人生: 花と太陽と雨と(まとめ読み)

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花と太陽と雨と(まとめ読み)

プレイステーション2用

※下に行くほど新しい記事です。


目次から...

2005.07.17(花と太陽と雨とより)

長い前置き

 『花と太陽と雨と』を遊ぶことにした。
 そもそも『キラー7』にすっかりメロメロになって「あんたスゲエよ! 言ってみりゃザ・マン(ひとかどの男)だよ!」と興奮したのがついこの間のこと。で、こうなってくるとキラー7を創った男ことグラスホッパー・マニファクチュアの須田先生(はげましのおたよりを書こう的表現)の他の作品も気になってくるのが人情。そこで中古屋探し回って手に入れたのが『花と太陽と雨と』である。
 本当は『シルバー事件』がすべての始まりだった的な話も聞いてるんですが、実際売っちゃいねえよシルバー事件! さすがに初代プレステのゲームだと市場にかたよりがあるものだ。あとキラー7がやたらに濃いゲームだったので、比較的「薄味」とされる(聞きかじり情報)『花と太陽と雨と』で心をクールダウンしといた方が身のためではないかという気持ちもはたらいた。

 で、『花と太陽と雨と』。実はちょっと迷っている。
 このゲームを遊ぶことにしたのはいいが、ある程度進めてみて、こりゃー多少のネタバレ的なことも書かないと日記にならないわと気付いたのだった。
 ヘンなゲームなのだ。
 いや、そりゃ『キラー7』もたいがいヘンではあったけど、このゲームに至ってはコンセプトの段階でヘンなのだ。基本的なレベルでおかしい以上、そこに言及せずに話を進めると日記としてははなはだ意味不明になってしまう。
 それともう1つ問題なのは、マニュアルに「総勢34人のキャラクターが登場」とか書いてあることだ。
 言っておくが僕は人の顔と名前を憶えてられないことに関しては日本でも1、2を争う逸材である。この国を動かせる男である。筆がすべるにもほどがある。
 簡単に言って、メモしてかないと絶対途中で誰が誰だったかわかんなくなるということである。そういう時にこのゲーム日記というやつは便利だ。
 てなわけで、今回のゲーム日記はある程度のネタバレをしつつ書いていこうと思う。もちろんそれ言っちゃったら遊んでても面白くないじゃん的なことは書かないつもりだが、「こりゃおもしれー! みんなに言わねえと!」とか思ったことは書いてしまう。そのくらいのレベルでいくつもりだ。あと、人名と。

 前置きだけでけっこう長くなってしまった。前置きばかりの人生だ。前置き or DIEだ。しかたないので、実際にネタバレが始まる日記は次回からにしよう。

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2005.07.18(花と太陽と雨とより)

プロロローグ

 南国の熱い陽射し、抜けるような青空、さわやかな空気、どっかから借りてきたような表現、そう、ここは南海の楽園ロスパス島だとかなんとか。
 会話ウィンドウの顔グラフィックとゲーム中のポリゴン顔が別人に見える人こと、主人公モンド スミオ。彼は「探し屋(サーチャー)」を生業とする黒スーツ野郎である。探し屋といっても何の説明にもなっていない気もするが、要するに人が探しているものを代わりに探す、一種の代行業である。『パルプ・フィクション』における「掃除屋」は別に掃除をするわけではないが、探し屋は文字通り探すのだ。いろいろなものを。ばくぜんとした職種だとは思う。
 ゲーム開始早々、案内人のピーター(映画で言えば脇役の頼れる男っぽいフェイス)に本人確認の認証的なものをさせられる主人公。
 使うはアタッシュケースに収められた暗号入力装置「キャサリン」である。ちなみにモンド スミオの独白に曰く、
「なぜキャサリンなのか?
「仮に『テツゴロウ』だったら
 オレは仕事をしなくなるだろう?
「そういうことだ」

 だとか。このゲームはこういうゆるめのさりげない笑いがテキスト中にちりばめられているっぽい。
 ともかくキャサリンである。USBだろうがビデオ入力だろうがあらゆる規格に対応した接続端子をもつすぐれものだ。個人的にとても欲しい気がする。接続端子部分が。
 これをピーターに接続。
 って、ええっ!? ピーター(頼れる脇役フェイス)に挿すんですか!
 まったく当たり前のように右目が光ってるよこのおっさん!
 どうやらこのゲームはこういうなんでもアリなノリ(やや韻)らしい。モンドが静かに目を閉じる。
謎はこの男に隠されている」(バン)
旅は果てなく続き──」(ババン)
獲物は魂を守り──」(バーン)
狩人は真実を狩る」(シャキーン)
時に探すだけの鎮魂歌」(ジャキーン!)
真実は一つ」(グワーン!!)
仕事だ キャサリン!」(ドーン!!!)
探索はここに集う」(ズズーン)
 (暗号入力開始)
 いや、本当にこういう感じ(*1)でひとことずつ効果音とカット割りを変えながら盛り上がってくのよ。バカな演出だなあ(ほめことば)。ちなみに今後もキャサリンを使うたびに毎回この演出が入る。ば、バカじゃねえの!(ほめことば)
 もはやこの時点で、このゲームがボケ倒し通しだということがなんとなくわかってきた。ゲーム開始直後に内容を感覚的に理解させる、優れた演出である。そういうもんじゃないのかもしれないが。
 「あきらかに変な状況に作中誰も疑問を持たない」という点では『キラー7』もそういえばそうだったが、キラー7のそれが主に作品世界のミステリアスな雰囲気作りに寄与していたのに対し、『花と太陽と雨と』ではむしろ面白方面にベクトルが向いている。やってることは似たようなものなのに、変われば変わるものだ。
 とにかくゲーム最初の暗号入力はクリア。ちなみにこのゲームでの暗号は、どこかに隠されているヒントを探して、そこから導き出される「数字」を入力することで解除できるようになっている(説明)。
 ついでに次の暗号入力もクリア。
 これでいよいよ本題、ゲームのタイトルにもなったホテル『花と太陽と雨と』に向かうのだが、長くなってきたので以下次回。いつになったら実際のプレー内容に追いつくのだ。

*1 こういう感じ

ただし文字であの効果音を再現するのが難しかったので、擬音はけっこう実物と違ってます。

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2005.07.19(花と太陽と雨とより)

新しい朝が来た

 さあ今日こそゲーム日記をいっちょう片づけてみよう。
 前回はプロローグといえる「ホテルにやって来るまで」について書いた。ここからはホテルに入ってからの話だ。
 探し屋モンド スミオが探すよう依頼されたのは、空港にしかけられた爆弾である。空港テロである。依頼者はよく考えてみると特に空港と関係ないホテル『花と太陽と雨と』支配人である。……変な依頼。
 とか思ってたら朝がきた。
 ここまで読んで、ゲームを知らない人には文章がつながってないように思えるかもしれないが、本当に唐突に朝が来るのである。寝ていたのである。いつから? さあ? 電話のベルで目が覚めると、そこはホテルの一室だった。
 モーニングコールで例の支配人(依頼主)、エドにたたき起こされてファ〜、眠いわ〜、眠眠打破とか欲しいわ〜、っつうくらいのダラけっぷりを見せたものの、そこはさすがに目覚めてフロントに向かうモンド。
 と、思ったら部屋のドアが開かねえ!
 ずいぶん冒頭からのつまずきである。冴えない主人公である。
 と、思ったら部屋が呪われてる!
 もはやつまづきとかそういうレベルではない。
 隣の部屋にいるホテル付メイドの「スー」と霊媒師の宿泊客「ファントム・シスター」(すごい名前)の協力になってない協力のかいあってというかなくてというか、とにかくなんとか暗号入力で難を逃れた主人公(もちろん例のバーン、ジャジャーンの効果つき)。それにしてもスーとファントム・シスターはボケっぱなしコンビか。涼しい顔でボケっぱなしか。
 とにかく部屋から無事に出られたからには、今度こそフロントに行かねば。そういや元々はそういう話だった。空港にしかけられた爆弾を探すんだった。
 と、思ったら飛行機が爆発した!(END)

 えー!?
 は、話が全然広がってねえうちからゲームオーバーですかい! 空(スカイ)なだけに!←うまいこと言ったとは本人も全然思ってないので情状酌量の余地はあると思いませんか
 と、思ったら白いワンピースの女の子が飼っているピンク色のワニが逃げ出した!
 読んでる人はあっけにとられるかもしれないが、遊んでる僕はもっとあっけにとられているので察してほしい。
 なんだか知らないがワニが逃げたのだ。場所はこのホテルである。主人公モンド スミオは不在である。
 何この意味ありげでまったく意味のわからない挿話。
 と、思ってたら朝がきた。

 電話のベルで目が覚めると、そこはホテルの一室だった。
 モーニングコールで例の支配人(依頼主)、エドにたたき起こされてファ〜、眠いわ〜、眠眠打破とか欲しいわ〜、っつうくらいのダラけっぷりを見せたって、コレさっきもやったじゃん! あれはなに? 夢? 一夜の? 幻? 飛行機爆発は夢だったけど、ファントム・シスターの存在は夢じゃなかったらしい(そして違うかもしれない)ことがいいかげんに語られ、この件は速攻でうやむやにされた。まあ、そういうゲームだし。
 とにかく今度こそフロントである。
 行かねばならないのだ、フロントに。
 しかしそこには404号室に宿泊するステファン・シャルポニエ(ややこしい名前)の罠が待ち受けていたのだった──(次回に続く)
 なかなか実際のゲーム進行に追いつくところまで行かないなあ。

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2005.07.20(花と太陽と雨とより)

終わらない夏

 フロントに向かうのだ。
 フロントに行ってセリヌンティウスを救うのだ(大宰治っぽく)。
 ところがステファン・シャルポニエのあん野郎がひどく漠然とした理由でジャマをしてくるのだった。具体的にはあいつの転がしたカバンで「マチ(萌えないメイドパート2。パート1はもちろんスー)」がすっ転んでその拍子に転がった清掃用ワゴンが階段をふさいでしまったので、フロントに行けなくなった。まわりくどいにもほどがある。
 水着美女ヤヨイや例の支配人エドを巻き込んだはた迷惑なナゾナゾに答えて、やっと一件落着。ふうやれやれと思ってたら、やっぱり飛行機が爆発した。(END)

 そ、そりゃー道草ばっかりしてましたから爆発もするでしょうが、ちょっとー! 僕のせいじゃないって!(保身)
 とか思ってたら、この間同様、ピンク色のワニが逃げ出した。あいかわらずシュールな展開だ。
 そして例によって目が覚めると、モーニングコールで起こされてフロントに向かうことになってるのだった。
 今度はマチも転ばないしワゴンも階段をふさいでないので大丈夫か? と思ったら、1階下りたところで覆面レスラーが筋トレしてて道がふさがっていた。
 な、なんだその展開は!
 いや、今さらこのゲームのシュール展開につっこむのもどうかと思うけどさ。しかし今までいろんなゲームを遊んできたが、「覆面レスラーの筋トレで道がふさがる」っていう形の障害物は生まれて初めて見た。
 そして304号室の「エル・クラッシャー」と、その師匠筋にあたる302号室の「エル・ソウルファイト(またの名をミスターパイレーツ)」のどっかで見たような、なんつうか作った人のプロレスLOVEが必要以上に炸裂したストーリーの末、まあ飛行機は爆発しましたよ。(END)

 もはや爆発を阻止することよりもどんなビジュアルで爆発するかを楽しみにしている自分に気がつきつつも、やっぱりワニは逃げ、そしていつものように目が覚めるのだった。
 今度こそフロントだ。まあ、どうせ辿り着けないことはわかりつつあるが。
 そしたら今度は2階の踊り場で、困ったヨッパライこと407号室のマリアが道をふさいでるのだった。
 だんだんこのゲームの流れがわかってきた。つまり、こうして徐々にフロントに近づいていくのだ。
 最初は部屋からも出れなかった。その次は4階の階段までは行けるようになった。その次は3階、そして今度は2階。いろんな障害を少しずつ排除して、そのたび起こる「飛行機爆発」という事実だけはリセットしてまたやり直すのだ。たとえると『リプレイ』(*1)──というよりは『恋はデジャ・ブ』(*2)の方が近いか。いやいや1歩ずつ問題を解決して爆発でリセットをかけるなら「キラー・クイーン・バイツァ・ダスト」(*3)の方がさらに近いか。だいたい雰囲気はわかっていただけたでしょうか。そんな感じ。なんでそんな風に1日がくり返してるのかとか聞かれても困る。いずれ明らかになるのかもしれないし、そうでないかもしれない。そういうゲームだからなあ。
 とにかくバーテンダー(無能)のロックの助けを借りたんだか借りなかったんだか、なんとかこのヨッパライを沈静化することに成功。いつものお約束がものすごい形で変化したことに爆笑しながら。
 さあ、今度はどうやって飛行機が爆発するんだ? さあ! と、もはや目的を見失いかけつつオチを待っていると、ちょ、いくらシュールな世界だからって、そ、そんなのってアリかー!?

 あまりの展開にあっけにとられながら飛行機爆発、あと、ワニ。

 さて、こんな感じでここまでずっとストーリーを追ってみましたが、ゲームの内容はなんとなくおわかりいただけたでしょうか。ちょうど実際のゲームの進行と追いついてきたので、そろそろ次回あたりからストーリーを離れてダラダラとしたゲーム日記に戻りますよ。たぶん。

*1 『リプレイ』

ケン・グリムウッドの小説。まあ、この手の「くり返される時間」テーマは他にもたくさんありますが。

*2 『恋はデジャ・ブ』

ビル・マーレー主演のコメディ映画。個人的に大好きな映画です。

*3 「キラー・クイーン・バイツァ・ダスト」

ジョジョの奇妙な冒険第4部。

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2005.07.21(花と太陽と雨とより)

先が見えない

 いつもと様子が違う。
 それが今回のプレイで一番あせったことだ。

 前回の日記でまあ、だいたいゲームの流れはOKばっちりつかんだ的な高い立場から物を言っていたが、ごめんあれ嘘。
 嘘というか、あれ書いた当時はそう思ってたんだけど、なんだこの展開は。

 ゲーム未体験の人に配慮しつつ遊んだ人にはわかるように書くと、毒物と占いが関係するエピソード。そう、あれ。
 いままではのほほんと遊んでいた。さわやかムードの海外リゾートホテル的なポリゴン空間をどてどて歩いて、シュールでこう言っちゃなんだがバカっぽいノリの事件とも言えない事件を解決していってた。肩の力を抜いて遊ぶってのも、やっぱいいよねー的なことを井上陽水ばりに緊張感のない笑顔で言っていた。
 しかしなんか今回は様子が違う。
 そもそも事件じたいがこれまでの突発的わりと誰でも解決できそうだけど面倒だから主人公だけが奔走するはめになる的なものではない。事件である。姉さん事件です。舞台がホテルだけに。中途半端に古いにもほどがある。
 そしてこの件の重要キャラクターの言ってることもなんだかおかしい。何か非常に含みのありそうなことを言っている。どうしちゃったんだ、今までも含みはありそうでしかしおおむね無視できるレベルの発言が頻発したゲームではあったが、今回はそういうのと微妙にノリが違う。おいおい、話が違うんじゃないのか! まあ、よく考えたら別に誰からものほほんとしたゲームだとは言われていなかったわけですが、これまでのゲーム展開から言えば確実にのほほんとしてたじゃない。
 そしてこのエピソードは結局おなじみ飛行機爆発とともに解決したわけなんだけど(←こう書くと解決したようには見えない)、あきらかに後に尾をひきそうなモヤモヤしたものも未解決のまま残っていたのだった。こ、これは本腰を入れてかからねえとヤケドしそうだぜ!

 で、次のエピソードはこれまでで一番バカっぽかった。←オチ
 もうなんなんだよこのゲームは!
 具体的なことをぼかして書くと、カイ・ショウタロウが出てきたエピソード。もしかするとまた出てくるかもしれないから言い直すと、カイ・ショウタロウが初登場のエピソード。
 わかんねえ! こんなに……なんつうか、ドタバタコントをしてていいのか。さっきまでの君はどこに行ってしまったんだ。それともこれすらも自己言及的なメタテキストだったりするのか(←言ってる人も意味わかってないから大丈夫です)。
 さ、さすがキラー7を作った人がその前に作ったゲーム!(ややこしい表現)

 いったいこのゲームはどこに行くのだろうかと思いながら、今はその、ユウリとセイジのオルガンにまつわるエピソードを終えたところです。あ、とうとうホテルからは脱出しました。
 この先、どんどん遠くまで行くようになったら移動にえらい時間がかかって大変なことになるんじゃないのかと変な心配をしつつ。

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2005.07.22(花と太陽と雨とより)

ラン・モンド・ラン

 ゲームと自分で、うまく歯車がかみ合ってないように感じることがないだろうか。
 そうか、ないか。僕だけなのか。
 ではそれがどういうことなのか説明しよう!(←YESと答えてもNOと答えても始まる強制イベント方式)

 そう、それはゲームをやった人ならわかるように説明すると、自動車事故に関連するエピソードだった。
 自動車事故。まあ、普通大ピンチですわ。自分が巻き込まれたわけじゃないとはいえ、他人のピンチは自分のピンチとか外国の格言めいたことを言ってみよう。どう? 説得力なかった?←うざい
 で、とりあえず人を呼ばなきゃってんで走る僕。どこに? まあ、とりあえずはふだん根城にしてるホテルであろう。そこにしか知り合いいないし(若干寂しくなる)。
 とはいえホテルまではけっこう遠い。遠いけどそんなこと言ってもしょうがいないんで走るっしょてんで、軽くジョギングで到着。そして何も起こらず。
 どうやら最初の「すわホテルだ!」という選択の時点で間違ってたらしい。ウワーとか言ってまた事故現場戻って今度は逆方向にGO。ここにたどり着くまでの往復が仮にリッジレーサーだったらコース1周はしてるぜってな無駄な労力と意味のない仮定をついやし、どうにかこうにかイベントは進行しました。
 なんだかんだあって今度は、とある看板を目印にGOとか言われてまあ言われた以上は走りますよ普通。ちょっとした長距離走で疾走。そして行き止まりに到着。
 行き止まり?
 おいおいちょっと待て、看板を探して走ったら行き止まりまで来ちゃったよこれどうすんの、とクレーマー気分まるだしでオレ、今、輝いてる!(誤解)と思ったもののこのゲームにサポートセンターがなかったのでどうすることもできず、みじめに元の道をてってこ走るモンド スミオ。
 ああ、コン・スミスに人格交替できるならYボタン押して高速移動できたものを(ゲームをお間違えです。あと対応ハードも)。デンジャラス、なんつって。とりあえず実際に口で「デンジャラス」と言ってみたが、あいかわらずモンド スミオのスピードは早くならない。←そうでしょうね
 あ、看板ってこんな近くにあったのか。あんまり近いからサーチ範囲(己の)に入ってなかった。簡単に言って見えているのに見えてない状態だった。

 どうにかこうにかあって、今度こそ事故車の問題である。
 ここゲームやってない人のためにかなり無理のあるぼかしかたをしますが、この問題を解決するにはある球状の物体を探さなければならないのだ。それはどこかにあるのだ。漠然としたことを書いているが、実際ゲーム中でもどこにあるのか具体的な表現が出ないので実はこれで正しいのだ。
 で、あっちこっち走り回りましたよ実際。まずはホテル。はずれ。その横道。はずれ。ちょっと横道にそれた施設。はずれ。事故現場。あれ、一周して戻ってきちゃったよ。
 今度は逆方向に行ってみる。ちょっとしたマラソンくらい走り回った結果をぼかして言えば、いろいろあったけどどれもはずれ。仮にこれがリッジレーサーなら1レースは終えてるぜっていうくらい走り回ったけどこれはリッジレーサーではないし肝心の球状の物体も見つかってないのでイベントが進まない。
 現場百回的なノリで最初の場所からやり直してると、そんな僕をあわれんだ神的な存在(あるいは通常イベント)から、××を探せ、NOW! DO IT!とののしられる。あ、「××」というのは卑猥な単語ではなく、未プレーの人に配慮した結果です。←説明をしたことでよけいイヤな感じになったね
 ××ってあのあたりか、いやそれさっきも探したけどそんな気配はかけらもなかった気がするんだけど。これは見落としているということか。またさっきみたく見えてるのに見えてなかったということか。というわけで目をこらしながらグルグル回ってみる。こう書くとすごく変なことをしているようにも読める。
 ……やっぱり見つからない。念のためもう1回さっき僕をあわれんだ神的な存在(あるいは単なる普通のメッセージ)のとこまで戻って聞き直してみる。特に変化はない。ということは、やっぱり見落としてるか少なくともフラグを立てそこなっているということだ。
 もっぺん××のあたりを調べる。どっかに脇道でもあるんじゃないかって「走行ルートの端」に斜め方向でぶつかりながら走る。これがリッジレーサーなら激しいタイムロスだが、どうして僕はリッジレーサーでたとえたがるのか。そして一向に脇道も見つからない。
 よもや僕は「××」の意味を取り違えているのかもしれないと思い直す。たとえば、そう……ホテルの中に入ってあのへんに××に行く扉があったりはしないか。ありうる話だ。いかにも見落としらしい見落としだ。
 まあ、結局その見込みははずれたんだけど。このさいだからってんでホテル内の行けるところは全部調べたりすらしましたよ。たとえば屋上から飛び降りると、そこは××だったとかそういうこともあるかもしれないじゃん。※たぶん古いアドベンチャーゲームのやりすぎ
 走るのではなく、歩いてみたりもした。あの長い距離を、リッジレーサーでいえば時速40km/hぐらいの速度で。もっと範囲を広げてみるべきじゃね? とか思ってあきらかに僕の常識の中の「××」ではない場所も探してみたりもした。
 結局徒労に徒労を重ね、これがリッジレーサーならそろそろ全コースクリアしてるんじゃないのって頃になって、単純に見落としてたことに気付きました、球状の物体。見えているのに見えてない状態だった。

 なんだかんだあって、いよいよゲームの華ともいえる暗号解除シーンである。決め文句とともにバン、ズバン、ジャーンとかいう感じで盛り上げ、そして暗号入力! そしてはずれ!
 ……あれ?
 い、言っとくけど僕はこれまで暗号解除に失敗したことってないんですよ? そう、誰にだってミスはあるさ。オーケー、可能性としては低いんで除外してたこっちの方を試してみよう。……まあ、はずれましたがね。
 いや違う違う! よく見ろ、ここにこんな重大なヒントが隠されてるじゃないか。はっはっは、まったく俺としたことが、こんな簡単なことに気付かないなんて。……やっぱはずれました。
 いやいやいやいや! あのヒントの解釈が間違ってた! アレだけにアレするんじゃなくて、アレとアレとアレにアレしろってことね! そりゃそうだ、そっちの方が理屈に合うし! ……で、当然はずれた。
 あー、OKOK、そうね、ちょっとアンフェアな気もするけど、アレ全部にアレするって解釈もアリっちゃアリですわな。そろそろわかってきたと思うけど、むろんはずれましたよ?
 こ、これは、……そうか、ヒントはここだけにあるとは限らない。もっと別の場所を探すべきなんじゃないのか。てなわけであちこち探して、ええ、別に見つかりませんし、僕なんか死んじゃえばいいんじゃないのかな。
 その後、かなり追いつめられて押して駄目なら引いてみな式に入力したところ、ごく普通に解除できました。
 あー、そうか、かなり最初の方に出たヒントね、あああれ、あれの解釈を間違えてたわ。

 いかがだったろうか。諸君もリッジレーサーの腕が上がったことだろう(錯乱)。かくのごとく今日のプレイは歯車がまったくかみ合っていなかったのだった。ときどきあるんだよねーこういう事が。これはもう今日はやめといた方がいいなと、セーブしてそっと電源を切りました。
 明日は歯車がかみ合いますように。

メモ:今日の登場人物(順不同)

  • ケン
    自転車男。あのチャリを貸してくれればもっと早く移動できたのに。と『MOTHER』っぽいことを少し考えた。
  • ステップ
    スリテク(スリのテクニック)を持つ男。ということは正体はナチス軍人かもしれない(※意味がわからなくてもジョジョの第2部の話なので、気にしないでください)。あと、へんな名前だと思う。
  • クソ親父
    本名出てきたっけ?

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2005.07.23(花と太陽と雨とより)

がっかり日記

 売ってない。
 なにがって、『シルバー事件』が。
 いやあ『花と太陽と雨と』もやっぱり面白い以上、これはさらに前作にあたる『シルバー事件』も遊ばないとウソでしょってんで探してるんだけどさすが初代プレステ用だけあって売ってないのこれが。
 行動範囲周辺の中古屋を地道にめぐってるんだけど、一向に見つかる気配がない。
 なんつうか、中古屋をめぐって結局見つからないのって、ものすごく純粋に徒労ですね。徒労、TK RAVE FACTORY風に言えばtroですね(それはどうか)。ただ行ってただ帰ってくるだけか。なんだこの生産性のなさは。
 いつもならこういう時は足で探す苦労よりも、多少値が張っても手軽なネット中古通販を選ぶところだが、ネット通販だとプレミア価格ついてるのでさすがに手を出しづらいし、今回は近所の中古屋で手に入る見込みがあったのだ。あったはずなのだ。あった気がするんだけどなあ。
 記憶があるのだ。中古屋に『シルバー事件』置いてあったという記憶が。だが、どこの店だったかが思い出せない……あの記憶は、一体……まさか、そんな!? このような奇怪な事件は、決して珍しいことではありません(吹き替えの声で)。僕の記憶力はかなりいいかげんなので、単なる勘違いという可能性もなくはない。でも比較的最近の記憶で、どっかで見たような気がするんだよなあ。
 もうあっちこち回って、店員の態度が悪かったという理由で何年も行ってないあの店まで探して、これはもう夢で見たんだな、他にありえない。と自分を納得させかけたそんな矢先。ついに『シルバー事件』のパッケージを発見したのだった。
 「売り切れ」の札がかかっていた。
 ……思い出した。そうだ、このワゴンセールのワゴンの中で見たんだ。あのときも「こんな話題作がワゴンって珍しくね? ああ、でも売り切れか。つうか売り切れなのにワゴンに置いたままにしとくのって、どうだろう」と思い、その奇妙さゆえに記憶に残っていたんだった。やっと思い出した。
 結局、プレミア価格のネット通販で注文しました(がっかり)。

 そんな今日このごろであるが、もちろん遊ぶぜ『花と太陽と雨と』!
 いまのところだいたい1日1時間、1日2〜3話ペースで遊んでて、何時間もゲームに没頭できないタイプの僕にちょうどいいテンポでゲームが進んでいる。短いスパンの連続でサクサク進めるゲームというのは、集中力に欠けるゲーマーにとってことのほか楽しいものだ。
 今日といえばのっけからいつもとパターンが違う展開になり、えーとこれをゲーム遊んだ人にだけ分かるように説明すると灯台に関連したエピソードですが、おいおいこれはどういうことだと思っていると、ドギャーンつう効果音が鳴りそうなほど衝撃の展開になりました。
 え、ええ!? 何これ、ちょっと、おい!
 そしてワニ。
 そして再びいつものように朝が……って、なんか違う!
 なんということだ。衝撃につぐ衝撃だ。やられた。
 そうなのだ。こういうはめになるのだ。普通に考えれば。
 でももともとシュールな展開大アリのゲームだから、それはないだろうと気にもしていなかったのだ。その油断をつかれた。
 新しい登場人物が次々に現われるが、なんつうか、さすがにこの人たちを描写すると重大なネタバレになりそうな雰囲気がぷんぷんしてるんでやめておく。いよいよもって抽象的なことしか書いてない日記になってきたぞ。
 話はすごい勢いで急展開をみせ、こ、この盛り上がり方は尋常じゃねえな!とか思っていたのだが……。
 だが……。

 えーとね、まあ、結論から先に言うと、攻略サイトを見ました。
 いや、これでも努力はしたんだってマジで! 見てよこの苦労の跡を。ネタバレにならないレベルまで縮小しましたが。
メモ  こういう試行錯誤をメモ帳に何枚も書いてがんばったんですよ僕的には。ゲーム遊んだ人ならだいたいあの場所だなとわかってもらえると思う。
 けどなー。あれはちょっと難しくないか。好きなゲームについて苦言めいたことを書くのは本意ではないが、答を知ってから考えるにあれはプレイヤーの誘導がうまくできていなかったのではないか。ゲーム遊んでない人にはなんのことかさっぱりでしょうが、僕はあのシーンに関してだけは攻略サイトというか、ヒントは見てもバチは決して当たらないのではと思う。
 とはいえそれもこれも答を知っているから言えること。
 攻略サイトを見るまでについやした脳の労力、そして時間、そして攻略サイト見ちゃったら負けじゃねえのという苦悩。
 なんだかがっかりしながら、いいかげん時間もかけすぎてしまったので今日はゲームを終えたのである。ああ、今日はこんなのばっかりか。厄日か。前回も似たようなことを言っているが。  

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2005.07.24(花と太陽と雨とより)

疑問を幕は待たない

 たぶんもうじき全ては終わるのだろう。
 今どのへんかと言うと、初めて白黒の小動物を見たあたりである。そうそう、もちろんあのへん。
 そこでセーブして電源を切ったのだった。

 もうじき僕は空港に着く。飛行機の爆発を食い止めるために。
 最初に思っていたのよりもはるかに謎めいた話だった。
 はじめに思っていたような、何の説明もなく不条理に1日が繰り返され続けるだけの話ではなかった。
 いくつもの謎が匂わされ、『キラー7』に関わる件が提示され、あとたぶん『シルバー事件』とも関連性がある何事かが出ては消えていった。
 この謎が全て解明されるかどうかは知らないが、どうあれもうじき僕は空港にたどり着き、そこで全ては終わるのだろう。

 空港に着いて、それから何度やり直すことになるのだろうか。
 1度か、2度か、それともそのままエンディングになだれ込むのか。
 あと何日遊んでいられるのだろうか。通販で買った『シルバー事件』が届く前に終わると、届くまでの間、落ち着かなくなることだろう。というかやっぱり『シルバー事件』を先に遊んどいた方が順番として正しかったんだろうけど、後悔先に立たずである。
 きっと空港で全ては終わり、僕は『シルバー事件』をやり始めるのだ。

 主人公は納得を得られるのだろうか。
 あとどれだけ走り回るはめになるのだろうか。
 ピーターには再会するのだろうか。その時どんな話をするのだろうか。
 車は返してもらえるのだろうか。
 ワニの意味は分かるのだろうか。
 もうあのレスラー達は出てこないのだろうか。
 マリアは結局なんだったのだろうか。
 写真には何が写っているのだろうか。
 トイレから出してあげられるだろうか。

 ああ、きっと最後まで紅茶は飲めないんだろうな。

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2005.07.25(花と太陽と雨とより)

遥か島を離れて

 ついにゲームは終わった。そんな日の日記である。もちろん大事な部分は書きませんよ。

 朝からいつもと様子が違う。
 何人かの人が、これまでのいくつかの疑問に答えてくれる。
 でも結局すべての謎に答が出たわけではなく、それどころか彼らの言葉は矛盾すら感じさせる。
 まあ、いつものことなんで、気にせず先に進もう。

 しばらく行ってなかった施設名を出されて、まったく見当違いの場所を探すこと数分。辞書を引いたりすらもした。よく考えたら説明書のマップにずばり施設名が書いてあった。
 とうとう最後までウロウロしっぱなしである。うろつき童子である。人はここまで筆を滑らせることができるものか。
 その後も駐車場に行けっつわれてそれがどこだったのか分からないとか、また別の施設内で「あっちに行くとイベントが進行しそうだから、その前にまずこっちに行っておこう」と思ったそっちでイベントが進行することがわかって、また逆走してあっちまで行って行き止まりなのを確認してからまたこっちまで走る、っていう考えすぎの所産をボコボコ生みながら走り回った。最後までこんなもんである。

 そしていよいよ最終目的地といえるある狭い場所にたどりついた。思えば、この到底ドラマチックとはいいがたい場所にたどり着くことを僕は渇望していたのだ。ここに着けばすべては終わると信じて。
 で、なんかとんでもないことが起きた。
 目の前でまったく不条理としか言いようのないことが何の説明もなく起きた。
 着地点だと思ってたら、むしろバウンドしてとんでもない高さまで放り上げられてしまった。
 わけがわからないままに先に進む。半分は予想通り、しかし半分はさっぱりわけのわからないことになる。
 事態は立て続けに迷走し、同時に物語は凄いスピードで整理されていく。
 そして……、まあ、その後はいわゆるクライマックスなのでこれ以上この日記に書くことはしないのですが。
 ひとつ言えることは、ああやっぱ『シルバー事件』先に遊んどくのが正しい順序だった!ということだろう。それだけが僕の痛恨のミスだ。しくじりだ。まあセーブデータはあるし、シルバー事件終えたらまた遊び直してみるのも一興か。謎の答はぜんぶメモしてあるし。

 初めのうちはメモも簡単なものだった。
 単に暗号の「数字」を忘れるといけないので(僕は数字が苦手で、3ケタを超える数字は5秒以上覚えていられない。いつのまにか2桁目や4桁目がごっちゃになるのだ)メモしていただけだった。その量、実に1行。
 途中から謎解きのヒントらしき言葉も順次メモしていくようになった。終わった後から見てみるとけっこうムダなことも書いてある。これもしかしてヒントかな、と無駄に気を回して書いたムダなメモだ。それが各エピソードにそれぞれ2、3行ほどある。
 そして後半を過ぎたあたりから、物語で重要な伏線と思われた言葉もメモするようになった。初めのうちはまだ数行程度だけど、終わりの頃になると十何行も書いてある。1エピソードでメモ1ページをまるまる使っている。どうでもいいけどこのメモ、何も知らない人が見たらとうとう僕がおかしくなったか(これまで以上に)と思うであろうことうけあいだ。なんかスゴい感じの言葉がえらく断片的に書いてある。矢印があっちこっちグチャグチャに引かれている。
 これは、そういうゲームだった。
 最初のうち、ゆるいテキストとシュールな展開を笑いながら、ヘンな世界に徐々に慣れていき、そのうち起こる変化にドキリとさせられつつ引き込まれ、そしてカウンターで入ってくる黄金の左ストレート級のギャグに爆笑し、最後は脳を揺さぶらんばかりの怒濤の展開でフィナーレを迎える。テキストはあいかわらず時々ゆるい。
 後に残るのは美しきロスパス島の風景の思い出。南島の鳥の声が遠くから聞こえるあの島で、僕は確かにスーツに染みこむような熱い陽射しを感じていた。乾いた砂混じりのアスファルトを走った。ホテルに入った時の、涼しい空気が好きだった。ゲームなんだから暑いも何もないだろうが、それでもホテルは涼しかったし太陽は暑く照りつけていたのだ。そういう美しい世界がきちんと3Dのポリゴン空間上に作り込まれていて、僕はその世界を愛した。さらば楽しきロスパス島の日々よ。

 ところで最後に、どうしても疑問だったんだけどもしも何かの伏線だったとしたらネタバレになるから、ゲームが終わって確認できるまで書けなかったことについてぜひ言っておきたい。
 ガイドブックを読む場面で、いつもページ操作に違和感がぬぐえなかったのだ。というのも、横書きの文章なのにページは「右開き」だったから。
 「右開き縦組み」「左開き横組み」というように、本文が横書きの本は左開き(表紙を開くと左方向にめくることになる形)というのが出版界の常識である。そうしないと読みにくいのだ。縦書きと横書きが同居するような本はわざわざ「前半右開き縦組み・後半左開き横組み」にして本の表と裏の両方を表紙にするほどまでに、これは製本上の絶対のルールなのだ。
 それがこのゲームのガイドブックでは平気で破られている。おかげでいつもページを先に進めようとして後に戻るはめになっていた。なんだったんだろう、あれは。そしてこのガイドブックを正確に模したという公式ファンブック(現在絶版)はどうなっていたんだろう。狙ってやってたにしろ天然だったにしろ、印刷所の人に「このド素人が!」とか怒られてなければいいけど。僕が心配するのは、ただそのことだけだ。  

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