの芸を目にした後ではそうも言っていられない。松尾は上手い芸人だ。
 たしかに器用な芸人ではないし、たとえば彼がメインに立つ番組というのもちょっとそれはそれでどうかというかんじだ。とはいえ、それが彼の上手さを否定する材料にはなるまい。言ってしまえば松尾にはいぶし銀の魅力がある。今もっとも注目する芸人は松尾だ。注目したところで何かが変わるわけでもないが、やはり松尾なのである。そして松尾伴内はそんな観られ方の似合う、いい芸人なのだ。

*1 このお笑いバブルの現代

ごめん適当書いた。勢いで。しかし「〜バブル」という表現をすると、たとえ本当はそれほどでなくても不思議な説得力がにじみ出る (例:「いまや空前のDVDバブルと言われている」「まさに現代の雑誌流通バブルの象徴とも言えるこの事件」)。やはりバブルは凄い。これからはバブルの時代だ (誤解)。

*2 元たけし軍団

もしかして今もそうですか?

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2000.04.01(テレビの話より)

春の選抜思いつき

 ニュースで春の選抜高校野球やってるの見て、ふと思ったこと。
 どっかの高校で校歌がQUEENの『WE ARE THE CHAMPIONS』のところあったら色々な意味でスゲーだろうなあ。
他にも「こんな校歌があったら……」系の曲はいろいろあるでしょうが、それは各自で考えて胸にそっとしまって誰にも言わないでください。

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2000.03.20(テレビの話より)

たぶん北海道限定ネタ

 永遠と思われたものにも、いつか終わりはくるものですね。
 あの頃はただ嫌っていただけなのに、目の前から消えてみると奇妙なほど寂しく感じます。
 諸君、いつのまにかTVから『マルタケのしめさば』のCM (She make SABA!) が消えていることに気付いているか。
 そして「ぼくサッカーで優勝したよ」の藤野聖山園のCMも。
 そのうち『全自動パワー融雪機モンスター』(フタ開ける・雪入れる・これでOK全自動) のCMもいつかなくなるのだろうか。
ちなみにネットで検索したところ、マルタケ食品はまだ存続していた。あと「藤野聖山園」だったかどうかよく憶えてない。あと全面的にローカルな話ですいません。

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2000.01.14(テレビの話より)

イメージアップ大作戦

 ここのところちょっと辛口トークが続いている結果、ネット人格が怖い系の人と思われては心外なので、こんなところもあるのねという一面をのぞかせてみることにしました。
 私はメリーズパンツのCMに出てくる、おどるくまちゃんを見るたびどうしても顔がほころんでしまいます。以上。さあ帰った帰った。
こうやって自分でふって自分で落とすのもちょっとどうかと思うな、おれは。あとメリーズパンツだったかムーニートレパンマンだったかも自信なくなってきた。書いてて。

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1999.06.19(テレビの話より)

北海道限定ネタ

 『道新TODAY』(*1)のCMを見ると無性に切なくならない?

*1 『道新TODAY』

TODAYと書いてトゥデーと読む。

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1999.06.06(テレビの話より)

朝八時の狂気

「とにかく一回観てみて。マジで怖いから」
 最近生活が荒れてかえって早起きになってしまった某氏はそう主張したのだった。金曜朝八時の子供向け番組『テレタビーズ』である。どうでもいいけど、朝早くにきっちり目が覚めてヒマなのはわかるけど、観るなよ。子供向け番組を。
 で、『テレタビーズ』。その逆オススメに気圧されて一応録画してみましたが、これ、本当にマジで怖い番組でした。静かなる狂気っていうのはたぶんこのことです。
 我々にとっての子供番組といえば『ポンキッキ(ーズ)』とか『セサミストリート』ですが、あれにも一応あれなりに脈絡というかストーリー性はあったじゃないですか(途中にたびたび挿入されるナンセンスな15秒アニメは除く)。そんなものはこの番組にはありません。光を放ちながらひたすらに回り続ける風車。地下から唐突にせりだしてくる伝声管から聞こえる無意味な声。テレタビーズ(※着ぐるみ)達の異常としか言いようのない、意味をなさない会話。それをあの子供番組特有の暖かみのある映像で。それでいてやたらと焦燥感をあおるローアングルを多用。不気味なカット挿入の方法論は、現代前衛映像さながら。これ、子供のトラウマになったりしないのか。しないんだろうけど。でも、怖いよ、これ。
 途中に入る子供たちによる工作コーナーなんかは、まあごくふつうでホッとしますが、それも「もういっかい」とか言ってマジでもう一度同じフィルムを繰り返すのは衝撃でした。三、四分はあるフィルムなんだぜ。なんて大胆な演出。
 とにかく一回観てみて。マジで怖いから。

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1999.05.21(テレビの話より)

マチャアキ

 無造作にテレビをつけたら、『チューボーですよ!(*1)』をやってて、前後の状況は知りませんが堺正明が「俺こんなことするためにタレントになったんじゃないんだけどな」と言っていました。しかしだからといって、じゃあマチャアキは他の何をするためにタレントになったというのだろうか。

*1 『チューボーですよ!』

隠れた人気番組。

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