人生: 過去ログ 2003年10月

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過去ログ 2003年10月

※下に行くほど新しい記事です。

2003.10.01(マンガ・アニメの話より)

THE END

 『EAT-MAN』の最終巻がついに出てしまった。まあすでにこの作者の人は『RAY』が始まってるっていうか早くも2巻まで出てるんでこの先の心配は別にしないわけですが。とにかくあの名作『EAT-MAN』が完結である。ちなみに個人的には連載分は読んでないっていうかどの雑誌に連載してるかもよく知らないぐらいなので、とにかくこの最終巻が僕にとっての最終話なのだ。なんだそれ。
 で、EAT-MAN第19巻。なんていうか……いいマンガだったなあって、しみじみ思わされましたよ。
 悪く言ってしまえばこの吉富っていう人、器用貧乏みたいな作家なんでまあそういうところもあっていまいちスターダムにのし上がってないんですけど、このマンガが売れてないであれやこれやが売れる世の中ってのはやっぱりどこか間違ってるって僕は思うわけですよ(*1)
 エレガントなマンガだと思うわけですよ。いや美的だとか詩的だとかいう意味じゃなく。きれいに伏線を張って、きれいに起承転結をまとめあげて、きれいにオチをつけてっていうことを、毎話毎話ひたすらにやり続けている。誰に頼まれたわけでもないのに。そうでもないか。しかもその中にちゃんとスペクタクルっつうかハデな要素も組みこんで、基本的には主人公の最初から最後まで変わらない能力ひとつだけで話を作ってるのにマンネリにもならず、全19巻の短編連作大長編を作り上げたってわけで、この徹底した職人ぶりはなんか知らんけど見てて泣きそうになる。
 とかなんとかそんな事を考えなくても、普通に面白かったわけですが。というかこの巻だと最終話よりも最初に入ってる短編(どれも短編だけど)『アルバトロス』がなんとも絶妙に良かったと思ってたりする。本当にエレガントな話描くなあこの人。

*1 どこか間違ってる

この数日前に『ガンダムSEED』の最終話が放映されたのでこんなことを思うのかもしれない。いちいち他の作品をひきあいに出すのもなんだけど。

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2003.10.10(夢トイレより)

拷問部屋

 親戚の家にあった洋式トイレは、おそろしく狭かった。
 どのぐらい狭いかというと、そもそも人の入る余地というものが無く、便器の余白というべきスペースに足をこじ入れるのがせいぜいで、そうなればあとは文字通り目と鼻の先がドアである。しかもドアの開く方向も奇妙に捻れてるので、しぜん私は便器に背を向けながら、後ろ向きに手探りでなんとか個室の中に入っていくことになった。このため私は便器が正確にどのような形をしていたのか、とうとう理解することができなかった。
 苦労して便座の前に立ちドアを閉めると、ズボンを下ろす間もなくウォシュレットが作動して私は水びたしにされた。それはどう考えてもただのウォシュレットとは思えない水量だった。停止させようにもトイレが狭く横を向くことさえ困難なので、私はドアを開けて避難する。
 この時、ぐうぜん手が触れた便器の(布製の便座カバーの)感触がタワシのようにトゲトゲだったことに気付き、私は不安になる。しかし、ドアの外から見る便器にはこれといって変わった様子もない。
 再びトイレに入ってドアを閉めたとたん、今度は壁の小窓から雨水が滝のように流れ込んでくる。雨水は泥を含んでひどく汚い色をしている。私は小窓を閉めようと必死になりながら、このトイレから出ることばかりを考えている。

いや度:★★★

少し物理的におかしい面もあるが、なにしろ夢だから。 夢トイレに水にまつわる展開が多いのは、やはりアレからの連想なのだろうか。よく子供向けマンガで「洪水の夢から覚めるとおねしょをしていた」的な展開を見かけるが、自分はこれといってそんな経験はない。なくて良かったと思う。

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2003.10.11(ファイナルファンタジー タクティクス アドバンスより)

LV30

 とうとうレベルが30になった。
 前の日記を書いてからこっち、ずっとクエストをこなしまくっていたわけだが、この手のゲームのレベル上げっていうのは放っておくといつまでも続いてしまうわけで、まあだいたいレベル30くらいになったらラストバトルにのぞもうと思っていた。たしかレベル上げをはじめた時は最強でレベル27ぐらいだったような記憶がある。そのレベル30に、いまマーシュ(主人公キャラ)がなった。いよいよボス戦だ。ラストバトルだ。最後のたたかいだ。ナルニア国ものがたりだ。何の話だ。
 もちろんこれからボス戦ということは、もはやゲームは終了目前ということであって、実際そうとう長い間遊びたおしたゲームだけにああなんか特別な感慨もあるわけだけど、えーと今回の日記ほとんどの部分を書いてないわけで読者の人にはなんの感慨もわくまい。だからそのへんははしょっておく。
 緊張はおおいにある。実際ボスとなればそうとうに強いわけで、あるいはこれだけレベル上げしてもなおなすすべもなくやられるという可能性もある。そうなったらヘコむだろうなあ。これだけやってもまだ勝てないのかよ!という落胆と、じゃあこれからどれだけレベル上げればいいんだよ!という不安。できればこうはなりたくないが、実際なるかもしれない。我ながらいささか怯えているといって過言ではあるまい。
 少々めんどくさい気分もある。ラストバトル前となると、まあ他の人はどうかわからないけど、個人的にはチーム編成を完璧な状態にするのが常なのだ。ボス戦といえばザコ敵には有効だったアビリティが必要ない場合も多々ある。それにもうレベルを上げるわけではないから、眼前の戦闘にだけ的をしぼった構成にするのが正しい。そこで職業やアビリティ、装備などをステータス画面を確認しながら1人1人ベストの状態に持っていくのである。ああ考えただけで面倒くさい。中には1つしかないアイテムとかももちろんあるし、それは誰に持たせるのがベストかとか考えなきゃいけないわけで、本当に面倒くさい。
 このゲームが終わったら次は何を遊ぶのかとかそんなことも考える。まあ決めてはいるんだけど。気の早い話でもあるんだけど。
 すべては明日だ。明日いよいよ最終決戦に臨む。なんか今回、すごく日記っぽい終わりかただ。

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2003.10.12(ファイナルファンタジー タクティクス アドバンスより)

物語は終末を迎え

 終わった。
 細かく書くのもあれなんで適当に書けば、激しく熱くもうHPギリギリで盛り上がる戦いだった。ラスボスがあんまりにも強烈な技をばんばんかけてきて、そのあまりのインフレっぷりにはダイの大冒険を思い出すほどだった。ファイナルファンタジーシリーズに対してそれを思い出すのは正直どうかと思う。
 まあそんなこんなでラストバトルも制し(←ものすごく適当に片付けてみた)、エンディングを迎えたわけですが。しかしエンディングについて具体的に書くのはこのゲーム日記の掟として基本的にはNO(*1)であるわけで、当然ながら今回も書かない。ただひとつ言えることは「なんていうか、良し!」ということだ。こんなあいまいな感想が許されるのは小学生までだ。

 それにしてもずいぶん長い間このゲームで遊んでいた。
 それは言い換えれば「ずいぶん長い間ちまちまと敵を倒すことばかりやっていた」ということでもあり、考えれば不毛な話ではある。どれくらい不毛だったかといえば、この日記がもはや日記の体をまったくなしていないことからもあきらかだ。本当に書くこと少ないゲームだった。やってたことといえば敵を倒すことだった。そんな青春だった。ナイフみたいに尖っては触るものみな傷つけたような青春であり、教室の窓ガラス割って、まあどうでもいいや。
 それくらい不毛に遊び続けたんだけど、実際ゲームなんてみんな不毛だし、まあいいと思わない?

*1 基本的にはNO

初代ウィザードリィぐらいアレであれば、書いてもいいとは思う。

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2003.10.12(本の話より)

自己嫌悪

 ひさびさに自分が立派なDTだなあって思わされたね実際。
 今日行った本屋の話なんだけど、文庫本のコーナーに唐沢俊一の『トンデモ一行知識の世界』が置いてあって、唐沢俊一好きだし前から読みたいとは思ってたけど現実問題として本屋になくて買えなかった本なんで、これ幸いとばかりにいますぐ買えばいい場面なんですけど……オビにさ、「『トリビアの泉』番組スーパーバイザー唐沢俊一が贈る『へぇ』と、うなるムダ知識!」とか書いてあって……マジでレジに持ってくのが辛かったんだけど、なんだろうこの気持ちは。
 流行り物に乗ってると思われるのが恥ずかしいって気持ちだとしたら、なんかもう凄いDTですよね相当な。ていうか実際問題として自分も毎週トリビアの泉観てるんだから恥ずかしがるのは確実に間違ってるんだけど、それでも恥ずかしかったなあこれ本気で。メガストアの表紙より恥ずかしかったですよあの時僕の中では。いや別にメガストア買ったことはないけど。
 あるいは誤解されたくない的な気持ちで、トリビアめあてじゃなく唐沢俊一めあてで買ってるということを分かってもらいたい(誰かに)という感情なんでしょうか。それはそれで自意識過剰にすぎるというか、やっぱりDTを過度にこじらせた感じで、なんかもう、だめだ。
 というかもう、そもそも誰に対して恥ずかしがってるのかっていう話ですよ。本屋の店員に見られて恥ずかしいっていうのは、それは、どうなんだ実際。
 だいたいそのとき一緒に買った島田荘司の『ネジ式ザゼツキー』がいっこう恥ずかしくもなんともないっていうのがすでにDTだ! もう救いようがねえな! お前なんかDTをこじらせて、ひとかどのものになっちまえ!

※DTは「極めればとてもクリエイティブになりうる思想」という建前があるため、文章の最後に突然矛盾が生じてしまったことをここにおわびします。

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2003.10.12(PC関係の話より)

面白みの無い日記

 いま使ってるMacのスリープ機能はけっこう便利で、Windowsのスタンバイ機能と違って完全に無音になるし電力もほとんど食わない(だからMacはどうこうという話はもちろんする気はありませんが)。ところが最近になって、隣にあるテレビの電源をつけると一緒にスリープが解除されるようになってしまった。場合によってはそのままフリーズすることもある。
 テレビとMacの接点といえば唯一、新調したセレクタ経由でオーディオケーブルが繋がっているのでこれが原因でテレビの電流がMacに干渉しているのか、これはハズレを買っちゃったかと後悔していたのだが、ためしにケーブルを外してもこの現象が起きる。
 どうやらテレビ画面についたホコリが、電源を入れた時に強い静電気を起こしてMacに干渉していたらしい。テレビ画面をきれいに拭いたらあっさり解決した。
 ……スゲエな静電気パワー! そしてひでえなオレの部屋のほこり!
 ↑なんだか『がんばれ酢めし疑獄!!』っぽいセリフですね

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2003.10.13(リンクより)

脱線地点

http://home9.highway.ne.jp/syolog/indexh.html

 『虹色トペ』のサイトマスターとして有名をはせた(←基本)林田さんが、なんか霊感をうけてサイト名を変更したとかしないとか。たしかなことは言えないが7:3でしてるって、僕はにらんだぜ。
 虹色トペ時代にもリンク貼った記憶がありますが映画とか世界情勢とか日常とかガンダムSEED(終了済)とかいろいろと愉快なので、あらためてみた。

このページを知ったのは:

改名前の『虹色トペ』から

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2003.10.18(家電・エレクトロニクスより)

パイオニア SE-IR250C

 ヘッドホンのコードってすごいうっとうしくねえ? 短いとちょっと振り向いたりしただけでビシッつって耳から外れるし、長ければ長いで踏みつけてビシッつうし、もうあのビシッが腹立たしい。純粋に。しかしよく考えたら、コードレスヘッドホンつうものが世の中にはあるんだった。で、価格帯的に手ごろでメーカー的にそこそこ安心できたのを買ってみた。

しくみ

 ためしに使ってみましたが、たしかにヘッドホンなのにコードがないぜ? み、未来じゃねえか!(安易)
 もう少し具体的に言えば、例の変な形の装置にテレビ等をつなぐと赤外線で音が発射される(認識不足)ので、ヘッドホンにある受光部(スピーカーのオモテ側にある、黒っぽいところ)で受信するっつう仕組みです。
 そんな仕組みなんで、発射範囲からそれたり受光部をふさいだりすれば当然音が聞こえなくなるわけで、そのへんが欠点ですか。個人的な感覚でいえば、じっとしてるぶんには平気だけど、あちこち動きまわると時々ザーッてノイズが入る感じ。あと目線以上の高さにある物を取ろうとすると、腕が受光部をふさぐのかやっぱりノイズる。それと、まあそんな仕組みだけに部屋単位でしかまず使えません。それでも実際コードに引きずり回されていたあの時代とくらべれば天国ですよマジ。かつては耳に物理的にビシッてダメージ食らってたのに対し、こちとらノイズが多少耳障りだってぐらいなんで。あーでもこの機種ノイズがけっこう大きい(*1)んで、それが嫌いな人にはキツいのかも。
 両耳に受光部あるみたいなんで(片方飾りだったらどうしよう)、発射機の位置をうまく部屋の中で調整すればかなり快適になるとは思う。極端な話、天井からつるせば障害物もないし全方向に放射できるからほぼ完璧になりそうだ。僕は面倒くさいからやらないけど。
 ちなみに音質は、まあそれなり。常時ホワイトノイズがかすかにサーッて聞こえるし重低音が全然きいていないので、少なくとも本気で音楽聴くのには使えませんな。もともとそういう用途向けではないから別にいいとは思うけど。

ありがたみ

 で、使ってみてわかったのはこの製品、けっこうユーザーにありがてえ仕様になってるってことです。
 まず電池が充電式。ふだんはヘッドホンの耳部分に電池入れて使うんだけど、使わないときは発射装置に電池を入れると充電できるんですよこれ。電池といえば自分で調達しろとばかりにしょぼいマンガン電池しか提供されない昨今、このユーザーフレンドリーぶりにはシャッポを脱ぐぜ。ただまあ電池の残量が見えるような機構にはなってないんで、適当に目分量で充電しないといけないってのが微妙なところか。
 そして「自動で電源ついたり消えたり機構」もなかなかのものだ。こんな名前ではなかったとは思うが。接続した機器から音が出たら自動的に電源がついたり、音が2分間ばかり鳴らなかったら自動的に切れたりと祭りのようなありさまです。
 まあこれ諸刃の剣っつうか、音が鳴り始めてから電源が入るまで数秒間のタイムラグがあったり、音量が小さいと勝手に電源切れてちょっと待てここは静かな泣かせる場面なんだって気分になったり、あと特にここがつらいんだけど電源切れるときには必ず例のノイズが入って、これがなまじ2分間静かだったとこに不意打ちで聞こえるんで正直ビックリですわ。とんだサプライズパーティーですよ。電源OFFでまでなんでノイズるのか不思議なんだけど、どんな設計してんだろう。

日本メガネ党

 そんなこんなで良くもあり悪くもあり、でもコードがないのはやっぱり便利、っていう具合のコレなんですけど、重要な問題がひとつあった!
 うっかり忘れていたけど僕はメガネっ子なのだった。そしてこの手の耳かけヘッドホンはモノによってはメガネ非対応で、というかずばりこのマシンはメガネ非対応なのだ。メガネしたままで耳にかけると、ツルがおもきしコメカミ及び耳の裏に押しつけられて超いてえのだ。この仕様、我ら日本メガネ党(与党)への宣戦布告と判断する!
 だいたい耳かけヘッドホンなんて十年来使ってないから、買う時はメガネの心配なんてまったく考えてなかったもんなー。まったくもってでかい落とし穴だ。

 この反省をもとに日本メガネ党はさらなる新兵器の開発を軍部に命ずることとなる(まだ言う)。それは……(つづく

*1 ノイズがけっこう大きい

テレビの音量と比較すると、俳優の声よりは小さいが「場面転換のときに流れる雑踏の音」よりは大きいって感じでした。

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2003.10.20(リンクより)

みうらじゅんの仮性フォーク

http://contents.barks.co.jp/bow/index.html

 こいつは……本格的にダメだぜ(汗をぬぐいながら)。
 DTのカリスマみうらじゅんが中学生とか高校生とか、こういちばん悪い病気(病院で治らない種類の)をこじらせていたときに作ったオリジナル楽曲をいちいちつっこみをいれつつ紹介するという、見事に誰も得をしない企画。
 こんなにも恥ずかしいテープをわざわざ世界にむけて公開するそのクソ度胸と意味のなさに感服。若者がもつまったく裏付けのない自信と間違った思いこみ、おそろしく単純な影響のうけかたそして無駄なやる気、そんなDTぶりが完璧につまっていて、そこに僕らは夢中になるのだ(自分ひとりでは不安なので不特定多数を仲間にしてみた)。
 歌の最中にも山田五郎のつっこみが入るようになった3週目(だっけ?)あたりからが特におすすめ。

このページを知ったのは:

ZDNet/JAPAN』から

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2003.10.24(家電・エレクトロニクスより)

ソニー MDR-IF50K

 こんなわけでSE-IR250Cはコードレスヘッドホンとしてはおおむね悪くなかったけど、メガネユーザーとしてはまったくもって困りものだったわけだ。で、じゃあメガネ的に完全オーケーなコードレスヘッドホンを探すとなると、消去法でコレ以外にありえなかったわけで。

コードレスヘッドホン界の異端児

 このマシンのヘッドホン部分は「そんなもん好きな物を手前の甲斐性で勝手に選べや」というコンセプトだ。いや一応ヘッドホンも付属してはくるんだけど(*1)、別のヘッドホンに替えたきゃいくらでも替えていいのだ。これはたいていのコードレスヘッドホンにはありえない構造で(赤外線受光部をヘッドホンに内蔵しているから)、つまり買った以上はどんなに耳に合わなくてもあきらめてそれを使い続けなければいけない、という仕様が大半を占めるこの業界。正直そのせいで前回苦労したわけですが。そんな中、いくらでも好きなヘッドホンに付け替えれるというこのマシンはちょっとした事件だ。
 で、どういう理由で付け替えれるようになってるかっていうと、受光部をヘッドホンに内蔵するかわりに、受光部を独立したモノ(写真でいうと下の方にあるヘンな棒状物件)として用意して、それをまあ服に留めたり首からぶら下げりゃいいんじゃない?という逆転の発想で成り立たせてます。この受光部に好きなヘッドホンをつなぐって構造ですな。

受光部との戦い

 で、こういう変わったつくりになってるのが良くもあり悪くもありっつうか。
 まずヘッドホンが自由に選べるのは当然嬉しいところです。これでメガネユーザーとしても大安心ですよ。
 一方、受光部がヘッドホンから独立したことで弊害も起きてるわけで。具体的には、置き場所に困る。
 この受光部、いちおう裏にクリップがついてて(*2)服にはさんだりできるんですが、しかしこんなもん主に自分の部屋で使うもんだろうし、部屋の中でそんな胸ポケットとかアワセのある服ってそんな毎日着るか?っつうのがけっこう微妙で。たいていTシャツですます自分なんかだとクリップではさむ場所ないわけですよ。
 受光部にストラップかまして首からぶら下げるという選択肢もあるんですが、それはそれでけっこう重い。首が疲れる。いやこれ携帯とか首にぶら下げて余裕な人ならかまわない気もしますが、自分は肩凝り体質なんで全然やってられねえわけですよ。自分勝手! 世界の王様! そんな感じで。
 というかなにより胸のあたりに受光部があると、けっこう受信状態悪くなるっていうのが最大の欠点だったりする。
 耳に受光部ある従来のヘッドホンでさえ頭かいたり物を取ったりするときに赤外線を手でさえぎってザーッてなったもんですが、この受光部が胸まで位置を下げるといっそう使い勝手が悪くなります。ちょっと目の前の本とか取るだけで音が聞こえなくなる始末。ましてストラップ式でぶら下げると、なんかの拍子に受光部裏返ってまったく音をとらえなくなったり。
 これはヤバいハズレを引いたかって一瞬思ったんですけど、色々ためした結果パンツ(ズボンという意味の)(←いつも思うけど、日本人がズボンをパンツって言うの根本的に無理がねえ?)のポケットにクリップ部分をつっこむと一気に使いでが良くなるって結論を得ました。
 なんか知らないけど、腰まで受光部の位置を下げるとかえって赤外線をふさぐ要因が減るみたい。それさえクリアーすればあぐらかいたりとかかなり(受光部にとって)アクロバティックな動きをしても、赤外線が壁に反射したりしてなんとか受信できるらしく、めったに音が途切れなくなりました。いや、まあこれかなり経験則的な話なんで、環境によってはうまくいかないかもしれないけど。

音質とか使い勝手とか

 細かいけど重要な点としては、このデバイスだとノイズ問題がほとんど気にならなくなってます。えーとノイズ問題ってのは赤外線受信が途切れたり電源切った時にザーッて耳障りな音が入るアレのことね。詳しくは前回参照。
 これが今回はほとんどない。かなり小さな「サーッ」いやむしろ「スーッ」ってくらいの(←頭悪そうな説明)音で、耳障り感はかなり少ない。ヘタすると気付かないんじゃねえ?というくらい。というか実は単に前回買ったアレが極端に悪かったのかもという気もするんですが。こうでなくっちゃダメだよなあ、実際。
 かたや普通に聴いてる時の音質ですが、これはまあ、普通。例によって常時かすかなホワイトノイズは入り続けるし、音もさほどイイ音じゃないんで、オーディオマニアックなことをしようってんならこんなの買ってる場合じゃないですよ本当の話。
 それ以外で、普通にノーマルに部屋の中で適当に使いたいってレベルならこれはかなり使えると思う。個人的にはかなり自由に部屋の中歩き回れるし、オーディオセレクタ(*3)を使って部屋中の音を発生する機器をまとめた結果、ほとんど手間なく音を聞けるようになってかなりイイ感じだ。
 唯一問題というか気になるのは、電源が2つあるっていうか、受光部の電源ON/OFFとは別に送信部にも電源ON/OFFがあって、いやまあ普通の仕様なんだろうけど、どうもいちいちヘッドホンを使うたびにこの両方の電源を入れるのが手間でイヤだ。勝手な話。なにしろ送信部はその役割上、部屋のいちばん奥にあるわけで。結局送信部は1日中電源入れっぱなしで使ってるんだけど、こういう使い方が前提と考えていいんだろうか。

*1 ヘッドホンも付属してはくる

付属のヘッドホンは軽さがウリで面白いデザインではあるんだけど、個人的にはフィット感がなさすぎて好きになれなかった。もっともこのフィット感のなさが楽でいいという人もたくさんいそうだ。

*2 裏にクリップがついてて

ポータブルMDとかのリモコンの裏についてるやつを想像すればだいたいあってると思う。アレの横幅を人差し指くらい太くしたかんじ。

*3 オーディオセレクタ

ちなみにソニーのSB-A40を使用。2系統出力なんで、1つはスピーカーに、もう1つはこのコードレスヘッドホンにつなげれて便利。

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2003.10.25(マンガ・アニメ絵より)

ダンス

 わざわざ解説するのもヤボですが、16巻45ページ参照。
 これといってギャグでもないしかといってストーリーの盛り上げとしてはページ数的に中途半端にもかかわらずあえてこのシーンが描かれたのは、おそらく作者に描かずにおれないなにか(ロマンチシズム等の)があったのだと僕は信ずる。

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2003.10.25(マンガ・アニメの話より)

春がキタ

 グルグルが終わっちまったああァアアアーーー!
 『魔法陣グルグル』が最終巻を迎えちまったよおおォオオオーーー!

 なんつってなんかこの間『EAT-MAN』が終わった時とは別種のエキサイトぶりを見せてますが。
 グルグルは特別なんですよ実際の話思い入れが半端ないっつうか。なんつうのドラクエバブルRPGバブルの全盛期にその巧妙なパロディとして始まったのがグルグルで、もちろんその時代のまっただ中にいた僕なんか速攻でこのマンガはなんかスゲエ面白いってことに直球でなって、で時代が進むごとにアニメになったり掲載誌が色々あったりしてまあそのへんは僕自身はおもきしスルーしてたわけですけど、とにかくグルグルと一緒に大きくなった世代なわけですよ僕ら。
 RPGに出てくる「魔王」っつう存在に何も疑問を抱かない時期にちょうど魔王ギリは現われて、少年期の終わりを迎えながらニケやククリの成長を目にして、それでまあ色々あって(一応ぼかす)あの今となっては懐かしくそして輝かしい日々のすべてがひとつの終局を迎えたわけで、取り乱すなっつう方が無理なわけですよ本当。
 そんなこんなで取り乱した勢いでめずらしく絵も描いてみるほどだった。いままでありがとう衛藤先生。僕らはグルグルが大好きでした。あと、『がじぇっと』もがんばってください。もしよければ早いペースで。

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2003.10.26(映画の話より)

BTTF

 『バック・トゥ・ザ・フューチャー(BTTF)』という娯楽映画の(いまや)古典的名作があって、それに登場する悪役の名前がビフ・タネン。トーマス・F・ウィルソン(*1)演じるこの男、頭の足りない小物だけど実にイヤな奴、というなかなかイイ悪役ぶりを見せていて、その「ビフ」という独特な響きの役名とともに見る者の心に残るキャラクターでした。
 で、今日気付いたんだけどインフォシークのアクセス解析の担当者は、どうやらBTTF好きらしい。

URLの先頭は、「http://」で始めてください。
例:「http://www.infoseek.co.jp/」と指定すると、http://www.infoseek.co.jp/phage.html も http://www.infoseek.co.jp/biff/tannnen.html も含みます。

 こんなところに細かいネタを仕込むか。だいたい「ビフ」っていうフォルダをわざわざ作ってその下に「タネン.html」ってどういうサイトなんだ、それは。普通だったら「タネン」フォルダの下に「ビフ.html」とか「マッドドッグ.html」とかじゃないのか(おそらくそういう問題ではない)。
 あと、どうでもいいことですがこのタネンのスペルに「n」が1個多いのは検索よけなのか単なるミスなのかが気になる。とても。

*1 トーマス・F・ウィルソン

BTTF以後はむしろ声優として活躍していて、我々のよく知るところでは『ゴーストスイーパー美神』の英語吹替版で信長の声を演じたりもしてたらしい。(参考:IMDb

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2003.10.26(ドラゴンクエストVIより)

あの素晴らしい愛をもう1度

 『ドラクエ6』を僕は途中までしかやっていない。
 別につまらなくなったわけじゃないのだ。嫌になったわけでもないのだ。単にそれはストーリーを途中で忘れてしまったのが原因だった。いい大人が。
 もう少し事実に即して言えば、忘れたというのも少しニュアンスが異なる。いくら僕でもストーリーをまるごと忘れるほど、こうアレではない。ドラクエ6はなんというか凝ったシナリオになっていて、色々な場面で伏線が機能するようになっていたのだ。そしてその伏線を僕は忘れてたりしたのだ。まあそんなとこだ。伏線を忘れた状態で伏線が機能しても、それは、なんだかわからない状態だろう。僕はそういう状態になってしまったのだ。根本的に何が悪いのかといえば僕の頭が悪いのだけれど、ちょっとだけ遊んでは次に持ちこす、しかもメモとかせずに。というプレイスタイルにも問題はあったと思う。
 ゲームの途中でストーリーがわからなくなってしまうというのは、およそ他のどの物語媒体でストーリーを忘れることよりも危険な状態だと言える。だって、巻き戻す(読み戻す)こともできない上に、もう1回最初から見直すのもメチャ大変なのだ。これが映画や演劇ならもう1回観たってまあ比較的すぐに前回までに観た場面までたどりつくんだけど、RPGともなれば平気で10時間とか20時間とか言い出す。しかもその間ただぼーっと見てるわけでもなくてAボタンやら十字ボタンやらを何度となく押さなきゃならないのだ。しかも色々考えながら。ただ「ストーリーがわからなくなった」というだけの理由で、それら10時間を単純にやり直すのはあまりにも辛い。そう思わないか諸君。で、僕はそのままドラクエ6を途中でやめてしまったのだった。

 そして今!(感動的なBGM)僕はふたたびドラクエ6を遊ぼうと思う。
 このゲーム日記という体裁なら毎回ゲームをするたびに記録しつつ遊ぶわけで(まあそうじゃない場合もありましたが、ドラクエならおおかた毎回書くこともできて大丈夫だと思う)、これなら今度こそストーリーを忘れずに遊びつくせると、うん、まあ多分そうじゃないかって思うんだ僕は。だいたい僕は基本的にドラクエが好きなのだ。途中までしか遊んでないっていうのが悔しかったのだ。重い十字架だったのだ。私だけの十字架だったのだ。←適当に勢いだけで書いたものの、いちおう意味は通っている

 そんなわけで、とりあえず電源を入れて名前を入力する。
 ……えーとこの直後の展開、どこまで書いたものだろう。この日記は基本的にストーリーの大事な部分は具体的に書かない、特に盛り上がる場面に関しては絶対に書かない、という重い掟(ドン・コルレオーネの言葉なみの)につらぬかれている。そういう理由でおおざっぱに書くと、夜と笛と魔王とYシャツと私。そんな具合だった。ちなみにYシャツというのは寝巻きを象徴している(←うるさい)。
 で、目覚めてなにがなんだかわからないまま、えーと、老成した人物。それに会いにいくことになりそうだ。というかこれは書いてよかろうと思うけど、ドラクエ1の最初の扉(*1)を開けるくらいの手間で老成した人物には会えそうなんだけど、そこでストーリーが強制的に進行する予感がしたのでいったんセーブして電源を切りました。

 先が思いやられるペースだ。

*1 ドラクエ1の最初の扉

王様に開けろって言われるので開ける。そんなイベント。

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2003.10.29(ドラゴンクエストVIより)

憶えていたことと忘れていたこと

 「ほぼ毎日プレイする」という予定だったはずがのっけから2日空けている。さすがに忸怩たるものを感じるが、いや、まあ、そこまで言うと嘘。
 とにかく2日目のプレイである。例によって具体的なところをぼかしながら状況を説明すると、立派に老成した人物よりある使命をおび、下の方にある町に向かわんとしているところだ。「しているところ」っていうか、実際に向かいはしたんだけどたどり着けずにいる。そこに向かう道は想像よりはるかに複雑で、いやまあダンジョンというほどには複雑じゃないかもしれないけど、それにしても1本道というわけではなく、だいいち敵にぼっこんぼっこんにやられて手持ちの(主にツボから入手した)薬草も使い切ってほうほうのていで村まで帰って寝て保存したのだ。まさか最初のクエストそれもかなりお使い色の強いあれでこんなに手厳しい扱いを受けるとは思わなかった。
 そう、僕はドラクエ6遊ぶのは2回目(今日は2日目だが、そのこととは別に)であって当然このクエストも2度目なのだが、ぜんぜん忘れている。憶えちゃいない。我ながら見事な記憶力の欠如だ。
 だいたい今回のとある使命をおびて下の方に向かうっていうクエストじたい、全然記憶になかった。憶えていることといったら自分の生家の扉を開けた後に起きる効果的な効果(むろん重複表現)とか、教会でかかる音楽とか、「だれに使うのか悩むくらいなら『たね』系アイテムは全部主人公に使え」という自分ルールとか、「敵が2匹+1匹というグループ構成で現われたなら攻撃対象が分散しない後者のグループをまず先に攻撃せよ」というセオリーとか、レベルアップしたときの音楽とか、そんなことしか憶えてないのだ。もっとストーリー上とか攻略上重要になるポイントとか、そういうのは完全に忘れているらしい。だいいち主人公に肉親がいたことすらも忘れてるし。

 つまり僕が何を言いたいのかというと、記憶力がいい加減にできていると2度目に遊んでもすごく新鮮でなんか知らんけどお得だ、ってことだ。ヤッタゼ!(そうやって自分をごまかす)

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